金柑リキュール「キミア」の特徴と味について
キミアはフランス製の金柑リキュールです。
原料はメインとなる金柑、それに加えてハニーブッシュ、エルダーフラワー、オレンジフラワーなどのハーブ類。
それらを漬け込んだスピリッツをブレンドし、フレンチベルモット(フレーバードワイン)によって味の調整がなされています。
そうして出来上がったリキュールは金柑の甘酸っぱい味と豊かな香り、奥深いフレーバーが特徴的。
さっぱりとしていながらもふくよかな香味を持っており、フランス産のお酒らしい均整の取れた上品な味のリキュールとなっています。
キミアはどのバーにでも常備されているほど人気のボトル!とまでは言いがたいのですが、カクテルにこだわっているお店には、よく置いてある印象ですね。
特に、オリジナルのカクテルに力を入れているバーの棚ではよく見かけます。
これはキミアが、他材料とのミックスに適しているリキュールであることが関係していると私は思います。
それでは実際のカクテルレシピと共に、そのミキサビリティに優れたキミアの特徴についてみていってみましょう。
キミアを使ったカクテルのレシピ
キミアはロックや水割りなどで飲んでも美味しいリキュールですが、カクテル作りに使用すると真価を発揮します。
オレンジ類などの柑橘系と相性がよく、ウイスキーのような風味の強いお酒と合わせても負けない骨格の強さをキミアは持っています。
その強みを生かして、甘みの強い重厚な味に仕上げるか、それとも柑橘やハーブを効かせてさっぱりとした味に仕上げるのか。
色々なアレンジを楽しむことができる、非常に面白い素材であると私は感じました。
それでは、キミアを使ったカクテルのレシピをいくつか紹介したいと思います
キミアトニック
【材料】
キミア 1/3
トニックウォーター 2/3
カルダモンパウダー 一つまみ
【レシピ】
グラスに氷を詰めキミアとカルダモンパウダーを入れステアする。その後トニックウォーターで満たし軽く再ステアする。
まずはリキュールを使用したカクテルの定番、トニック割りから。
キミアは原料にハーブなどを使用しており、単体でも奥深い味わいとなっています。
なので、シンプルにトニック割りにしてもその複雑な味と香りを堪能することができます。
ほろ苦く豊かな味わいで飲みごたえも十分。
キミアを手に入れたら真っ先に試したい飲み方ですね。
お好みでカルダモンパウダーを少量加えると、スパイシーで爽やかなニュアンスが出て面白いです。
キミアはスパイス、ハーブとも相性が良いのが魅力的ですね。
ホットキミア
【材料】
キミア 1/2
お湯 1/2
蜂蜜 小さじ1
スライスした金柑 4枚ほど
【レシピ】
グラスにキミアと蜂蜜を入れお湯を注ぎステアする。お好みでスライスした金柑を浮かべる。
キミアを使ったホットカクテルです。
蜂蜜と金柑は市販ののど飴などでも定番の組み合わせ。
さらにホットカクテルにすることによってキミアの香り立ちもよくなります。
寒い日の夜なんかに飲むと、その香りと暖かさで心も体もリラックスすることができますね。
ちょっと疲れちゃった日にナイトキャップとして飲んでみてはいかがでしょうか?
ホットカクテルなので、レシピの分量ですと少しアルコールのアタックが強く感じてしまう方もおられるかと思います。
そんな時はキミアの分量を少し減らして、蜂蜜で甘さを補うようにしてみてください。
キミアハーバルコリンズ
【材料】
キミア 40ml
ジン 20ml
レモンジュース 10ml
シュガーシロップ 小さじ1
フレッシュタイム 1本
ソーダ Full up
【レシピ】
ソーダ以外の材料をシェイカーに入れシェイクする。茶漉しで漉しながらグラスに注ぎ、飾り用のタイム(分量外)と氷を入れソーダで満たして軽くステアする。
渋谷のバー「石の華」オーナーバーテンダー石垣忍氏考案のレシピ。
キミアの公式サイトでも紹介されているカクテルです。
金柑とタイムの爽やかな香りは相性が良く、レモンと合わせカクテルにすることで、スッキリと締まった味わいとなっています。
驚いたのはハーブやソーダなどの色々な材料を加えても、キミアのコクのある味と香りが割り負けしていないというところです。
これだけ色々な材料を使うと、メインとなるリキュールの風味が埋もれてしまいがちなのですが、キミアの場合はクッキリとその風味を味わうことができます。
キミアのミキサビリティの高さを実感することができるレシピですね!
このカクテルのスッキリさっぱりとした味は、食前酒やその日の1杯目として最適です。
爽やかでドライな味がお好みの方は、ぜひ作ってみてください!
キミアスウィズル
【材料】
キミア 40ml
メイカーズマーク 20ml
フレッシュローズマリー 1本
フレッシュレモン 1/6個分
蜂蜜 小さじ1
トニックウォーター Full up
【レシピ】
グラスにすべての材料(トニックウォーターは少量)を入れマドルする。クラッシュアイスを詰めてよくステアし、その後トニックウォーターで満たす。
同じく、こちらも石垣忍氏考案のレシピ。
こちらは濃厚な味わいのバーボン「メイカーズマーク」と蜂蜜、そして香りの強いハーブであるローズマリーを使ったカクテルです。
材料を見て分かるとおり、こちらはコクのある濃厚な飲み口のカクテルとなっています。
バーボンとキミア、そして蜂蜜の濃厚な風味が渾然一体となり、レモンの酸味とローズマリーの野生味溢れる香りがそれをまとめあげています。
こちらはバーで飲むとしたら、中盤~後半に飲みたくなる味ですね。
飲みごたえのあるロングカクテルが飲みたい気分の時には、ぴったりの味です。
金柑のマティーニ
【材料】
キミア 15ml
ジン 15ml
オレンジジュース 30ml
金柑 2個
カルダモンパウダー 1つまみ
砂糖またはシュガーシロップ 3g
【レシピ】
金柑を皮ごとすりおろして他材料と共にシェイカーに入れる。氷を入れる前によくステアし氷を詰めてシェイクする。
最後に、僭越ながらオリジナルのレシピを1つ紹介したいと思います。
キミアの原料となっている金柑をすりおろし、ジンと合わせたマティーニスタイルのショートカクテルです。
元のレシピではジンのみを使用していたのですが、それですとやや度数が高くなってしまいます。
なので、ショートカクテルを飲み慣れていない方のために度数を下げたレシピを作ってみました。
ジンのみを使った場合はフレッシュ&シャープな飲み口でしたが、キミアを加えることによってやや重厚なテイストに。
味にも奥深さが生まれました。
金柑は寒い時期に美味しい果物なので、ぜひ旬のものを使って作ってみてください。
フレッシュな金柑を使ったカクテルについては別記事で詳しく紹介していますので、このカクテルの味わいが気に入ったらこちらもどうぞ!
さいごに
奥深い香りと味を持つキミア。
ハーブ類や他のスピリッツとの相性も良く、カクテル作りが楽しくなるリキュールですね。
スタンダードなレシピから一歩進んだカクテルを作ってみたい方が選ぶ一本としては、最適だと言えます 。
こだわりのカクテルを作ってみたい方、金柑の風味が好きだという方はぜひ一度手に取ってみてください!
この他のフルーツ系リキュールのオススメ銘柄については別記事にまとめてあります。
美味しい飲み方も合わせて紹介してますので、ぜひ参考にしてください!