今回は、新発売のジン「ジンスパイア」のレビューしていきます。
ニッカの「ジンスパイア」本日発売ですね😌
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2022年9月13日
個人的には、ジンジャー割りやネグローニに使ったらいい感じにならないかな…?と期待してます
カクテルベースとしての可能性はいかに…? https://t.co/D4JJpiOpzI
この記事の内容は、こちらです。
- ジンスパイアの味わい
- 他のジンとの差は?
- おいしかった飲み方、カクテルレシピ
国内大手メーカーから、リーズナブルなジンがリリース。
注目の一本ですね。
珍しい製法のジンですが、はたして美味しいのか…?
そして、他のジンのようにカクテルベースに使えるのか?
ジン愛好家の目線から、感想をシェアします。
ジンスパイアの基本情報
【種別】ドライジン
【製造国】日本
【メーカー】ニッカウヰスキー
【アルコール度数】43%
【容量】700ml
【希望小売価格】1485円(税込)
国内大手の「ニッカウヰスキー」からのリリース。
SNSでは、発売前からちょくちょく話題になっていましたね。
ニッカウヰスキーといえば「カフェジン」が人気ですね。
山椒の効いた、ふくよかな味わい。
私も大好きです。
【参考】ニッカカフェジンのレビューとカクテル
- 大手メーカーの新商品だから
- ウイスキー要素のあるジンがどんな味か気になった
- 低価格でどれだけの味を作れるのか、興味が湧いた
ジンスパイアの特徴①:ウイスキーにインスパイアされたジンである
こちら、公式の紹介文です。
ジュニパーベリ―など10種類以上のボタニカル素材に加え、ニッカウヰスキーがウイスキーで使用するヘビーピートモルトを浸漬させて蒸溜したモルトスピリッツを使用しています。
ジンらしい爽やかな味わいに加え、モルトの厚みのある味わいと後味にほどよいピートの余韻が心地よく続きます。
※アサヒビール ニュースリリースより引用
なんと、ウイスキーの原料である麦芽を使用しているようです。
しかも、ヘビーピート…
ということは、スモーキーな風味があるみたいですね。
※金と黒が交差するボトルは、ジンとモルトがバランスよく両立しているのを表現しているのだそう
ウイスキーの要素を持つジンって、かなり珍しいです。
マッチするのでしょうか…?
ジンスパイアの特徴②:リーズナブルな価格
ジンスパイアの価格は、なんと1000円台。
サントリーの「翠 sui」と同じくらいですね。
ライバル商品になるかも…?
翠は「ジンを食中酒として楽しむ」という新しい提案で人気となったジン。
ジンスパイアも同じようなコンセプトなのでしょうか?
それとも…。
【参考】翠 sui ジンの個人的評価
ジンスパイアの味わいレビュー
常温ストレートで、飲んでみましょう。
うおっ…これは今までに味わったことのない味わいですね。
感じたことを、書き出していきます。
■香り
おだやかなジンの香りと、牧草を燃やしたような強い香り
ジュニパーや柑橘は特に際立っていない
鰹出汁のようなニュアンスも感じる
■味わい
際立った甘みや苦味はほぼ感じない
ドライな味わい
出汁のような旨味や、かすかな塩気も感じる
■口当たり
アタックはシャープ
やや荒さを感じる酒質
口の中で転がすと丸みも現れる
■余韻
スモーキーで海を思わせる香りが残る
ウイスキーのような味がするジン、って感じではないですね。
ジンに牧草が焼けるような香りが強く付いてる…
って表現すればいいでしょうか…?
ジン×ピートの組み合わせといえば、「季の美エディションK」とかもありますが…
それとも、全然違う風味ですね。
ひたすらに独特…。
これは、驚く方が多そうですね。
翠ジンと比較
人気の翠ジンと比較してみます。
■翠ジン
- クセのない爽やかな味わい
- お酒初心者向け
- ジンを飲みなれていなくてもおすすめ
- 食事に合う
■ジンスパイア
- 爽やか+スモーキーの個性的な味わい
- お酒上級者向け
- スモーキーなウイスキーに慣れてないとキツいかも?
- 合わせる食事は限られる
飲みやすい翠に対して、個性的な味のジンスパイア…
味わいはまさに正反対ですね。
「翠ジンに続いて新商品が出た!ちょっと買ってみるか~!」
ってノリで飲むと、期待外れになるかもしれません。
買うなら特徴をしっかり知った上で、どうぞ。
※ジンスパイアと食事の組み合わせ。ハイボールが合う料理なら、わりと違和感なくいけるかも?
ジンスパイアのおすすめカクテル
どうやって飲むのが美味しいのか…?
探るべく、色々な飲み方を試してみました。
特に美味しいと思ったのは、こちら。
- ジンバック
- ダーティーマティーニ
- スモーキーマティーニ
ジンバック
【材料】
- ジンスパイア 40ml
- ジンジャーエール 120ml程度
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにジンスパイアを注ぎ、ステアする。
- ジンジャーエールで満たし、軽くステアする。
これは、ジンジャーと薫香との相性が〇ですね。
調和感があって、個性も感じられる。
炭酸系レシピの中では、イチオシです。
ダーティーマティーニ
【材料】
- ジンスパイア 60ml
- オリーブの漬け汁 1tsp
- グリーンオリーブ 1個
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぎ、オリーブを沈める。
オリーブの香りや塩気と、非常に高い親和性を感じます。
これは、個性を活かせていると思います。
度数高いの大丈夫な人には、かなりおすすめ。
スモーキーマティーニ
【材料】
- ジンスパイア 50ml
- アイラウイスキー 10ml
【作り方】
- 氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。
- カクテルグラスに注ぐ。
個人的には、特におすすめの飲み方です。
アイラのスモーキーさでジンスパイアが活きる。
調和感も、すばらしいです。
その他、試した飲み方やカクテル
ジンの定番カクテルや、直感で合いそうだと思って試した飲み方です。
忖度なしの感想。
飲み方の参考にどうぞ。
ロック
【材料】
- ジンスパイア 30~60ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにジンスパイアを注ぐ。
公式おすすめの飲み方です。
冷やされると、クセも穏やかになりますね。
加水で甘みも出てきます。
ただ、やや口当たりはシャープで、荒さも感じます。
ジントニック
【材料】
- ジンスパイア 40ml
- トニックウォーター 120ml程度
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにジンスパイアを注ぎ、ステアする。
- トニックウォーターで満たし、軽くステアする。
これは…
予感はしていましたが、ピートとトニックがややミスマッチだと感じます。
ちょっと、初めての感覚で困惑します。
もちろん、私の好みなだけかもなので参考までに。
ジンソーダ
【材料】
- ジンスパイア 40ml
- 炭酸水 120ml程度
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにジンスパイアを注ぎ、ステアする。
- 炭酸水で満たし、軽くステアする。
ジンスパイアの風味をストレートに楽しめます。
ロックやストレートが好きなら、おすすめできます。
ちなみに、オレンジピールはちょっとミスマッチ感ありました。
ネグローニ
【材料】
- ジンスパイア 20ml
- カンパリ 20ml
- スイートベルモット 20ml
- オレンジピール
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
- オレンジピールをふりかけて、飾る。
相性は悪くない…
と思いますが、ジンスパイアが副材料にやや負けている印象。
分量を調整したら、化ける可能性あるかもです。
ブラッドアンドサンド
【材料】
- ジンスパイア 20ml
- チェリーブランデー 20ml
- スイートベルモット 20ml
- オレンジジュース 20ml
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
元はウイスキーベースのカクテル。
合うかも…?と思い、試してみました。
出汁っぽさが個性的。
個人的には、なかなか良いです。
ジン&ビターズ
【材料】
- ジンスパイア 30ml
- 旨味ビターズ 5drop
【作り方】
- グラスに材料を注ぎ、スワリングする。
ジンスパイアの出汁感をブーストしてみました。
かなり独特な味ですが、スモーキーな風味とはマッチしています。
ハマる人は、深くハマりそうです笑
【参考】旨味ビターズの味わいレビュー
マッチするカクテルは、正直多くはないとは思います。
ですが、ピースがカチッとハマると面白い。
この他にも、色々試してみてください。
【参考】ジンの定番カクテルレシピまとめ
ウイスキーカクテルを参考にするのもいいかもです↓
ジンスパイアのまとめ
- ニッカウヰスキーから発売されたジン
- 1000円台でリーズナブル
- 燻した麦芽を漬けたスピリッツを使用
- 独特なスモーキーさがある
- 飲み方は限られるが、ハマれば面白い味に
正直、万人ウケする味ではないと思います。
ネット上のレビューでも、賛否両論です。
が、「うまく使えば画期的なカクテルができるのでは…?」
という予感も感じてしまうのが、なんともニクい。
安価なので、ヒョイっと買ってお気楽に試すのもアリですね。
私も、楽しみながら色々作ってみようかと思っています。
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