皮のほろ苦さと爽やかな香りが堪らない金柑、カクテルにして楽しんでみよう
冬の時期においしいフルーツといえば、金柑ですよね。
爽やかな甘さと、ほのかな苦味。
ちょっぴり大人な風味のフルーツで、甘露煮にしたものはおせち料理でも定番ですね。
そんな金柑が、バーの世界ではフレッシュフルーツカクテルの定番素材となっているのを、あなたはご存知でしたか?
ということで今回は、フレッシュの金柑を使ったカクテルのレシピを紹介したいと思います。
手軽なレシピからひと手間かけた本格レシピまで。
色々なものを紹介するので、ぜひ作って味わってみてください!
金柑の旬はいつ?店頭に並ぶのは?
金柑の旬は1月~3月です。
店頭に並ぶのは12月~3月ころ。
3月になると店頭からなくなってしまう地域もあるので、やはり1月が狙い目ですね。
旬の金柑は甘くてみずみずしく、とってもおいしいですよね。
カクテルに使うなら、当然旬のものがおすすめ。
冬の時期を狙って、ぜひ作ってみてください!
フレッシュな金柑を使ったカクテルのレシピ
それでは、カクテルレシピの紹介に移ります。
金柑はジンやウォッカ、バーボンなど幅広いお酒と組み合わせることができます。
特にジンとの組み合わせは相性抜群。
金柑が持つ、ほのかな苦味や酸味がとけこむように調和してくれます。
ローズマリーやカルダモンといった、ハーブやスパイスの味わいともよく馴染みますね。
少しアクセントが欲しいときは、爽やか系のハーブやスパイスを加えてみましょう。
金柑のジントニック
【材料】
ジン 45ml
金柑 2個
トニックウォーター Full up
カルダモンパウダー ごく少量
【作り方】
グラスに半分に切って種を除いた金柑を入れて、ペストルでよくマドルする。
ジンとカルダモンパウダー、氷を入れ、よくステアする。
トニックウォーターで満たして、軽く再ステアする。
ライムの代わりに金柑を使った、ジントニックのアレンジレシピです。
今回は香りのアクセントにカルダモンをひとふり。
さわやかなスパイシーさとフレッシュな風味の一杯となりました。
シンプルなアレンジですけど、とっても美味しいです。
金柑とジンの相性の良さが分かりますね。
今回はゴードンジンを使いましたが、タンカレーを使ってスッキリと仕上げても美味しいですよ!
金柑のモスコミュール
【材料】
ウォッカ 45ml
金柑 2個
はちみつ 1tsp
生姜の絞り汁 1tsp
ジンジャーエール Full up
【作り方】
グラスに半分に切って種を除いた金柑、はちみつ、生姜の絞り汁を入れてマドルする。
ウォッカと氷を入れて、よくステアする。
ジンジャーエールで満たして、軽く再ステアする。
お次はジンジャーエールと合わせたレシピ。
金柑、生姜、はちみつは喉の調子を整えてくれる食材として冬によく食べられていますね。
定番の組み合わせなだけあって、味の相性も抜群。
フルーティでコクのある、スタンダードのモスコミュールとはひと味違う仕上がりとなります。
今回は辛口のジンジャーエールを使いましたが、甘口のものを使って優しい味わいにするのも良さそうです。
金柑のマティーニ
【材料】
ジン 45ml
オレンジジュース 15ml
金柑 2個
シュガーシロップ 1tsp (甘さが足りない場合)
カルダモンパウダー ごく少量
【作り方】
金柑を半分に切って、種を取り除く。
ミキサーに材料をすべて入れて、ミキシングする。
混ざったものを氷を入れたボストンシェーカーに入れて、シェークする。
バーズネストで漉しながら、カクテルグラスに注ぐ。
金柑を丸ごとミキサーで砕いて作るショートカクテル。
果肉も皮もそのまま入りますので、金柑のほろ苦い風味を楽しむことができます。
これは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、好きな人にはたまらないですね。
口当たりもトロリとしていて面白いですね。
長めにミキサーを回して、しっかりと砕いて作ってみてください。
ちなみに、皮の風味が苦手な方にはこんなレシピもオススメです。
【材料】
ジン 45ml
オレンジジュース 15ml
金柑 3個
【作り方】
ボストンシェーカーに金柑を入れて、よくマドルする。
ジン、オレンジジュース、氷を入れてシェークして、カクテルグラスに注ぐ。
こちらはクリアで上品な仕上がりになります。
それぞれ、味の好みによって作り分けてみてください。
どちらもとっても美味しいですよ!
金柑酒の満月コーヒー
【材料】
金柑の甘露煮 2個
ホットコーヒー 120ml
キミア 10ml
【作り方】
金柑の甘露煮1個をみじん切りにして、グラスに入れる。
キミア、濃いめに淹れたホットコーヒーを加えて混ぜ、氷を入れて急冷する。
軽くステアして、金柑の実を飾る
(金柑の甘露煮の作り方)
金柑 300gのヘタを取り、包丁で何ヶ所か切りこみを入れる。
鍋に金柑と水 400mlを入れて、中火で沸騰させてから弱火に落とし、10分間煮る。
砂糖 200gを加えて、5分煮て完成。
金柑とコーヒーのペアリングカクテルです。
お酒というよりはコーヒーがメインの一杯なのですが、軽めに飲めるレシピとして紹介したいと思います。
金柑の甘さとフレッシュさ、余韻のほろ苦さ。
意外な組み合わせですが、意外なほどマッチしています。
春の訪れを予感させるような爽やかな風味が、なんとも心地よいですね。
金柑酒はフランス製の「キミア」を使いました。
コクのある風味でとても使い勝手がいいリキュールなので、こちらもチェックしてみてください!
金柑とローズマリーのハーバルスマッシュ
【材料】
バーボン 45ml
シュガーシロップ 15ml
レモンジュース 1tsp
アンゴスチュラビターズ 2dash
金柑 2〜3個
ローズマリー 2本
【作り方】
ボストンシェーカーに刻んだ金柑とシュガーシロップ、レモンジュースを入れてマドルする。
バーボン、ビターズ、火で炙ったローズマリーを加えて、氷を入れてシェーク。
メッシュで漉しながら、氷を入れたグラスに注ぐ。
金柑のスライスとローズマリーを飾る。
「スマッシュ」というクラシックなカクテル技法を使ったレシピです。
ルーツは古いのですが、近年ミクソロジーカクテルを作る技法のひとつとして再注目されています。
潰した金柑と合わせてシェークすることによって、バーボンにその風味がよく溶け込んでいますね。
フルーティでスイスイ飲めちゃって、無骨なバーボンがかなり親しみのある味わいとなっています。
ローズマリーもピリッと効いていて、心地よい風味です。
作るのに少し手間はかかりますが、これはその価値はあります。
今回紹介する中では、イチオシのレシピです!
みなさんにも、時期を逃さずにぜひ作っていただきたいですね!
バーボンはオールドグランダットを使いましたが、元となったレシピではメーカーズマークが指定されています。
お持ちの方はそちらを使ってみてください!
さいごに
今回は、金柑を使ったカクテルのレシピを紹介しました。
やっぱりフレッシュフルーツを使ったカクテルは格別ですね~。
リキュールだけでは感じることのできないフレッシュ感、瑞々しさ。
そして旬の果物を使うことにより季節感を味わうことができるのが最大の魅力です。
とっても美味しいので、みなさんも材料をそろえてぜひ作ってみてください!
この他のフルーツを使ったカクテルのレシピのまとめと、作るのに必要な道具についてはこちらから。
旬の果物を使ったカクテルを楽しんでみてください!