NomiLOG

NomiLOG

自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

スタンダードカクテル「ホワイトレディ」美味しい作り方とアレンジレシピを紹介します

ホワイトレディとは

f:id:makersmark3565:20180123224259j:plain

 

ホワイトレディはジンベースのショートカクテルです。

材料はジン、コアントロー、それにレモンジュース。

それらをシェイクしてカクテルグラスに注げば完成。非常にシンプルなレシピですね。

 

今回は、ホワイトレディを美味しく作ってみたい!という方に向けて、具体的な作り方と味を高める方法について詳しく解説してみようかと思います。

 

 

ジンベースカクテル「ホワイトレディ」の魅力とその味について

f:id:makersmark3565:20180123223846j:plain

 

まず美味しいホワイトレディを作るために、そもそもこのカクテルはどのようなところが魅力的なのか?という点について考えてみることにします。

理想の完成系が見えてくれば、おのずとどのような点に気をつけて作ればいいのか?というところも分かるはずです。

 

ホワイトレディの魅力。

それは「シャープな飲み口と柑橘の爽やかな香り」だと私は思います。

ジン、コアントロー、レモン。

どれもシャープな味と香り高い風味が特徴の材料です。

 

となると、完成したカクテルはその特徴を生かしたものであるべきだと考えます。

鋭い飲み口で気分は爽快。

余韻には様々な香りが渾然一体となり、華やかさを感じる。

まさに貴婦人のようなカクテル。

私がホワイトレディに抱いている理想はこのようなイメージです。

 

スタンダードカクテルの解釈は人によって違うので、この考えが正しいとは限りません。

柔らかな口当たりのホワイトレディが好きだという方も中にはいるでしょう。

ですが、少なくとも私はこのようなシャープで香り高いフレーバーに惹きつけられます。

 

 

ホワイトレディのレシピと作り方のコツ

それでは完成系のイメージができたところで、実際に作ってみることにしましょう。

まず、ホワイトレディのスタンダードなレシピをおさらいしてみます。

 

【材料】

ジン 30ml

コアントロー 15ml

レモンジュース 15ml

 

【作り方】

材料をシェイカーに入れシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。

 

古くから愛されているカクテルなだけあって、酸味、甘み、香りなどのバランスがよく取れていますね。

完成度の高いレシピだと思います。

 

このカクテルのレシピはご覧の通り、かなりシンプル。

言い換えるとシンプルな分、味のごまかしが効かないカクテルであるとも言えます。

なので、美味しく作るにはジンやコアントロー、レモンジュースの比率を無闇に変えるよりは一つ一つの工程を丁寧に行うことが重要ですね。

 

自分自身で作ったり、色々なお店でホワイトレディを飲んだりしてみてやはり基本が大事である、と私は思いました。

なのでここは初心に帰って一つ一つの工程を細かく見直していくことにしましょう。

 

 

材料の状態 - ジンは冷凍、レモンは絞りすぎない

まずシャープで雑味のない味を実現するために、用意する材料の状態に気を配ります。

ジンは冷凍することでシャープな飲み口に。

アルコールの角も感じづらくなります。

コアントローは常温でも構いませんが、できたら冷蔵で。

 

ポイントはレモン。

少しでも多く果汁を絞ろうとして、力を入れて絞ってしまうと雑味が出てしまいます。

絞る際も手で押しつぶすのではなくスクイーザーを使いましょう。

果肉のみをやさしく削ぐように、ゆっくりとスクイーザーに押し付ければ、澄んだ味の果汁を取ることができます。

 

 

ジンの銘柄

ホワイトレディに使うジンの銘柄。悩みどころだと思います。

基本的にはまず自分好みの銘柄を使用してみるというのがいいと思います。

ですが、それだけだとどれを使っていいか分からない!という方もいるかと思いますので私からのオススメいくつか。

 

私がオススメしたい銘柄は2つ。プリマスジン、それとクラフトジンのコーヴァルドライジンです。

 

 

定番はタンカレーとかだと思うんですが、私はこれらの銘柄で作るホワイトレディが特に好きですね。

 

プリマスは比較的スタンダードな味で爽やかを感じる風味。

海外のバーでもよく使われている銘柄ですね。

柑橘類との相性もいいので、レモンやオレンジの風味を持つホワイトレディにはうってつけです。

 

一方、コーヴァルはクラフトジンなだけあって少し捻りの効いた味。

ミルキーなニュアンスを感じるそのフレーバーは、カクテルに個性を与えてくれます。

他の人とは違うホワイトレディを作ってみたいという方は、こちらを選択してみてはいかがでしょうか?

 

グラスのアイシング

 f:id:makersmark3565:20180618051424j:image

 

ショートカクテルを作る際の基本ですが、グラスのアイシングはしっかりと行います。

 

シャープな味が売りのホワイトレディを温まってしまったグラスに注いだのでは、魅力も半減です。

作り始める前にカクテルグラスに氷を入れ、バースプーンでしばらく回します。

それをカクテルを注ぐ直前に捨て、清潔なクロスでサッと拭く。

この工程をしっかり行うか行わないかで、仕上がりに雲泥の差が生まれます。

 

シェイク前に氷の角を取る

f:id:makersmark3565:20180123224447j:plain

 

意外と忘れがちなのがこの工程。

ホワイトレディのようなドライでシャープな味のカクテルをシェイクで作る場合は、シェイク前に氷の角を取るのがベターです。

 

やり方としてはまずシェイカーに氷のみを入れフタを閉め少し強めに上下に降ります。

そうすると、細かい氷片と氷が溶けて水になったものが出てくるので、シェイカーに材料を入れる直前にそれを捨てます。

そうすることで本番のシェイクの際に余分な氷片が出来づらくなり、カクテルが水っぽくなるのを避けることができます。

 

シェイクは最低限、かつ少し強めに

f:id:makersmark3565:20180123223613j:plain

 

さて、材料やグラスの状態を整えたところで1番重要な工程とも言えるシェイクに移りたいと思います。

どのようにシェイクするのがベストなのか?作り手の腕前がダイレクトに出るところなので私もいつも迷うところです。

 

もちろんこうするのが正解!というやり方は存在しないとは思います。

なので今回は私なりのシェイクの仕方を解説したいと思います。

美味しいホワイトレディを出してくれたお店の方にコツなどを聞いて、自分でも何回も作ってみて考えたやり方です。

何も考えずに適当に振るよりは美味しいものができるかとは思います。

 

まずはどこまでシェイクするか。

これはシェイクの際によく材料が冷えたと感じたところまで。

充分だと判断したら即シェイクを終了します。

 

シェイカーを振っていると中の材料の温度が下がり手に冷たさが伝わってくるのでその感覚で判断します。

回数でいうと20往復くらいでしょうか。

(シェイカーを前に突き出し手前に戻す、という動作で1往復です)

 

オーバーシェイクになってしまうと加水によって飲みやすくはなるのですが、味が薄くなり香りも閉じてしまいます。

なのでシェイクは最小限に。

 

次にシェイクの強さ。

これは加水を抑えるためソフトに…と思いがちですが少し強めに行います。

シャープな飲み口を実現させるためにはカクテルがキリッとよく冷えてることも重要。

ハード目にシェイクをして手早く温度を下げます。

 

シェイクは最小限に。しかし強めに手早くしっかりと。

これが美味しいホワイトレディを作るコツだと私は思います。

 

 

完成!よく冷えているうちにいただきましょう

 f:id:makersmark3565:20180530204427j:image

 

説明した手順を守って、ホワイトレディを作ってみました。

ひんやりとした口当たり、シャープな酸味、口に含むと花開くジンとコアントローの香り…

やはりこのカクテルは美味しいですね。

 

この瞬間があるからこそ作り方にこだわる甲斐があるというものです。

キリッとした味が魅力のカクテルですから、ぬるくなる前にいただきましょう!

  

 

ホワイトレディのツイスト(アレンジ)の提案

スタンダードなホワイトレディを作ることができましたので、次は個性を出すためのアレンジレシピについて考えてみましょう。

前述の通りホワイトレディはバランスの取れた味のカクテル。

なのでアレンジもシンプルに最小限に留めます。

 

製菓用コアントローを使う

 

まず最初のアレンジは材料の1つ、コアントローに焦点を当てたもの。

コアントローはお菓子作りにもよく使われるリキュールなのですが、実はそのための製菓用コアントローというものが存在しています。

 

通常のコアントローと何が違うのかというと、オレンジエキスの含有量が違います。

そのためこのコアントローを使ってカクテルを作るとオレンジの香りに溢れた華やかな仕上がりとなります。

 

ただ通常のコアントローよりアルコール度数が少々高めなので使う量は加減した方がいいでしょう。

製菓用コアントローは、エッセンシャルオイル分が通常のコアントローの8倍も含まれているので、使う量を減らしても香りは十分です。

 

フレッシュ柚子ジュースを使う

f:id:makersmark3565:20180123000942j:plain

 

次に紹介するのはホワイトレディに使うレモンを別のものに変えるというアレンジ。

レモンの代価品としてまず思いつくのはライム…ですがここは少し珍しい材料を使ってみましょう。

 

使うのは日本古来から親しまれている柑橘類、柚子。

その香りはリラクゼーション効果も高く個性的。

カクテルに使う素材としては、非常に面白いものだと思います。

 

この柚子を絞り、レモンジュースの代わりに加えます。

分量は元のレシピと同じく15mlで構いません。

 

そして通常通り冷えるまでシェイク。

こうして出来上がったホワイトレディはスタンダードなものと比べて少し柔らかな印象に。

ホワイトレディが凛とした女性なら、こちらは包容力のある大人の女性、といったところでしょうか。

 

面白いのは柚子の香りがカクテルにすることでグッと引き立つところです。

調べてみたところコアントローには柚子の香りを引き立てる効果があるそうです。

材料同士の相性も良く、シンプルながら個性を出すことのできるアレンジと言えます。

 

 

さいごに

今回はホワイトレディというカクテルを深く掘り下げてみましたが、いかがでしたでしょうか?

自宅でショートカクテルを作るという方はあまりいないかもしれませんが、たまにはシェイカーを振るって少し特別なカクテルを作るのも楽しいものです。

 

バーでよく飲むお気に入りの一杯。

たまには自分で作ってみてはいかがでしょうか?

 

ホワイトレディ以外のジンベースのカクテルについては、こちらの記事にまとめてあります。

定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?

 

www.green-alaska.com