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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

スタンダードカクテル「ホワイトレディ」美味しい作り方とアレンジレシピを紹介します

ホワイトレディとは

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ホワイトレディはジンベースのショートカクテルです。

材料はジン、コアントロー、それにレモンジュース。

それらをシェイクしてカクテルグラスに注げば完成。非常にシンプルなレシピですね。

 

今回は、ホワイトレディを美味しく作ってみたい!という方に向けて、具体的な作り方と味を高める方法について詳しく解説してみようかと思います。

 

 

ジンベースカクテル「ホワイトレディ」の魅力とその味について

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まず美味しいホワイトレディを作るために、そもそもこのカクテルはどのようなところが魅力的なのか?という点について考えてみることにします。

理想の完成系が見えてくれば、おのずとどのような点に気をつけて作ればいいのか?というところも分かるはずです。

 

ホワイトレディの魅力。

それは「シャープな飲み口と柑橘の爽やかな香り」だと私は思います。

ジン、コアントロー、レモン。

どれもシャープな味と香り高い風味が特徴の材料です。

 

となると、完成したカクテルはその特徴を生かしたものであるべきだと考えます。

鋭い飲み口で気分は爽快。

余韻には様々な香りが渾然一体となり、華やかさを感じる。

まさに貴婦人のようなカクテル。

私がホワイトレディに抱いている理想はこのようなイメージです。

 

スタンダードカクテルの解釈は人によって違うので、この考えが正しいとは限りません。

柔らかな口当たりのホワイトレディが好きだという方も中にはいるでしょう。

ですが、少なくとも私はこのようなシャープで香り高いフレーバーに惹きつけられます。

 

 

ホワイトレディのレシピと作り方のコツ

それでは完成系のイメージができたところで、実際に作ってみることにしましょう。

まず、ホワイトレディのスタンダードなレシピをおさらいしてみます。

 

【材料】

ジン 30ml

コアントロー 15ml

レモンジュース 15ml

 

【作り方】

材料をシェイカーに入れシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。

 

古くから愛されているカクテルなだけあって、酸味、甘み、香りなどのバランスがよく取れていますね。

完成度の高いレシピだと思います。

 

このカクテルのレシピはご覧の通り、かなりシンプル。

言い換えるとシンプルな分、味のごまかしが効かないカクテルであるとも言えます。

なので、美味しく作るにはジンやコアントロー、レモンジュースの比率を無闇に変えるよりは一つ一つの工程を丁寧に行うことが重要ですね。

 

自分自身で作ったり、色々なお店でホワイトレディを飲んだりしてみてやはり基本が大事である、と私は思いました。

なのでここは初心に帰って一つ一つの工程を細かく見直していくことにしましょう。

 

 

材料の状態 - ジンは冷凍、レモンは絞りすぎない

まずシャープで雑味のない味を実現するために、用意する材料の状態に気を配ります。

ジンは冷凍することでシャープな飲み口に。

アルコールの角も感じづらくなります。

コアントローは常温でも構いませんが、できたら冷蔵で。

 

ポイントはレモン。

少しでも多く果汁を絞ろうとして、力を入れて絞ってしまうと雑味が出てしまいます。

絞る際も手で押しつぶすのではなくスクイーザーを使いましょう。

果肉のみをやさしく削ぐように、ゆっくりとスクイーザーに押し付ければ、澄んだ味の果汁を取ることができます。

 

 

ジンの銘柄

ホワイトレディに使うジンの銘柄。悩みどころだと思います。

基本的にはまず自分好みの銘柄を使用してみるというのがいいと思います。

ですが、それだけだとどれを使っていいか分からない!という方もいるかと思いますので私からのオススメいくつか。

 

私がオススメしたい銘柄は2つ。プリマスジン、それとクラフトジンのコーヴァルドライジンです。

 

 

定番はタンカレーとかだと思うんですが、私はこれらの銘柄で作るホワイトレディが特に好きですね。

 

プリマスは比較的スタンダードな味で爽やかを感じる風味。

海外のバーでもよく使われている銘柄ですね。

柑橘類との相性もいいので、レモンやオレンジの風味を持つホワイトレディにはうってつけです。

 

一方、コーヴァルはクラフトジンなだけあって少し捻りの効いた味。

ミルキーなニュアンスを感じるそのフレーバーは、カクテルに個性を与えてくれます。

他の人とは違うホワイトレディを作ってみたいという方は、こちらを選択してみてはいかがでしょうか?

 

グラスのアイシング

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ショートカクテルを作る際の基本ですが、グラスのアイシングはしっかりと行います。

 

シャープな味が売りのホワイトレディを温まってしまったグラスに注いだのでは、魅力も半減です。

作り始める前にカクテルグラスに氷を入れ、バースプーンでしばらく回します。

それをカクテルを注ぐ直前に捨て、清潔なクロスでサッと拭く。

この工程をしっかり行うか行わないかで、仕上がりに雲泥の差が生まれます。

 

シェイク前に氷の角を取る

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意外と忘れがちなのがこの工程。

ホワイトレディのようなドライでシャープな味のカクテルをシェイクで作る場合は、シェイク前に氷の角を取るのがベターです。

 

やり方としてはまずシェイカーに氷のみを入れフタを閉め少し強めに上下に降ります。

そうすると、細かい氷片と氷が溶けて水になったものが出てくるので、シェイカーに材料を入れる直前にそれを捨てます。

そうすることで本番のシェイクの際に余分な氷片が出来づらくなり、カクテルが水っぽくなるのを避けることができます。

 

シェイクは最低限、かつ少し強めに

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さて、材料やグラスの状態を整えたところで1番重要な工程とも言えるシェイクに移りたいと思います。

どのようにシェイクするのがベストなのか?作り手の腕前がダイレクトに出るところなので私もいつも迷うところです。

 

もちろんこうするのが正解!というやり方は存在しないとは思います。

なので今回は私なりのシェイクの仕方を解説したいと思います。

美味しいホワイトレディを出してくれたお店の方にコツなどを聞いて、自分でも何回も作ってみて考えたやり方です。

何も考えずに適当に振るよりは美味しいものができるかとは思います。

 

まずはどこまでシェイクするか。

これはシェイクの際によく材料が冷えたと感じたところまで。

充分だと判断したら即シェイクを終了します。

 

シェイカーを振っていると中の材料の温度が下がり手に冷たさが伝わってくるのでその感覚で判断します。

回数でいうと20往復くらいでしょうか。

(シェイカーを前に突き出し手前に戻す、という動作で1往復です)

 

オーバーシェイクになってしまうと加水によって飲みやすくはなるのですが、味が薄くなり香りも閉じてしまいます。

なのでシェイクは最小限に。

 

次にシェイクの強さ。

これは加水を抑えるためソフトに…と思いがちですが少し強めに行います。

シャープな飲み口を実現させるためにはカクテルがキリッとよく冷えてることも重要。

ハード目にシェイクをして手早く温度を下げます。

 

シェイクは最小限に。しかし強めに手早くしっかりと。

これが美味しいホワイトレディを作るコツだと私は思います。

 

 

完成!よく冷えているうちにいただきましょう

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説明した手順を守って、ホワイトレディを作ってみました。

ひんやりとした口当たり、シャープな酸味、口に含むと花開くジンとコアントローの香り…

やはりこのカクテルは美味しいですね。

 

この瞬間があるからこそ作り方にこだわる甲斐があるというものです。

キリッとした味が魅力のカクテルですから、ぬるくなる前にいただきましょう!

  

 

ホワイトレディのツイスト(アレンジ)の提案

スタンダードなホワイトレディを作ることができましたので、次は個性を出すためのアレンジレシピについて考えてみましょう。

前述の通りホワイトレディはバランスの取れた味のカクテル。

なのでアレンジもシンプルに最小限に留めます。

 

製菓用コアントローを使う

 

まず最初のアレンジは材料の1つ、コアントローに焦点を当てたもの。

コアントローはお菓子作りにもよく使われるリキュールなのですが、実はそのための製菓用コアントローというものが存在しています。

 

通常のコアントローと何が違うのかというと、オレンジエキスの含有量が違います。

そのためこのコアントローを使ってカクテルを作るとオレンジの香りに溢れた華やかな仕上がりとなります。

 

ただ通常のコアントローよりアルコール度数が少々高めなので使う量は加減した方がいいでしょう。

製菓用コアントローは、エッセンシャルオイル分が通常のコアントローの8倍も含まれているので、使う量を減らしても香りは十分です。

 

フレッシュ柚子ジュースを使う

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次に紹介するのはホワイトレディに使うレモンを別のものに変えるというアレンジ。

レモンの代価品としてまず思いつくのはライム…ですがここは少し珍しい材料を使ってみましょう。

 

使うのは日本古来から親しまれている柑橘類、柚子。

その香りはリラクゼーション効果も高く個性的。

カクテルに使う素材としては、非常に面白いものだと思います。

 

この柚子を絞り、レモンジュースの代わりに加えます。

分量は元のレシピと同じく15mlで構いません。

 

そして通常通り冷えるまでシェイク。

こうして出来上がったホワイトレディはスタンダードなものと比べて少し柔らかな印象に。

ホワイトレディが凛とした女性なら、こちらは包容力のある大人の女性、といったところでしょうか。

 

面白いのは柚子の香りがカクテルにすることでグッと引き立つところです。

調べてみたところコアントローには柚子の香りを引き立てる効果があるそうです。

材料同士の相性も良く、シンプルながら個性を出すことのできるアレンジと言えます。

 

 

さいごに

今回はホワイトレディというカクテルを深く掘り下げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

自宅でショートカクテルを作るという方はあまりいないかもしれませんが、たまにはシェイカーを振るって少し特別なカクテルを作るのも楽しいものです。

 

バーでよく飲むお気に入りの一杯。

たまには自分で作ってみてはいかがでしょうか?

 

ホワイトレディ以外のジンベースのカクテルについては、こちらの記事にまとめてあります。

定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?

 

www.green-alaska.com

 

フレッシュな柚子を使ったカクテルレシピ10種【自宅で簡単】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

今回は、フレッシュの柚子を使ったカクテルのレシピを紹介したいと思います。

 

 

柚子をカクテルに、って少し珍しいですよね。

ですが、意外とバーでも季節のカクテルとして人気なんですよ。

 

おうちでも簡単に作れるので、ぜひどうぞ。

 

  

柚子を使ったカクテルのレシピ

 

柚子のスカイボール

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【材料】

ウォッカ 30ml

柚子 1/2個

トニックウォーター Full up

 

【作り方】

氷を入れたグラスにウォッカを注ぎ、柚子を絞ってそのまま果肉をグラスに落とす。

よくステアした後にトニックウォーターを注ぎ、軽く再ステアする。

 

ウォッカのカクテル、「スカイボール」を柚子でアレンジしたレシピです。

本来はライムを使いますが、そこを柚子に置き換え。

 

爽やかさが炭酸ではじけて、とても香り高いカクテルとなっています。

 

ウォッカ選びの参考には、こちらをどうぞ↓

www.green-alaska.com

 

柚子のソルティドッグ

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【材料】

ジン(ボンベイサファイア) 40ml

柚子 1/2個

グレープフルーツジュース 60ml

シュガーシロップ 10ml

 

【作り方】

グラスのリムに塩を付けてスノースタイルにし、氷を入れる。

柚子の種を取り、ボストンシェイカーの中に入れてペストルなどでよく潰す。

ジン、グレープフルーツジュース、シロップを入れてシェイクし、漉しながらグラスに注ぐ。

お好みで輪切りの柚子を飾る。

 

こちらは定番レシピの「ソルティドッグ」 のアレンジ。

 

味わいは、とてもマイルドで一体感があります。

雑味もなく、香りはとても豊かでさわやかです。

 

柚子のブルームーン

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【材料】

ジン 30ml

パルフェタムール 20ml

柚子果汁 10ml

 

【作り方】

材料をシェイカーに入れてシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。

仕上げに柚子ピールをする。

 

ジンベースの人気カクテル「ブルームーン」のアレンジレシピです。

 

実は完全に思いつきで作ったんですが、なかなか美味しいです。

華やかさと、さわやかさの共存ですね。

 

柚子のホワイトレディ

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【材料】

ジン 30ml

コアントロー 15ml

柚子ジュース 15ml

すりおろした柚子の皮

 

【作り方】

シェイカーに材料を入れてシェイクし、カクテルグラスに漉しながら注ぐ。

 

「ホワイトレディ」のアレンジレシピです。

 

元レシピと比べると、柔らかなニュアンスとなっています。

 

ベースに使った、「タンカレー」についてはこちら↓

www.green-alaska.com

 

柚子庵

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【材料】

スーズ 50ml

フレッシュ柚子ジュース 10ml

シャンパン full up

抹茶砂糖 (スノースタイル)

 

【作り方】

シャンパングラスの縁に柚子の果肉を当てて湿らせ、皿に平らにならした抹茶砂糖に押し付けて、スノースタイルにする。

スーズと柚子ジュースをシェイクし、シャンパングラスに注ぐ。

その後にシャンパンを注ぎグラスを満たす。

 

渋谷のバー「石の華」オーナーバーテンダー石垣忍氏のオリジナルレシピ。

 

漫画「バーテンダー a paris」では、「神のグラス」として登場しています。

 

スーズのほろ苦い味わいに、柚子がベストマッチ。

スッキリとしていながら、奥深い味わいです。

 

「スーズ」について、詳しくはこちら↓

www.green-alaska.com

 

ラムの柚子フィズ

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【材料】

ホワイトラム 45ml

フレッシュ柚子ジュース 10ml

蜂蜜 大さじ1

炭酸水 Full up

柚子の皮 適量

 

【作り方】

シェイカーにホワイトラム、柚子ジュース、蜂蜜を入れよくシェイクする。

氷を詰めたグラスに注ぎ、炭酸水でグラスを満たして軽くステアする。

最後に柚子の皮を削ってふりかける。

 

ラムと柚子を使ったロングカクテル。

 

ラムのクセが、柚子の香りで和らいでいますね。

非常に飲みやすい仕上がりです。

 

柚子のギムレット

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【材料】

ジン(季の美) 45ml

柚子果汁 10ml

和三盆(もしくはシュガーシロップ) 1〜2tsp

 

【作り方】

材料をシェイカーに入れてシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。

仕上げに柚子ピールをする。

 

柚子を使ったギムレットです。

 

スタンダードのギムレットは、キリッとした酸味とキレが特徴。

こちらのレシピだと、柔らかなニュアンスとなりますね。

 

バルミーピニャ

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【材料】

テキーラ 30ml

柚子果汁 15ml

エルダーフラワーコーディアル 15ml

蜂蜜 1tsp

レモングラス

ライムスライス

 

【作り方】

レモングラスを刻んでシェイカーに入れて、ペストルなどでよく潰す。

テキーラ、柚子果汁、エルダーフラワーコーディアル、蜂蜜を入れてよくシェイクする。

氷を入れたグラスに注いで、ライムスライスとレモングラスを飾る。

 

日比谷のホテルバー、「Peterバー」鎌田麻里氏の創作カクテル。

和風マルガリータをイメージして作られたカクテルです。

 

テキーラの青々しさと柑橘、レモングラスがよく合っていますね。

甘口ですが、香りがとても爽やかです。

 

 

柚子の皮を使った「柚子ウォッカ」もおすすめ

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果汁を搾り取って余った柚子の皮。

実は、これも美味しく再利用できちゃうんです。

 

  1. 柚子の皮の黄色い部分だけを削ぎとる
  2. 清潔なビンに入れ、ウォッカを注ぎ2週間漬け込む

 

これで「自家製柚子ウォッカ」の完成です。

 

使うウォッカはグレイグースなんかがオススメですね。

上品で柔らかな風味なので柚子とよく合います。

 

 

できた柚子ウォッカは、トニックでシンプルに割るもよし。

スタンダードカクテルのアレンジに使うもよしです。

 

レシピ例をいくつか、どうぞ。

 

柚子のモスコミュール

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【材料】

柚子ウォッカ 45ml

柚子果汁 10ml

ジンジャーエール(ウィルキンソン甘口) Full up

 

【作り方】

グラスに氷を入れて柚子ウォッカ、柚子果汁を注ぎステアする。

ジンジャーエールを注ぎ、軽く再ステアする。

お好みで1/4にカットした柚子を絞ってグラスに落とす。

 

柚子ウォッカを使ったモスコミュールのアレンジ。

 

柚子をふんだんに使っているので、香りがとても爽やかです。

これは癒されますね。

 

柚子ウォッカのキウイトニック

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【材料】

柚子ウォッカ 45ml

キウイフルーツ 1個

レモンジュース 1tsp

シュガーシロップ 1tsp

トニックウォーター Full up

 

【作り方】

ボストンシェーカーにキウイを入れてペストルでマドルする。

トニックウォーター以外の材料を加えてシェイクする。

氷を入れたグラスに注ぎ、トニックウォーターで満たす。

軽くステアして仕上げる。

 

ミクソロジー版ジントニックをイメージして作られたレシピです。

 

キウイのほのかな甘みに柚子の風味がふわりと香る一杯。

仕上がりが自然な感じでいいですね。

 

柚子とキウイ、少し意外な組み合わせですけど相性は抜群みたいです。

 

 

柚子の旬はいつ?店頭に並ぶのは何月から?

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柚子の旬:10月〜12月

店頭に並ぶ時期:10月〜1月

 

ご存知の方も多いと思いますが、寒い時期が旬です。

季節性のあるフルーツである、と言えますね。

 

「より美味しいものを手に入れたい」

という時には、出荷のピークである12月を目安に狙うのが良さそうですね。

 

 

自宅で、柚子のカクテル作りにチャレンジしてみよう

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柚子を使ったカクテルは、リラクゼーション効果が高いですね。

ゆったりとした時間を過ごしたい方に、ぴったりです。

 

ぜひ、旬の時期に楽しんでみてください。

  

この他のフルーツカクテルのレシピはこちら↓ 

www.green-alaska.com

 

私が使っているフルーツカクテルブックはこちら↓

(フルーツ41種類、カクテル80種のレシピが載っています。)

 

 

【関連記事】

・おすすめのカクテルブックまとめ 

www.green-alaska.com

 

・フレッシュメロンのカクテルレシピ 

www.green-alaska.com

 

・フルーツ系リキュールのおすすめまとめ  

www.green-alaska.com

 

漫画「ハクメイとミコチ」に登場する「蜂蜜館ジュレップ」のレシピを再現してみました

争いをたちどころに収める魔法の酒「蜂蜜館ジュレップ」のレシピを再現してみました

今回は、漫画作品中に登場するカクテルの再現レシピを紹介したいと思います。

再現するのは「ハクメイとミコチ」に登場するカクテル、「蜂蜜館ジュレップ」です。

 

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※ハクメイとミコチ3巻30Pより引用

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※ハクメイとミコチ3巻32Pより引用

 

とっても美味しそうですよね、このカクテル。

料理上手のミコチの作る食事をいつも食べていて舌が肥えている?はずのハクメイでさえ、「なんだこれ…めちゃくちゃ美味いじゃないか!」と作中で大絶賛したカクテルです。

 

このカクテルは「ミントジュレップ」と呼ばれるカクテルですね。

バーボンなどのウィスキーに、ミントとシロップを加えたロングカクテルです。

スタンダードなカクテルなので、バーなどでオーダーして飲むこともできます。

(ただし、生のミントを常備していないお店もあるので事前に確認はした方がいいですね。)

 

ただ、載っているエピソードをよく読んでみたところ、スタンダードなレシピとは使っている材料が少し違うみたいですね。

つまり作中に登場するレシピは、ミントジュレップのツイスト(アレンジ)レシピということになります。

蜂蜜館の先代館守が考案したカクテルというだけあって材料に蜂蜜を使っているとのこと。

なかなか面白そうなレシピです。

それではさっそく再現してみることにします!

 

 

蜂蜜館ジュレップ(蜂蜜風味のミントジュレップ)の作り方

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まず、一般的なミントジュレップのレシピからおさらいしてみましょう。

 

 【材料】

バーボン 60ml

砂糖 小さじ1~2

ミントの葉 一掴み程度

水 30ml

クラッシュドアイス

 

【作り方】

バーボンとクラッシュドアイス以外の材料をグラスに入れ、ミントの葉を潰しながらよく混ぜる。

クラッシュドアイスをグラスに詰め、バーボンを注ぎ、よくステア(撹拌)してミントの葉を飾る。

 

ミントジュレップはバーボンウィスキーにミントと砂糖、水や炭酸水を加えて作るカクテルです。

ウィスキーの癖のある風味がミントの清涼感で和らげられ、すっきりした甘みとコクを楽しむことができます。

 

夏の暑い日なんかに飲むともうたまらないです。

ミントを使うカクテルといえばモヒートが有名ですが、筆者は断然ミントジュレップ派。

飲みたくなったらすぐ作れるように、自宅でミントを育てていた時期もありました(笑)

 

作中には、大きく分けて2種類のジュレップのレシピが登場します。

蜂蜜館のバーで提供されていたもの。

そしてミコチが先代のレシピを再現したもの。

今回は、この2種類をそれぞれ作ってみてどんな味になるのか確かめてみたいと思います!

 

 

蜂蜜館のバーで提供されていた蜂蜜館ジュレップのレシピ

まず、原作に作り方や材料のヒントがないか見てみます。

 

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※ハクメイとミコチ3巻31Pより引用

 

まず材料はウイスキー、ミント、水、蜂蜜。

砂糖の代わりに蜂蜜を使っているようです。

 

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※ハクメイとミコチ3巻45Pより引用

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※ハクメイとミコチ3巻45Pより引用

 

蜂蜜の分量は、小さじ2の半量なので小さじ1。

甘さを考えると、スタンダードのレシピで使う砂糖をそのまま蜂蜜に変えるだけで、味のバランスは取れそうな感じです。

ということで、これを元に組み立てたレシピはこちら!

 

 【材料】

バーボン 60ml

蜂蜜 小さじ1

ミントの葉 一掴み程度

水 30ml

クラッシュドアイス

(グラスは容量300ml程度のものを使用)

 

【作り方】

バーボンとクラッシュドアイス以外の材料をグラスに入れ、ミントの葉を潰しながらよく混ぜる。

クラッシュドアイスをグラスに詰め、バーボンを注ぎよくステア(撹拌)する。

溶けて減った分の氷を足し、最後にミントの葉を飾る。

 

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完成しました!

グラスに顔を近付けると、ミントの爽やかな香りとバーボンのバニラ香がふわっと漂って、堪らない気分にさせてくれますね。

 

味の方もとても美味しいです。

バーボンの酒精、ミントの清涼感、蜂蜜のコクのある甘みがよくマッチしていますね!

通常のミントジュレップと比べると、味の奥行きが増していてボディ感も強めです。

シンプルなアレンジですがいいレシピですね。これはハクメイが絶賛したのも納得の味わいです。

 

ですが、原作によるとこのカクテルは「これでも不完全」とのこと。

先代館守ウカイのジュレップはまさに魔法のような出来。

たちどころに喧嘩を収めるほどの素晴らしい味だったそうです。

これは、次に作る先代直作のレシピにも期待が持てそうですね…!

 

ちなみに、バーボンって何を使えばいいの?という方には「メーカーズマーク」という銘柄をオススメします。

こちらは、丸みのある甘く香ばしい味が特徴のバーボン。

通常のバーボンより飲みやすい味なので、普段はバーボンを飲まないという方には特にオススメですね。

 

 

ミコチが再現した先代館守の蜂蜜館ジュレップのレシピ

こちらも、まずは原作の内容をチェックしてみます。

 

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※ハクメイとミコチ3巻56Pより引用

 

蜂蜜ではなく、別の材料を使って作られているようです。

蜂蜜より甘くなく苦味のある材料とのこと。

その材料の分量は小さじ2。

 

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※ハクメイとミコチ3巻57Pより引用

 

ウイスキーと親和性の高い材料、「蜂蜜酒」が使用されていたようです。

蜂蜜酒は現代では「ミード」と呼ばれています。

ワインよりも歴史の古い人類最古のお酒です。

 

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※ハクメイとミコチ3巻76Pより引用

 

使用したお酒のボトルにも「MEAD」の表記があります。

やはり、ミードで間違いなさそうですね。

これらの情報を元に組み立てたレシピがこちらとなります!

 

 【材料】

バーボン 60ml

蜂蜜酒(ミード) 10ml

ミントの葉 一掴み程度

水 30ml

クラッシュドアイス

(グラスは容量300ml程度のものを使用)

 

【作り方】

バーボンとクラッシュドアイス以外の材料をグラスに入れ、ミントの葉を潰しながらよく混ぜる。

クラッシュドアイスをグラスに詰め、バーボンを注ぎよくステア(撹拌)する。

溶けて減った分の氷を足し、最後にミントの葉を飾る

 

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…これは美味しいです!

先ほどのミントジュレップより味に奥行きが出ていてほろ苦く香ばしい風味がたまりません!

 

先ほどのレシピは、やや甘さがしつこいと感じる人もいるかもしれないですが、こちらはスッキリとした甘さで清涼感も増しています。

それでいて、ミード由来の蜂蜜の香りはしっかりと感じることができます。

酒精も高まっているので、カクテルとして非常に満足感の高い仕上がりとなっていますね!

 

ちなみに、ミードは海外製の本格的なものを使おうと思ったのですが、この記事を読んだ人が実際に再現するとなると、ちょっと材料の調達が大変です。

なので、今回は国産のお酒である「山田養蜂場蜂蜜使用 はちみつのお酒」という銘柄を使ってみました。

 

こちらも蜂蜜原料のお酒ですし、実際のミードに近い、サラッとした口当たりとスッキリした甘さを持つお酒です。

スーパーなどでもよく見るお酒なので自分でも作ってみたい!という方はこちらを使ってみてはいかがでしょうか?

 

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※おまけ

高まってきたので、料理の方まで再現しちゃいました(笑)

作中に登場した「キノコのオイル煮 ミントソース添え」です。

 

これは確かに「酒がないのは拷問」ですね(笑)

蜂蜜館ジュレップとの相性もいいのでぜひ一緒に作ってみてください!

 

 

蜂蜜館ジュレップを作る際のコツと注意点

どうもこの記事はなかなか好評のようで、たくさんの方から「参考に作ってみました!」との声をいただいております。ありがとうございます!

 

ただ作った人の中には、「このレシピの分量だとちょっとアルコールが強すぎる」と感じた方もおられたようです。

確かにミントジュレップはそれなりに度数のあるカクテルなのですが、原因は他にもありそうです。

 

そこで、私がこのカクテルを作る際に大事だと思う点についてお話ししたいと思います。

 

ステアはしっかりと行う

ポイントその1。

バーボンを注いだ後のステアはしっかりと入念に行いましょう。

このカクテルは材料をよく混ぜ、一体感を出すというところが大事なポイントです。

 

ステアが不十分だとばらつきのある味になってしまい、氷も溶けないためアルコールの角が残ってしまいます。

なので最後のステアはしっかりと。

グラスに霜が付くくらいまで行ってください。

 

家庭の製氷機の氷ではなくクラッシュドアイスをちゃんと使う

ポイントその2。

氷はかち割り氷やキューブアイスではなく、クラッシュドアイスを使ってください。

 

このカクテルはステアで氷を溶かす工程が重要。

そのため粒の大きい氷を使ってしまうと、あまり溶けずに仕上がりが濃くなりすぎてしまいます。

おそらくアルコールがキツイと感じた原因はこれですね。

家庭の製氷機の氷を使って作ったのではないでしょうか?

 

一方、クラッシュドアイスは粒が小さいため適度に溶けてくれます。

カクテルがよく冷え、清涼感も増しますし、味の一体感も高まります。

調達するのは少し大変なクラッシュドアイスですが、できたら使ってもらいたいですね。

やはり完成度が全然違います!

 

 

作るのが少し大変そう…と思ったあなたに

蜂蜜ジュレップの作り方を紹介しましたが、「美味しそうだけど作るのが難しそう…」「材料を揃えるのが大変」と思った方もいるかもしれませんね。

 

確かに、普段からカクテル作りをしない方にとってはなかなか大変な作業。

せっかく揃えた材料も持て余してしまうかもしれません。

そんな方には「メイカーズマーク ミントジュレップ」を使って蜂蜜館ジュレップを作ることをオススメします。

 

簡易版蜂蜜館ジュレップのレシピ

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【材料】

メーカーズマーク ミントジュレップ 1/3

蜂蜜 小さじ1

水または炭酸水 2/3

 

【作り方】

グラスに氷を入れ、メーカーズマークミントジュレップと蜂蜜を入れる。

よく混ぜた後、水または炭酸水をグラスいっぱいまで注ぎ、最後に軽く混ぜる。

 

ミント味のバーボンを使った簡易版のレシピです。

これなら水やソーダで割るだけ。

とっても簡単ですね。

ちなみに画像のジュレップは炭酸水で作ったものです。

こちらのレシピですと炭酸の刺激も加わり、爽快感溢れる味となります。

 

ただ簡易版だからといって侮るなかれ。

味の方はなかなか本格的なものとなっています。

それもそのはず、このレシピに使ったメイカーズマーク ミントジュレップは蒸留所謹製のもの。

メーカーズマークの良さである穀物の香ばしい風味をしっかりと活かして作られたお酒なんです。

 

さすがにミントの香りはフレッシュのものを使うより控えめな印象となってしまいますが、手間を考えると十分ですね。

甘さの方も蜂蜜の量で調整することができます。

簡単に美味しく作れてしまうのでぜひお試しください!

 

 

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

実際に作ってみると作中で大絶賛されていたのも納得の味わいでした。

レシピを考えるのは少し大変でしたが、登場人物の気分が味わえてとても楽しかったですね〜。

みなさんもぜひ参考にして作ってみてください!

 

ちなみに蜂蜜館ジュレップの再現レシピは発売中の副読本、「ハクメイとミコチワールドガイド 足元の歩き方」にも載っていましたね。

公式の再現レシピが気になる方はそちらも読んでみてください!

 

 

原作で蜂蜜館ジュレップが登場するのは3巻です。

アニメを見て興味を持ったという方はぜひ原作も読んでみてください!

 

 

アニメ「ハクメイとミコチ」はamazonプライム加入者なら無料で視聴できます!

プライムの登録は、初回ですと30日間の無料体験期間があるので、その期間の間に一気に見てしまうのもアリです。

(以前に加入したことのある方でも、月額400円ほどで全話見ることができます。)

 

放送を見逃した方、TVなどで視聴できる環境がない方はこちらをオススメします!

 

 

この他のバーボンカクテルについては、こちらの記事から!

これを機に、ぜひ色々なカクテルを飲んでみてください!

 

www.green-alaska.com

 

金柑リキュール「キミア」美味しい飲み方とカクテルレシピを紹介します

金柑リキュール「キミア」の特徴と味について

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キミアはフランス製の金柑リキュールです。

 

原料はメインとなる金柑、それに加えてハニーブッシュ、エルダーフラワー、オレンジフラワーなどのハーブ類。

それらを漬け込んだスピリッツをブレンドし、フレンチベルモット(フレーバードワイン)によって味の調整がなされています。

 

そうして出来上がったリキュールは金柑の甘酸っぱい味と豊かな香り、奥深いフレーバーが特徴的。

さっぱりとしていながらもふくよかな香味を持っており、フランス産のお酒らしい均整の取れた上品な味のリキュールとなっています。

 

キミアはどのバーにでも常備されているほど人気のボトル!とまでは言いがたいのですが、カクテルにこだわっているお店には、よく置いてある印象ですね。

特に、オリジナルのカクテルに力を入れているバーの棚ではよく見かけます。

 

これはキミアが、他材料とのミックスに適しているリキュールであることが関係していると私は思います。

それでは実際のカクテルレシピと共に、そのミキサビリティに優れたキミアの特徴についてみていってみましょう。

 

 

キミアを使ったカクテルのレシピ

キミアはロックや水割りなどで飲んでも美味しいリキュールですが、カクテル作りに使用すると真価を発揮します。

オレンジ類などの柑橘系と相性がよく、ウイスキーのような風味の強いお酒と合わせても負けない骨格の強さをキミアは持っています。

 

その強みを生かして、甘みの強い重厚な味に仕上げるか、それとも柑橘やハーブを効かせてさっぱりとした味に仕上げるのか。

色々なアレンジを楽しむことができる、非常に面白い素材であると私は感じました。

 

それでは、キミアを使ったカクテルのレシピをいくつか紹介したいと思います

 

 

キミアトニック

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【材料】

キミア 1/3

トニックウォーター 2/3

カルダモンパウダー 一つまみ

 

【レシピ】

グラスに氷を詰めキミアとカルダモンパウダーを入れステアする。その後トニックウォーターで満たし軽く再ステアする。

 

まずはリキュールを使用したカクテルの定番、トニック割りから。

キミアは原料にハーブなどを使用しており、単体でも奥深い味わいとなっています。

なので、シンプルにトニック割りにしてもその複雑な味と香りを堪能することができます。

 

ほろ苦く豊かな味わいで飲みごたえも十分。

キミアを手に入れたら真っ先に試したい飲み方ですね。

 

お好みでカルダモンパウダーを少量加えると、スパイシーで爽やかなニュアンスが出て面白いです。

キミアはスパイス、ハーブとも相性が良いのが魅力的ですね。

 

ホットキミア

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【材料】

キミア 1/2

お湯 1/2

蜂蜜 小さじ1

スライスした金柑 4枚ほど

 

【レシピ】

グラスにキミアと蜂蜜を入れお湯を注ぎステアする。お好みでスライスした金柑を浮かべる。

 

キミアを使ったホットカクテルです。

蜂蜜と金柑は市販ののど飴などでも定番の組み合わせ。

さらにホットカクテルにすることによってキミアの香り立ちもよくなります。

 

寒い日の夜なんかに飲むと、その香りと暖かさで心も体もリラックスすることができますね。

ちょっと疲れちゃった日にナイトキャップとして飲んでみてはいかがでしょうか?

 

ホットカクテルなので、レシピの分量ですと少しアルコールのアタックが強く感じてしまう方もおられるかと思います。

そんな時はキミアの分量を少し減らして、蜂蜜で甘さを補うようにしてみてください。

 

キミアハーバルコリンズ

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【材料】

キミア 40ml

ジン 20ml

レモンジュース 10ml

シュガーシロップ 小さじ1

フレッシュタイム 1本

ソーダ Full up

 

【レシピ】

ソーダ以外の材料をシェイカーに入れシェイクする。茶漉しで漉しながらグラスに注ぎ、飾り用のタイム(分量外)と氷を入れソーダで満たして軽くステアする。

 

渋谷のバー「石の華」オーナーバーテンダー石垣忍氏考案のレシピ。

キミアの公式サイトでも紹介されているカクテルです。

 

金柑とタイムの爽やかな香りは相性が良く、レモンと合わせカクテルにすることで、スッキリと締まった味わいとなっています。

驚いたのはハーブやソーダなどの色々な材料を加えても、キミアのコクのある味と香りが割り負けしていないというところです。

 

これだけ色々な材料を使うと、メインとなるリキュールの風味が埋もれてしまいがちなのですが、キミアの場合はクッキリとその風味を味わうことができます。

キミアのミキサビリティの高さを実感することができるレシピですね!

 

このカクテルのスッキリさっぱりとした味は、食前酒やその日の1杯目として最適です。

爽やかでドライな味がお好みの方は、ぜひ作ってみてください!

  

キミアスウィズル

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【材料】

キミア 40ml

メイカーズマーク 20ml

フレッシュローズマリー 1本

フレッシュレモン 1/6個分

蜂蜜 小さじ1

トニックウォーター Full up

 

【レシピ】

グラスにすべての材料(トニックウォーターは少量)を入れマドルする。クラッシュアイスを詰めてよくステアし、その後トニックウォーターで満たす。

 

同じく、こちらも石垣忍氏考案のレシピ。

こちらは濃厚な味わいのバーボン「メイカーズマーク」と蜂蜜、そして香りの強いハーブであるローズマリーを使ったカクテルです。

 

材料を見て分かるとおり、こちらはコクのある濃厚な飲み口のカクテルとなっています。

バーボンとキミア、そして蜂蜜の濃厚な風味が渾然一体となり、レモンの酸味とローズマリーの野生味溢れる香りがそれをまとめあげています。

 

こちらはバーで飲むとしたら、中盤~後半に飲みたくなる味ですね。

飲みごたえのあるロングカクテルが飲みたい気分の時には、ぴったりの味です。

 

 

金柑のマティーニ

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【材料】

キミア 15ml

ジン 15ml

オレンジジュース 30ml

金柑 2個

カルダモンパウダー 1つまみ

砂糖またはシュガーシロップ 3g

 

【レシピ】

金柑を皮ごとすりおろして他材料と共にシェイカーに入れる。氷を入れる前によくステアし氷を詰めてシェイクする。

 

最後に、僭越ながらオリジナルのレシピを1つ紹介したいと思います。

キミアの原料となっている金柑をすりおろし、ジンと合わせたマティーニスタイルのショートカクテルです。

 

元のレシピではジンのみを使用していたのですが、それですとやや度数が高くなってしまいます。

なので、ショートカクテルを飲み慣れていない方のために度数を下げたレシピを作ってみました。

 

ジンのみを使った場合はフレッシュ&シャープな飲み口でしたが、キミアを加えることによってやや重厚なテイストに。

味にも奥深さが生まれました。

 

金柑は寒い時期に美味しい果物なので、ぜひ旬のものを使って作ってみてください。

フレッシュな金柑を使ったカクテルについては別記事で詳しく紹介していますので、このカクテルの味わいが気に入ったらこちらもどうぞ!

 

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さいごに

奥深い香りと味を持つキミア。

ハーブ類や他のスピリッツとの相性も良く、カクテル作りが楽しくなるリキュールですね。

スタンダードなレシピから一歩進んだカクテルを作ってみたい方が選ぶ一本としては、最適だと言えます 。

 

こだわりのカクテルを作ってみたい方、金柑の風味が好きだという方はぜひ一度手に取ってみてください!

 

 

 

この他のフルーツ系リキュールのオススメ銘柄については別記事にまとめてあります。

美味しい飲み方も合わせて紹介してますので、ぜひ参考にしてください!

 

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ハイボールが美味しい!ジャパニーズウイスキー「余市」の味とオススメの飲み方を解説

余市とは?

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余市とは、ニッカウヰスキーが製造するジャパニーズシングルモルト。

ニッカウヰスキーが初めて建設した蒸留所で製造されており、まさにニッカウヰスキーの原点とも言えるウイスキーです。

 

このモルトはどのような特徴を持ち、どのような味となっているのか?

今回は、余市の魅力とオススメの飲み方について解説していきたいと思います。

 

 

余市は本場スコットランドの味を目指して作られたウイスキーである

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余市の製造コンセプトは「本場スコットランドのウイスキーのようなピートの効いたウイスキー」

ニッカ創業者のマッサンこと竹鶴政孝氏は、そのウイスキーを実現するために適した場所を探し求めました。

 

そうしてたどり着いたのが、北海道の余市。

この地を初めてのウイスキーづくりの地として選んだのは、スコットランドに近い気候と風土、資源を求めてのことだったそうです。

 

現地では材料となる大麦の栽培も盛んで、焚き付けに使われるピートも豊富。

それらの自然の恵みを使い、伝統的な手法である「石炭直火蒸溜」という技法によって余市の原酒は製造されています。

 

 

余市はどんな味わいとなっているのか?

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余市はコクのある重厚な飲み口と、香ばしいスモーキーフレーバーが特徴的

初老の男性が暖炉の前でロッキングチェアーを揺らしながらじっくりと嗜む…そんなイメージがよく似合う味です。

 

ジャパニーズのウイスキーでピートが効いた味わいというのは非常に珍しいですね。

日本人はどちらかというと、ウイスキーに飲みやすい味わいを求めます。

その需要とは少し逸れたものを作り上げるには、さまざまな葛藤と苦悩があったことでしょう。

 

しかし、尖った味のものには熱狂的なファンがつくもです。

この余市も味に改良を重ね、今や世界で数々の賞を受賞するまでに評価されるようになりました。

まさに日本が世界に誇るウイスキー。

竹鶴政孝氏が目指した「本物のウイスキー」が見事に実現したというわけですね。

 

 

余市のラインナップについて

2018年9月現在、余市のラインナップはノンエイジの「シングルモルト余市」のみとなっています。

 

 

以前は長期熟成の銘柄も販売されていたのですが、現在はこのひとつのみ。

これは近年海外でジャパニーズウイスキーの人気が高まっていることや、ドラマ「マッサン」の影響で原酒不足となっているためです。

 

長期熟成の銘柄が手に入りづらくなったのは残念なことですが、裏を返せばこのモルトが高い完成度を誇っていることの証明であるとも言えます。

ウイスキーファンとしては今後もじっくりと大切に味わっていきたい銘柄ですね。

 

 

余市のオススメの飲み方について

それでは、余市のオススメの飲み方を紹介したいと思います。

 

余市はどのような飲み方でも、美味しくいただけます。

ですが、やはりジャパニーズということで、水や炭酸水で割ることにより面白い変化が出てきますね。

 

ストレート ◎

ロック ○

水割り ○

ハイボール ◎

※筆者の主観による評価です

 

なのでストレートやロックでしか飲んだことがないという方は、ぜひ水割りやハイボールも試していただきたいですね!

ちなみに私の一番のお気に入りはハイボールです。

バーで飲んだ余市のハイボールに一目惚れしてからは、ずっとハイボール党ですね(笑)

 

 

ストレート

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まず余市を味わうときに選択したいのが、ストレートでの飲み方。

やはり余市の重厚で華やかな香りを堪能したいときには、ストレートが最適であると言えます。

 

それではテイスティングを始めます。

まず、グラスに注ぐと蜂蜜のような甘さを感じる香りが立ち昇ります。

ピート香は注いだ段階では控えめです。

 

口に含むと柔らかなアルコール感と共にフルーティな甘さ、ピートのほろ苦さ、カラメルのような濃厚さが押し寄せます。

「思ってたよりかなり甘口だな」という印象ですね。

ピーティーなモルトはドライな味のことが多いのですが、余市はスイートな印象の方が強く残ります。

 

余韻にはピート感が残りますが、それほど煙たい感じはしません。

ボウモアと同等かそれ以下といったところです。

 

このモルトは、スモーキーさは少々控えめながら非常にバランスの取れた完成度の高い味わいを持っていると感じました。

スモーキーなウイスキーならアイラが1番!と思っていたのですが、身近な所にこんなに美味しいモルトがあったとは…。

スコッチばかりに目がいって、ジャパニーズをあまり掘り下げてなかった自分が少し恥ずかしくなりました。

 

口当たりもソフトなので、とにかく飲みやすいですね。

スモーキーなモルトをストレートで飲む、という事の入門編としても優秀なモルトだと思います。

 

ハイボール

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日本人向けに作られたウイスキーだけあって、やはりハイボールとの相性は抜群です。

このモルトで作るハイボールを一言で例えるなら「ものすごくしっくりくるハイボール」といったところ。

 

抽象的な表現で申し訳ないのですが実際に飲むと「これこれ!この味だよ!」と感じてもらえることかと思います(笑)

おそらく余市は、ハイボールが大好きな日本人の味覚を研究しつくして生まれたモルトなのでしょう。

 

さて、実際の味はどんな感じかというとソーダで割ることによってピートの風味はかなり穏やかに。

それ以外の甘さや、フルーティな風味といった余市の個性はハッキリと感じることができるようになります。

 

重厚な風味が持ち味のモルトなので、少し薄めのハイボールにしても飲みごたえは十分。

1:4ほどの割合で割ると、甘さがスッキリとしていながらもウイスキーの風味が濃厚なハイボールに。

1:3ほどの割合で作ると、重厚感のある飲みごたえのある味になります。

どちらも良さがあるのでお好みで濃度を変えて楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに余市はハイボールにすることによって食事ともよくマッチするようになります

定番の唐揚げから煮物のような和食まで。

居酒屋などでお酒の場に出るようなフードと好相性です。

 

特に醤油味の料理との組み合わせが素晴らしいですね。

醤油の風味や旨みがよく感じられるペアリングとなります。

 

 

さいごに

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日本人の味覚に合う、豊かな風味のシングルモルト「余市」

やはりストレートからハイボールまで楽しめる間口の広さはジャパニーズの良いところですね。

ニッカウヰスキーと聞くとブラックニッカなどの安価な銘柄のイメージが先行してしまうという方も多いと思います。

そのような方がこのモルトを口にするとその完成度に驚くのではないでしょうか?

 

普段はリーズナブルなウイスキーをよく飲んでいる、またはスコッチを中心に飲んでいるという方には特にオススメしたいモルトです!

ぜひみなさんも、この本格的なモルトの味を楽しんでみてください!

 

 

フレッシュな金柑を使ったカクテルのレシピ6種【自宅で簡単】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

フレッシュフルーツカクテルも、よく作ります。

 

今回は、自宅でもできる金柑を使ったカクテルレシピの紹介です。

 

 

この記事を読むと、

  • お手軽に作れる金柑カクテルのレシピ
  • バーのような本格レシピ

を、学ぶことができます。

 

金柑を味わえるのは、寒い時期だけ。

時期を逃さずに楽しみましょう。

 

  

フレッシュな金柑を使ったカクテルのレシピ

金柑のジントニック

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【材料】

ジン 45ml

金柑 2個

トニックウォーター Full up

カルダモンパウダー ごく少量

 

【作り方】

グラスに半分に切って種を除いた金柑を入れて、ペストルでよくマドルする。

ジンとカルダモンパウダー、氷を入れ、よくステアする。

トニックウォーターで満たして、軽く再ステアする。

 

金柑を使った、ジントニックのアレンジレシピです。

 

今回は香りのアクセントに、カルダモンをひとふり。

スパイシーでフレッシュな風味の一杯となりました。

 

ベースに使った「桜尾ジン」については、こちら↓ 

www.green-alaska.com

 

 金柑のモスコミュール

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【材料】

ウォッカ 45ml

金柑 2個

はちみつ 1tsp

生姜の絞り汁 1tsp

ジンジャーエール Full up

 

【作り方】

グラスに半分に切って種を除いた金柑、はちみつ、生姜の絞り汁を入れてマドルする。

ウォッカと氷を入れて、よくステアする。

ジンジャーエールで満たして、軽く再ステアする。

 

お次はジンジャーエールと合わせたレシピ。

 

定番の組み合わせなだけあって、味の相性も抜群。

フルーティでコクのある、ひと味違う仕上がりとなります。

 

POINT

今回は辛口のジンジャーエールを使いましたが、甘口のものを使って優しい味わいにするのも良さそうです。

 

金柑のマティーニ

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 【材料】

ジン 45ml

オレンジジュース 15ml

金柑 2個

シュガーシロップ 1tsp (甘さが足りない場合)

カルダモンパウダー ごく少量

 

【作り方】

金柑を半分に切って、種を取り除く。

ミキサーに材料をすべて入れて、ミキシングする。

混ざったものを氷を入れたボストンシェーカーに入れて、シェークする。

バーズネストで漉しながら、カクテルグラスに注ぐ。

 

金柑を丸ごとミキサーで砕いて作るショートカクテル。

 

果肉も皮もそのまま入りますので、金柑のほろ苦い風味を楽しむことができます。

 

ちなみに、皮の風味が苦手な方にはこんなレシピもオススメです。

 

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【材料】

ジン 45ml

オレンジジュース 15ml

金柑 3個

 

【作り方】

ボストンシェーカーに金柑を入れて、よくマドルする。

ジン、オレンジジュース、氷を入れてシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

 

こちらはクリアで上品な仕上がりになります。

それぞれ、味の好みによって作り分けてみてください。

 

金柑酒の満月コーヒー

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【材料】

金柑の甘露煮 2個

ホットコーヒー 120ml

キミア 10ml

 

【作り方】

金柑の甘露煮1個をみじん切りにして、グラスに入れる。

キミア、濃いめに淹れたホットコーヒーを加えて混ぜ、氷を入れて急冷する。

軽くステアして、金柑の実を飾る

 

(金柑の甘露煮の作り方)

金柑 300gのヘタを取り、包丁で何ヶ所か切りこみを入れる。

鍋に金柑と水 400mlを入れて、中火で沸騰させてから弱火に落とし、10分間煮る。

砂糖 200gを加えて、5分煮て完成。

 

金柑とコーヒーのペアリングカクテルです。

 

金柑の甘さとフレッシュさ、余韻のほろ苦さ。

春の訪れを予感させるような風味が、なんとも心地よいです。

 

使用したリキュール「キミア」についてはこちら↓ 

www.green-alaska.com

 

金柑とローズマリーのハーバルスマッシュ

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【材料】

バーボン 45ml

シュガーシロップ 15ml

レモンジュース 1tsp

アンゴスチュラビターズ 2dash

金柑 2〜3個

ローズマリー 2本

 

【作り方】

ボストンシェーカーに刻んだ金柑とシュガーシロップ、レモンジュースを入れてマドルする。

バーボン、ビターズ、火で炙ったローズマリーを加えて、氷を入れてシェーク。

メッシュで漉しながら、氷を入れたグラスに注ぐ。

金柑のスライスとローズマリーを飾る。

 

「スマッシュ」というカクテル技法を使ったレシピです。

ルーツは古いのですが、近年再注目されています。

 

無骨なバーボンが、かなり親しみのある味わいとなっています。

ローズマリーもピリッと効いていて、心地よい風味です。

 

ベースには「メーカーズマーク」がおすすめです↓ 

www.green-alaska.com

 

 

 金柑の旬はいつ?店頭に並ぶのは?

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金柑の旬:1月~3月

店頭に並ぶ時期:12月~3月

 

3月になると店頭からなくなってしまう地域もあるので、やはり1月が狙い目ですね。

 

旬の金柑は甘くてみずみずしく、とってもおいしいですよね。

カクテルに使うなら、当然旬のものがおすすめです。

 

 

自宅で金柑カクテルを作ってみよう

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今回は、金柑を使ったカクテルのレシピを紹介しました。

 

リキュールだけでは感じることのできないフレッシュ感、瑞々しさ。

そして旬の果物を使うことにより、季節感を味わうことができるのが最大の魅力です。

 

ぜひ、時期を逃さずに楽しんでみてください。

 

この他のフルーツカクテルのレシピはこちら↓ 

www.green-alaska.com

 

私が使っているフルーツカクテルブックはこちら↓

(フルーツ41種類、カクテル80種のレシピが載っています。)

 

 

【関連記事】

・おすすめのカクテルブックまとめ 

www.green-alaska.com

 

・フルーツカクテルにおすすめの「タンカレージン」のレビュー 

www.green-alaska.com

 

・「桜尾ジン ハマゴウ」のレビュー  

www.green-alaska.com

  

「ザ・マッカラン12年」ストレート派はシェリーオーク、ハイボール派はファインオークを飲め!

マッカラン12年とは

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マッカランはスコットランド、スペイサイド地方で製造されるウイスキーです。

 

「シングルモルトのロールスロイス」とも称されるこのモルト。

癖がなく、甘くてフルーティなフレーバーが特徴的。

 

バランスの取れたハイクオリティな味で、世界中にファンの多い銘柄です。

 

さて、このマッカラン。

主なラインナップは次の2種類です。

 

自社製シェリー樽熟成のスタンダードなモデル、ザ・マッカラン 12年。

 

ヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽、そしてバーボン樽で熟成のザ・マッカラン ファインオーク 12年。

 

どちらも、酒屋やスーパーでよく見かける銘柄です。

 

「同じようなボトルが2つ?」

「これはどっちにすればいいんだろうか?」

と悩んだ方もいるかもしれませんね。

というか、私が実際そうでした(笑)

 

そこで今回は、この2つのモデルの味の違い、それぞれのオススメの飲み方について解説したいと思います!

 

 

通常版とファインオーク、2つのマッカラン12年の味の比較

「マッカラン12年 シェリーオーク」の特徴と味わい

 

まず通常盤のマッカラン。

こちらは前述の通り一種類のシェリー樽によって熟成がされたモデルです。

 

シェリー樽熟成のウイスキーは、ドライフルーツのような甘みと熟成感が特徴。

このマッカランも華やかなで上品な香り、うっとりしてしまうような甘さが特徴となっています。

 

余韻は非常に長く、バニラやカラメルを思わせる香りが漂います。

この記事を書くにあたって久々に飲んでみたんですが、やっぱり美味しいですね。

 

さすがシングルモルトのロールスロイスの名は伊達じゃない。

非常に完成度の高い味わいです。

 

「マッカラン12年 ファインオーク」の特徴と味わい

 

さてお次はファインオークの方のマッカラン。

こちらは二種類のシェリー樽とバーボン樽のヴァッティングです。

 

バーボン樽が入ることにより重い味わいになる?

と思いきや、その味わいは通常盤と比べると比較的ライトでスムーズ。

 

それでいて、マッカラン特有の華やかな香りと上品なフレーバーは損なわれておりません

余韻は比較的スッキリしていて、嫌味の無い感じです。

 

 

2つのマッカラン12年のうち、どちらを選ぶべきなのか?

このように、同じ原酒といえど味わいに差があることが分かったと思います。

 

では、実際にこの2つの中から1本だけ買うとなると何を基準に選べばいいのでしょうか?

 

もちろん、味わいの好みからなんとなく選んでみるのもいいかもしれません。

ですが、私としてはもっとスマートな方法をオススメします。

 

それはお好みの飲み方によって銘柄を選ぶという方法です。

 

 

それぞれのマッカラン12年の特徴を生かした飲み方

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この2つの銘柄は、それぞれ個性の異なるフレーバーを持つため最適な飲み方も変わってきます。

 

なので、

「普段どのような飲み方でウイスキーを嗜んでいるか?」

という視点から銘柄を選んでみると、より美味しくマッカランを味わうことができるでしょう。

 

マッカランはストレートから水割りまでどんな飲み方をしても美味しいウイスキー。

 

ですが、

「その飲み方が最適かどうか?」

というところまで突き詰めると、味わいの完成度に差が出てきます。

 

ここからは、マッカランの2つの銘柄に合った飲み方を紹介していきたいと思います。

 

主観100%の意見なので恐縮なのですが、自分にマッチする方がどちらなのか、参考にしてみてください。

 

マッカラン12年 シェリーオークのオススメの飲み方

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  ストレート ◎

  ロック ◯

  水割り ◎

  ハイボール ◯

※筆者の主観です

 

通常版のマッカランはストレートが美味しい。

 

やはり、マッカランの甘く濃密なフレーバーを最大限に楽しむためには、そのまま口にするのがベストだといえます。

 

甘く滑らかな口当たり、深みのある味と香り、余韻には魅惑的なバニラ香…。

どの要素も素晴らしく、ストレートで嗜むことによってその魅力を存分に感じることができます。

 

 

次点としては水割りをオススメします。

 

スコッチの水割りと聞くと、現地には馴染みのない飲み方だと拒否感をしめす方もいるかもしれません。

 

ですが、百聞は一見にしかず。

実際に飲んでみてこの良さを感じてもらいたいと思います。

 

加水がされることによって繊細さが生まれ、かつ香りは華やかさや濃密さを保っています。

 

水で薄まっても魅惑的な香りはなくならず、むしろより一層隆盛を誇っているかのような印象まで感じます。

この香りの伸びの良さはマッカランの強い個性だと言えるでしょう。

 

  

マッカラン12年 ファインオークのオススメの飲み方

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  ストレート ◯

  ロック ◎

  水割り ◯

  ハイボール ◎

 ※筆者の主観です

 

マッカラン ファインオークはハイボールが美味しい。

 

もちろん、ストレートでも美味しくいただけます。

ですが、ハイボールにしたときにこのモルトに起こる化学変化は特筆に値します。

 

華やかな香りはそのままに。

シトラスの爽やかさ、繊細でスムーズな甘さ、軽快さと複雑さが絡み合ったフレーバー…。

 

まさにこれはハイボールのためのマッカランだ!

と自信を持って言える素晴らしい味わいです。

 

POINT

思えば、私がウイスキーに目覚めたのもこのファインオークのハイボールがキッカケでした。

 

それまで、ウイスキーは癖の強いお酒という印象を持っていたのですが、このハイボールは軽快で爽やか。

かつ、樽香のふくよかさや華やかさがよく感じられたのを覚えています。

 

ちなみにハイボールにする場合、レモンを少し絞るとさらに美味しい。

 

夏が来ると思い起こされるこの爽快感。

ぜひお試しください!

 

 

次点では、ロックでの飲み方をオススメします。

 

ファインオークは軽めの味わい。

水割りもいいのですが、ちょっとコシが物足りなくなってしまいます。

 

それが、ロックだとちょうどいいバランス感を保てるんですよね。

 

「軽めのウイスキーをロックで飲みたいけどブレンデッドじゃ物足りないな…」

そんな気分の時にはぴったりの飲み方です。

 

こちらも、夏の涼しい夜にバーで飲んだりすると堪らないですね。

オススメです。

 

 

マッカラン12年の新顔「ダブルカスク」の特徴と味わい

マッカランは「シェリーオーク」と「ファインオーク」が主なラインナップでした。

 

ですが、2016年から新たに「ダブルカスク」という銘柄が発売されました。

 

こちらはシェリー樽100%。

アメリカンオークシェリー樽と、ヨーロピアンオークシェリー樽で熟成したマッカランです。

 

 

このマッカランは、濃厚で芳醇さのあるフレーバーと滑らかな甘さが特徴的です。

 

それではこのダブルカスクはどのような飲み方がベストなのか?

色々な飲み方を試してみたので、レビューしたいと思います。

 

 

マッカラン12年 ダブルオークのオススメの飲み方

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ストレート △

ロック ◯

水割り ◯

ハイボール ◎

※筆者の主観です

 

マッカラン ダブルカスクは加水をして飲むのが美味しい。

 

ストレートで飲んだときにはタンニンが強すぎるというか…

なにか渋みが舌に残るような感じがして、正直「苦手だな…」と私は感じてしまいました。

 

それがハイボールやロックにすると表情が一変。

 

重厚感のある味わいと華やかでフルーティなフレーバー…。

一気にマッカランらしい上品さが前面に出てくるようになりました。

 

「ウイスキーは飲み方によってガラリと味が変わるお酒」ということをすっかり忘れていました。

初心を思い出させてくれる体験でしたね(笑)

 

ファインオークのハイボールと比較すると、こちらは飲みごたえのある重厚な風味となっています。

ハイボール党の方はぜひこちらもお試しください!

 

 

マッカラン12年の比較まとめ

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・マッカランはどちらの銘柄も甘く上品で華やかな香りが特徴的

・通常版のシェリーオークは濃密な甘さとドライフルーツのような熟成香が特徴。そのためストレートで飲むのがベスト。

・ファインオークの方は通常版より軽い爽やかな味わい。ハイボールがベストマッチ!

・ダブルカスクはやや渋みのある味わいが特徴。ハイボールやロックなどで加水をすると華やかなフレーバーとなる。

 

ストレート党はシェリーオーク

ハイボール党はファインオークとダブルカスク

がベターな選択肢だと言えますね!

 

今まで片方しか飲んだことがなかったという方。

そして、オススメされている飲み方で飲んだことがなかったという方。

ぜひこの機会にお試しください。

 

POINT

ちなみに、

「まだウイスキーに慣れてないから自分に合った飲み方すら分からない!」

という方には軽めで飲みやすい味わいのファインオークをオススメします。

 

ウイスキーは「経験のお酒」

ファインオークのハイボールから徐々に慣れていきましょう。

そうして無理なく楽しんでいけば、いずれストレートで嗜むこともできるようになりますよ。

 

なんなら、ハイボールも最初は薄めに作ったりしてもいいと思いますよ。

 

ハイボールの黄金比は~~だ!

とか、ウイスキーはストレートが至高!

とか声高々に叫ぶ人もいますがお酒とは本来自由な飲み物。

 

当人が美味しいと思った飲み方で嗜むのがベストですからね。

気軽に楽しみましょう。

 

 

ちなみにマッカランは、販売店によって値段が大きく上下することがあります。

なので購入の際は、いくつかのお店を回って値段を比べてみるのがおすすめですよ!

 

「あまり手間をかけたくない」という方は、ネットショップも活用してみてください。

amazonなんかだとショップごとの値段の一覧が見れるので、最安値が一目瞭然です。

 

 

ハイボール党の方には、こちらの記事も。

作り方のポイント、ハイボールに合う銘柄を多数紹介しています。

 

www.green-alaska.com