こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
みなさんは、「苦いお酒」は好きですか?
私は、大好物です
ということで、今回は「フェルネットブランカ」を、レビューしていきます。
超苦いイタリアのリキュール「フェルネットブランカ」
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年9月24日
170年以上の伝統があるアマーロです😌
味わいは、苦味とハーブの清涼感がバチッと効いており、甘味はほぼなし
やや上級者向けかもしれません🤔
コーラで割ると苦味で味わいが締まり、バランス◯
ネグローニに使うのも、いいですね pic.twitter.com/0j3tsDJQx3
この記事を読むと、
- フェルネットブランカはどんな味わいなのか?
- おいしい飲み方、カクテルレシピ
- どんな人におすすめなのか?
を、知ることができます。
数あるリキュールの中でも、「苦い」お酒として、有名な一本。
ですが、飲んでいくとそれだけじゃなく、さまざまな魅力が見えてきます。
- フェルネットブランカはミントとハーブが効いた「苦いリキュール」
- フェルネットブランカの基本情報
- フェルネットブランカの原料
- フェルネットブランカのテイスティングレビュー
- 【少し注意】食事に合わせるのは難しいです
- フェルネットブランカのお手軽な飲み方
- フェルネットブランカのカクテル
- フェルネットブランカのまとめ
フェルネットブランカはミントとハーブが効いた「苦いリキュール」
フェルネットブランカの特徴は、こちら。
- 甘みがほぼなく、苦味が強め
- ミントなどハーブが効いた風味
- カクテルのいいアクセントとなる
まさに個性の塊ともいうべき、味わい。
リキュールの中でも、かなり上級者向けと言えそうです。
※フェルネットブランカのソーダ割り。飲み心地はカクテルというよりビールに近いかも。
クセがかなり強め。しかしだからこそ、中毒性が高し。
少し抵抗感を感じつつも、なぜかついつい手が伸びてしまいます笑
フェルネットブランカの基本情報
【種別】リキュール(薬草酒、アマーロ)
【製造国】イタリア
【アルコール度数】39%
【容量】700ml
【価格】約2700円(Amazon参考)
イタリアの伝統的なアマーロです。
2020年で、誕生から175周年だそうです。
末永く愛されてますね。
イタリアでは、ディジェスティーボ(食後酒)の定番となっていますね。
その他、アルゼンチン、アメリカなどでも人気が高し。
以下、公式のテイスティングノートです。
熟成によりアンバーブラウンの色調を帯びた液体は、強烈ながらもバランスのとれたアロマ、舌の奥をぎゅっと掴まれるような深みのある独特の苦味をその身に宿します。
深い苦みと爽やかなハーブの香り、ミントの清々しさ、程よいアルコール度数は、オンザロックで食前・食後酒どちらにも楽しむことができます。
輸入代理店 ウィスク・イー ブランドサイトより
フェルネットブランカの原料
世界各地から集めた、27種のハーブ類を使用しています。
■ボタニカル
- キナ
- ルバーブ(大黄)
- カモミール
- シナモン
- リンデン
- アイリス
- サフラン
- ゼドアリー(ホワイトターメリック)
- ガランガル(タイショウガ)
- ミルラ
- ゲンチアナ
- アロエ
…など
■ベーススピリッツ
- ワイン、ブランデー
これらの原料を漬け込んだ原酒を、最低1年間オーク樽で寝かせて作られます。
聞き慣れないめずらしい素材が多く、ちょっと味の想像がつかないですよね。
フェルネットブランカのテイスティングレビュー
常温ストレートで、飲んでみましょう。
うおぉ、めちゃくちゃ苦いですねこれ…!
正直、苦いお酒が好きな私でも、やや抵抗を感じます。
でもなんだか、あとを引く味わいです…。
感じたことを、書き出していきます。
■香り
清涼感のあるハーブ
ほんのわずかなキャラメル
ペパーミント、レモンバーム、若々しい樽の香りが分かりやすい
非常に複雑
■味わい
シャープな苦味と、深みのある薬草の味わい
甘さはほぼなし
メントールのスースーとした感じが強い
■口当たり
サラッとしているが、渋みと苦味が舌に残る
■余韻
薬草の風味と苦味、メントールの清涼感が長く持続する
強い味わいながら、重たさは残らない
ミントの風味もあいまって、とても爽快な気分になりますね。
食後なんかに飲むと、胃がスッキリするような感覚があります。
似ている味のお酒を考えましたが…
ちょっと、思いつきません。
唯一無二のリキュールですね。
【少し注意】食事に合わせるのは難しいです
食事に合わせるのは、少し難しいと感じました。
強い薬草の香りと苦味が、フードの味をぼやけさせてしまうからです。
洋食、デザート、和食と色々ためしてみましたが…やはり難しい。
素直に食後に嗜むのがおすすめですね。
フェルネットブランカのお手軽な飲み方
特に炭酸系のドリンクで割ると、おいしいです。
いくつか、組み合わせを紹介します。
■基本のレシピ
【材料】
- フェルネットブランカ 30〜45ml
- 割り材 120ml程度
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにフェルネットブランカを注ぎ、ステアする。
- 割り材で満たして、軽くステアする。
※クセが強いと感じたら、1:4の割合で作るのがいいと思います
フェルネットコーク
割り材 : コーラ
フェルネットの定番の飲み方。
アルゼンチンなどでは、国民的カクテルとなっているのだとか。
苦味が効いた、爽快な味わい。
フェルネットソーダ
割り材 : 炭酸水
フェルネットの風味を、ストレートに楽しめます。
甘みがまったくないので、やや上級者向け。
苦いビールが好きな方なんかに、おすすめしたいです。
フェルネットジンジャー
割り材 : ジンジャーエール
生姜はフェルネットのスパイス、薬草と非常によくマッチします。
刺激の強い辛口ジンジャーで、ぜひどうぞ。
フェルネットドクターペッパー
割り材 : ドクターペッパー
クセの強い材料同士の組み合わせ。
複雑なフルーツフレーバーを、苦味がキリッと引き締めます。
フェルネットブランカのカクテル
その他、本格レシピも好感触でした。
材料、道具をお持ちの方はこちらもぜひ。
【参考】カクテル作りに必要な道具
ヨーデル
【材料】
- フェルネットブランカ 45ml
- オレンジジュース 45ml
- 炭酸水 適量
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにフェルネットとオレンジジュースを注ぎ、ステアする。
- 炭酸水で満たして、軽くステアする。
オレンジのフレッシュさが加わった、ソーダ割り。
甘みはかなり控えめなので、キリッとした飲み心地です。
ネグローニ
【材料】
- ジン 20ml
- フェルネットブランカ 20ml
- スイートベルモット 20ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
- オレンジピールをふりかけて、飾る。
カンパリをフェルネットに置き換えたネグローニ。
苦味強めで、ミントの涼しげなニュアンスが加わります。
ハンキーパンキー
【材料】
- ジン 30ml
- スイートベルモット 30ml
- フェルネットブランカ 2dash
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぎ、オレンジピールをふりかける。
フェルネットを、隠し味のように使うカクテル。
海外人気が高いレシピです。
甘味、苦味、ジンのシャープさが効いた、どっしりとした味わい一杯。
フェルネットサワー
【材料】
- フェルネットブランカ 45ml
- レモンジュース 15ml
- シュガーシロップ 2tsp
【作り方】
- シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
- カクテルグラスに注ぐ。
甘味と酸味を加えた、サワースタイル。
フェルネットのクセも和らぎ、バランスの取れた味わいに。
フェルネットカップN1
【材料】
- フェルネットブランカ 30ml
- ライムジュース 10ml
- シュガーシロップ 10ml
- ジンジャービア 100ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスにジンジャービア以外の材料を注ぎ、ステアする。
- ジンジャービアで満たして、軽くステアする。
- お好みでライムやミントを飾る。
フェルネット版モスコミュール。
ピリピリとした生姜の刺激で、目が覚めるような味わい。
酸味、甘味はしっかりで、こちらも比較的飲みやすいです。
フェルネットコーヒーミルク
【材料】
- コーヒーリキュール 30ml
- フェルネットブランカ 15ml
- 牛乳 60ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
思いつきで作ったのですが、意外と美味しかったのでシェアします笑
アマーロ+コーヒーの相性は言わずもがな。
薬草のニュアンスが加わり、深みも出ていると思います。
ストーミーウェザー
【材料】
- フェルネットブランカ 27.5ml
- ドライベルモット 24.5ml
- ホワイトペパーミントリキュール 7.5ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
お手軽ながら、本格的な味わいの一杯。
ドライベルモットが加わることで、上品な味わいに。
苦味やクセも和らぎます。
フェルネットブランカのまとめ
最後に、ざっくりまとめます。
- 苦味とハーブが効いたリキュール
- 甘みはほとんどなし
- 度数も高めで、やや上級者向け
- そのぶん、ハマると底が深い
- コーラ割りが世界的人気
- 本格カクテルのいいアクセントに
「飲み手の経験値をためしているのか…?」
と考えてしまうほどの、超個性的な味わい。
正直、ほとんどの方は抵抗を感じると思います。
私も飲みはじめはそうでした。
しかし、気づいたらグラスを傾けて口に運んでしまっている…。
不思議な魅力があるお酒ですね。
ここまで読んでくれた好奇心旺盛なあなたなら、きっとハマるはず笑。
トライしてみてください。
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