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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

「ベネディクティン DOM」のレビューとカクテル14種

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

薬草リキュールは、大好きでよく飲んでいます。

 

今回は、「ベネディクティン DOM」をレビューしていきます。

 

 

この記事では、

  • ベネディクティンの味わい
  • おいしい飲み方、カクテルレシピ
  • どんな人におすすめなのか?

といった内容を、紹介します。

 

あまり使い道のないリキュール、というイメージを持っている方もいるかもしれません。

 

ですが探ってみれば、美味しい飲み方や魅力が、どんどん見つかりました。

 

 

ベネディクティンは「伝統的な薬草リキュール」

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ベネディクティンの特長は、こちら。

 

  • 長い歴史がある薬草リキュール
  • どっしりとした甘さと、深みのある風味
  • 人気のクラシックカクテルが作れる

 

なんと、500年以上前から作られているというリキュールです。

 

クラシックカクテルを作っていくなら、いずれ必要になる一本だと思います。

 

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※シンガポールスリング ラッフルズスタイル。ベネディクティンを使う人気のレシピです。

 

複雑ながら、バランス感を感じる味わいです。
ストレートでも、しっかりおいしいリキュールですね。

 

 

ベネディクティンの基本情報

 

【種別】リキュール

【製造国】フランス

【アルコール度数】40%

【容量】750ml

【価格】約2400円(Amazon参考)

 

初めて作られたのは、1510年。

 

日本ですと、室町時代…

と考えると、歴史の深さを実感しますね。

 

ベネディクティンの歴史

  • 1510年

フランス ノルマンディー地方のベネディクト修道院にて、長寿の秘薬として発明される

 

  • 1791年

フランス革命の争乱により、修道院が閉鎖

レシピが一時失われる

 

  • 1863年

同地のワイン商が研究の末に、レシピを復元

起源にちなみ「ベネディクティン」という名で販売が開始される

 

  • 現在

数々の名作カクテルとともに、定番のリキュールとしてバーで親しまれている

 

歴史の波に揉まれ、一度はなくなりかけたのですが奇跡の復活。
数々の名作カクテルも失われたかも…
と思うと、感慨深いですね。

 

ベネディクティンの原料

ベネディクティンのレシピは企業秘密。

 

ですが、27種のハーブやスパイスを使用しており、そのうち21種が公に知られています。

Bénédictine - Wikipediaより

 

  • アンジェリカ
  • ヒソップ
  • ジュニパー
  • ミル
  • サフラン
  • メース
  • ファーコーン
  • アロエ
  • アルニカ
  • レモンバーム
  • 茶葉
  • タイム
  • コリアンダー
  • クローブ
  • レモン
  • バニラ
  • オレンジピール
  • ハチミツ
  • レッドベリー
  • シナモン
  • ナツメグ

 

具体的なレシピは、一度に3人までにしか知られないように管理されているそうです。
大昔からある秘伝のレシピ…
ロマンがありますよね。

 

 

ベネディクティンの味わいレビュー

常温ストレートで、飲んでみましょう。

 

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濃厚な甘さと、頬がほころぶような薬草の味わい。

ハチミツの風味が、特徴的ですね。

 

感じたことを、書き出していきます。

 

■香り
ハチミツと複雑なハーブ
香ばしいビスケット
複雑だが、一体感がある

 

■味わい
甘いハチミツと、深みのある薬草の味わい
ほんの少しの苦味
突出した味わいはなく、バランスが取れている

 

■口当たり
どっしり柔らか、ボリューミー
アルコールのアタックは度数ほど感じない

 

■余韻
濃厚な甘さと、ほどよい薬草の風味が残る

 

味わいの方向性としては、リキュールの女王と呼ばれる「シャルトリューズ」のジョーヌに近いかもしれませんね。

 

【参考】シャルトリューズの特徴と魅力

www.green-alaska.com

 

シャルトリューズジョーヌとの比較

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ということで、飲み比べてみましょう。

 

■甘さ

ベネディクティン ≧ シャルトリューズ

 

■ボリューム感

ベネディクティン > シャルトリューズ

 

■口当たりのシャープさ

ベネディクティン < シャルトリューズ

 

■香り

  • ベネディクティン

香ばしさ、木樽の風味、深みのある薬草

 

  • シャルトリューズ

アニスの風味、クリアーな薬草、ややクセあり

 

ベネディクティンはアニスの風味を感じない、というのが大きな差ですね。
シャルトリューズよりクセがなく飲みやすいと思います。

 

 

ベネディクティンのお手軽な飲み方

本格カクテルに使われるイメージがありますが、割って飲んだりしてもおいしいです。

 

家でも簡単にできる飲み方を、紹介します。

 

■レシピ例

【材料】

  • ベネディクティン 30ml
  • 割り材 90〜120ml

※分量はお好みで変えてOKです

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスにベネディクティンを注ぎ、ステアする。
  2. 割り材で満たして、軽くステアする。

 

ベネディクティンソーダ

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割り材 : 炭酸水

 

ベネディクティンのフレーバーがはじけ、爽快な飲み心地に。

 

甘さも、わりとしっかり感じます。

 

POINTさっぱりさせたい場合は、レモンやライムなどを絞ってみてください。

 

ベネディクティンジンジャー

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割り材 : ジンジャーエール

 

植物の根を使った材料同士、ということで非常によく合います。

 

甘口でも、辛口ジンジャーでも、お好みで。

 

ベネディクティントニック

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割り材 : トニックウォーター

 

トニックで割っても、おいしいです。

 

苦味がわりとしっかりで、飲みごたえ充分。

 

【参考】カクテルにおすすめのトニックウォーター

www.green-alaska.com

 

ベネディクティンオレンジ

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割り材 : オレンジジュース

 

オレンジとハーブで、癒される風味の一杯。

 

甘口フルーティがお好みの方に。

 

水割り

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割り材 : ミネラルウォーター

 

意外な感じですが、アリです。

 

甘さも香りも、適度に穏やかになり、まったり飲めます。

 

 

ベネディクティンのカクテル

ベネディクティンの本領発揮。

本格カクテルのレシピです。

 

意外と、自宅で簡単にできるものもあります。
ぜひトライしてください。

 

ベネディクト

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【材料】

  • スコッチウイスキー 30ml
  • ベネディクティン 30ml
  • ジンジャーエール 適量 

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。

 

ベネディクティンのハチミツ風味と生姜が、絶妙にマッチした一杯。

 

どっしり甘口が好きな人に、おすすめです。

 

B&B

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【材料】

  • ブランデー 30ml
  • ベネディクティン 30ml

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。

 

「ブランデー」と「ベネディクティン」の頭文字を取って、「B&B」

定番のカクテルですね。

 

シンプルな組み合わせながら、絶品の味わいです。

 

POINT

氷なしで2層にする作り方(プースカフェスタイル)もあります。

 

【参考】カクテルベースにおすすめのブランデー

www.green-alaska.com

 

ベネディクティンカクテル

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【材料】

  • ブランデー 30ml
  • ベネディクティン 15ml
  • レモンジュース 15ml

 

【作り方】

  1. シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
  2. カクテルグラスに注ぐ。

 

ベネディクティン版サイドカー。

 

味わいのバランスも、風味の奥行きのバッチリ。

安定のレシピですね。

 

シンガポールスリング ラッフルズスタイル

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【材料】

  • ジン 30ml
  • チェリーブランデー 15ml
  • ベネディクティン 7.5ml
  • ホワイトキュラソー 7.5ml
  • ライムジュース 15ml
  • パイナップルジュース 120ml
  • グレナデンシロップ 10ml
  • アンゴスチュラビターズ 1dash

 

【作り方】

  1. シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
  2. 氷を入れたグラスに注ぐ。

 

シンガポールの名門「ラッフルズホテル」で生まれたレシピ。

 

家飲みで作るのはハードルが高いですが、その価値ありのおいしさです。

 

【参考】基本のジン4種類の特徴と使い方

www.green-alaska.com

 

モンキーグランド

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【材料】

  • ジン 45ml
  • オレンジジュース 15ml
  • ベネディクティン 3dash
  • グレナデンシロップ 3dash

 

【作り方】

  1. シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
  2. カクテルグラスに注ぐ。

 

聞き慣れないかもしれませんが、海外ではそこそこ人気のレシピ。

 

ほんの少しのベネディクティンが、味わいを支えてくれています。

 

モンテカルロ

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【材料】

  • ライウイスキー 45ml
  • ベネディクティン 15ml
  • アロマチックビターズ 1dash

 

【作り方】

  1. シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
  2. カクテルグラスに注ぐ。

 

ウイスキーとの相性の良さを実感できる一杯。

 

甘口で、古風な味わい。

多層的な香りが、美しすぎます。

 

ヴュー・カレ

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【材料】

  • ライウイスキー 30ml
  • ブランデー 30ml
  • スイートベルモット 30ml
  • ベネディクティン 1tsp
  • アンゴスチュラビターズ 1dash
  • ペイショーズビターズ 1dash

 

【作り方】

  1. 氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。
  2. 氷を入れたグラスに注ぎ、オレンジピールをふりかけて飾る。

 

1930年代に生まれたカクテル。
こちらも、海外人気が高いレシピですね。

 

ふくよかさのある、複雑な味わい。

秀逸なレシピです。

 

POINT

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氷なしのカクテルグラスに注ぐレシピもあります。

 

エスエスマンハッタン

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【材料】

  • バーボン 30ml
  • オレンジジュース 30ml
  • ベネディクティン 1dash

 

【作り方】

  1. シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
  2. カクテルグラスに注ぐ。

 

1962年に造船されたオイルタンカーの名を冠した一杯。

 

ベネディクティンが、全体の味わいをまとめてくれていますね。

 

ベネディクティンとミカンのホットカクテル

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【材料】

  • ベネディクティン 30ml
  • 温めたミカンジュース 120ml

 

【作り方】

  1. 耐熱グラスに材料を注ぎ、軽くステアする。

 

「ホットイタリアーノ」のように合わせてみました。

 

ミカンと香草の柔らかな風味で、癒される一杯に。

寒い時期に、ぜひどうぞ。

 

 

ベネディクティンのまとめ

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最後に、ざっくりまとめます。

 

  • 1500年代に生まれた薬草リキュール
  • 蜂蜜の甘さと、ハーバルな風味が特徴
  • クラシックカクテルに、たびたび必要に
  • 手軽に割って飲んでも◯
  • アクセント的な使い方も、好感触

 

カクテルに、奥深さを与えてくれる一本です。

 

たった1tspで、たちまち魅惑的な風味に。

この変化には、驚いちゃいますね。

 

クラシックカクテルだけではなく、カジュアルな飲み方もぜひぜひ。
食後のリラックスタイムを豊かにしてくれます。

 

 

 

【関連記事】

・「シャルトリューズ」の飲み方、カクテルレシピ

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・「アマレット」のカクテルレシピ

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・ウイスキーベースのスタンダードカクテルレシピ

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