こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
自宅で、カクテルを作っています。
薬草リキュールは、大好きでよく飲んでいます。
今回は、「ベネディクティン DOM」をレビューしていきます。
ベネディクティンは「シンガポールスリング作るために買うか…」って感じだったんですけど、それ以外にもおいしさ飲み方がいっぱいありますね😌
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年9月30日
特に、ウイスキーやブランデーと合わせるレシピが良すぎる…
期待以上のおいしさでした pic.twitter.com/JxmfZCnmSP
この記事では、
- ベネディクティンの味わい
- おいしい飲み方、カクテルレシピ
- どんな人におすすめなのか?
といった内容を、紹介します。
あまり使い道のないリキュール、というイメージを持っている方もいるかもしれません。
ですが探ってみれば、美味しい飲み方や魅力が、どんどん見つかりました。
ベネディクティンは「伝統的な薬草リキュール」
ベネディクティンの特長は、こちら。
- 長い歴史がある薬草リキュール
- どっしりとした甘さと、深みのある風味
- 人気のクラシックカクテルが作れる
なんと、500年以上前から作られているというリキュールです。
クラシックカクテルを作っていくなら、いずれ必要になる一本だと思います。
※シンガポールスリング ラッフルズスタイル。ベネディクティンを使う人気のレシピです。
複雑ながら、バランス感を感じる味わいです。
ストレートでも、しっかりおいしいリキュールですね。
ベネディクティンの基本情報
【種別】リキュール
【製造国】フランス
【アルコール度数】40%
【容量】750ml
【価格】約2400円(Amazon参考)
初めて作られたのは、1510年。
日本ですと、室町時代…
と考えると、歴史の深さを実感しますね。
ベネディクティンの歴史
- 1510年
フランス ノルマンディー地方のベネディクト修道院にて、長寿の秘薬として発明される
- 1791年
フランス革命の争乱により、修道院が閉鎖
レシピが一時失われる
- 1863年
同地のワイン商が研究の末に、レシピを復元
起源にちなみ「ベネディクティン」という名で販売が開始される
- 現在
数々の名作カクテルとともに、定番のリキュールとしてバーで親しまれている
歴史の波に揉まれ、一度はなくなりかけたのですが奇跡の復活。
数々の名作カクテルも失われたかも…
と思うと、感慨深いですね。
ベネディクティンの原料
ベネディクティンのレシピは企業秘密。
ですが、27種のハーブやスパイスを使用しており、そのうち21種が公に知られています。
- アンジェリカ
- ヒソップ
- ジュニパー
- ミル
- サフラン
- メース
- ファーコーン
- アロエ
- アルニカ
- レモンバーム
- 茶葉
- タイム
- コリアンダー
- クローブ
- レモン
- バニラ
- オレンジピール
- ハチミツ
- レッドベリー
- シナモン
- ナツメグ
具体的なレシピは、一度に3人までにしか知られないように管理されているそうです。
大昔からある秘伝のレシピ…
ロマンがありますよね。
ベネディクティンの味わいレビュー
常温ストレートで、飲んでみましょう。
濃厚な甘さと、頬がほころぶような薬草の味わい。
ハチミツの風味が、特徴的ですね。
感じたことを、書き出していきます。
■香り
ハチミツと複雑なハーブ
香ばしいビスケット
複雑だが、一体感がある
■味わい
甘いハチミツと、深みのある薬草の味わい
ほんの少しの苦味
突出した味わいはなく、バランスが取れている
■口当たり
どっしり柔らか、ボリューミー
アルコールのアタックは度数ほど感じない
■余韻
濃厚な甘さと、ほどよい薬草の風味が残る
味わいの方向性としては、リキュールの女王と呼ばれる「シャルトリューズ」のジョーヌに近いかもしれませんね。
【参考】シャルトリューズの特徴と魅力
シャルトリューズジョーヌとの比較
ということで、飲み比べてみましょう。
■甘さ
ベネディクティン ≧ シャルトリューズ
■ボリューム感
ベネディクティン > シャルトリューズ
■口当たりのシャープさ
ベネディクティン < シャルトリューズ
■香り
- ベネディクティン
香ばしさ、木樽の風味、深みのある薬草
- シャルトリューズ
アニスの風味、クリアーな薬草、ややクセあり
ベネディクティンはアニスの風味を感じない、というのが大きな差ですね。
シャルトリューズよりクセがなく飲みやすいと思います。
ベネディクティンのお手軽な飲み方
本格カクテルに使われるイメージがありますが、割って飲んだりしてもおいしいです。
家でも簡単にできる飲み方を、紹介します。
■レシピ例
【材料】
- ベネディクティン 30ml
- 割り材 90〜120ml
※分量はお好みで変えてOKです
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにベネディクティンを注ぎ、ステアする。
- 割り材で満たして、軽くステアする。
ベネディクティンソーダ
割り材 : 炭酸水
ベネディクティンのフレーバーがはじけ、爽快な飲み心地に。
甘さも、わりとしっかり感じます。
ベネディクティンジンジャー
割り材 : ジンジャーエール
植物の根を使った材料同士、ということで非常によく合います。
甘口でも、辛口ジンジャーでも、お好みで。
ベネディクティントニック
割り材 : トニックウォーター
トニックで割っても、おいしいです。
苦味がわりとしっかりで、飲みごたえ充分。
【参考】カクテルにおすすめのトニックウォーター
ベネディクティンオレンジ
割り材 : オレンジジュース
オレンジとハーブで、癒される風味の一杯。
甘口フルーティがお好みの方に。
水割り
割り材 : ミネラルウォーター
意外な感じですが、アリです。
甘さも香りも、適度に穏やかになり、まったり飲めます。
ベネディクティンのカクテル
ベネディクティンの本領発揮。
本格カクテルのレシピです。
意外と、自宅で簡単にできるものもあります。
ぜひトライしてください。
ベネディクト
【材料】
- スコッチウイスキー 30ml
- ベネディクティン 30ml
- ジンジャーエール 適量
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
ベネディクティンのハチミツ風味と生姜が、絶妙にマッチした一杯。
どっしり甘口が好きな人に、おすすめです。
B&B
【材料】
- ブランデー 30ml
- ベネディクティン 30ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
「ブランデー」と「ベネディクティン」の頭文字を取って、「B&B」
定番のカクテルですね。
シンプルな組み合わせながら、絶品の味わいです。
氷なしで2層にする作り方(プースカフェスタイル)もあります。
【参考】カクテルベースにおすすめのブランデー
ベネディクティンカクテル
【材料】
- ブランデー 30ml
- ベネディクティン 15ml
- レモンジュース 15ml
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
ベネディクティン版サイドカー。
味わいのバランスも、風味の奥行きのバッチリ。
安定のレシピですね。
シンガポールスリング ラッフルズスタイル
【材料】
- ジン 30ml
- チェリーブランデー 15ml
- ベネディクティン 7.5ml
- ホワイトキュラソー 7.5ml
- ライムジュース 15ml
- パイナップルジュース 120ml
- グレナデンシロップ 10ml
- アンゴスチュラビターズ 1dash
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- 氷を入れたグラスに注ぐ。
シンガポールの名門「ラッフルズホテル」で生まれたレシピ。
家飲みで作るのはハードルが高いですが、その価値ありのおいしさです。
【参考】基本のジン4種類の特徴と使い方
モンキーグランド
【材料】
- ジン 45ml
- オレンジジュース 15ml
- ベネディクティン 3dash
- グレナデンシロップ 3dash
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
聞き慣れないかもしれませんが、海外ではそこそこ人気のレシピ。
ほんの少しのベネディクティンが、味わいを支えてくれています。
モンテカルロ
【材料】
- ライウイスキー 45ml
- ベネディクティン 15ml
- アロマチックビターズ 1dash
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
ウイスキーとの相性の良さを実感できる一杯。
甘口で、古風な味わい。
多層的な香りが、美しすぎます。
ヴュー・カレ
【材料】
- ライウイスキー 30ml
- ブランデー 30ml
- スイートベルモット 30ml
- ベネディクティン 1tsp
- アンゴスチュラビターズ 1dash
- ペイショーズビターズ 1dash
【作り方】
- 氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。
- 氷を入れたグラスに注ぎ、オレンジピールをふりかけて飾る。
1930年代に生まれたカクテル。
こちらも、海外人気が高いレシピですね。
ふくよかさのある、複雑な味わい。
秀逸なレシピです。
氷なしのカクテルグラスに注ぐレシピもあります。
エスエスマンハッタン
【材料】
- バーボン 30ml
- オレンジジュース 30ml
- ベネディクティン 1dash
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
1962年に造船されたオイルタンカーの名を冠した一杯。
ベネディクティンが、全体の味わいをまとめてくれていますね。
ベネディクティンとミカンのホットカクテル
【材料】
- ベネディクティン 30ml
- 温めたミカンジュース 120ml
【作り方】
- 耐熱グラスに材料を注ぎ、軽くステアする。
「ホットイタリアーノ」のように合わせてみました。
ミカンと香草の柔らかな風味で、癒される一杯に。
寒い時期に、ぜひどうぞ。
ベネディクティンのまとめ
最後に、ざっくりまとめます。
- 1500年代に生まれた薬草リキュール
- 蜂蜜の甘さと、ハーバルな風味が特徴
- クラシックカクテルに、たびたび必要に
- 手軽に割って飲んでも◯
- アクセント的な使い方も、好感触
カクテルに、奥深さを与えてくれる一本です。
たった1tspで、たちまち魅惑的な風味に。
この変化には、驚いちゃいますね。
クラシックカクテルだけではなく、カジュアルな飲み方もぜひぜひ。
食後のリラックスタイムを豊かにしてくれます。
【関連記事】
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