こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
自宅で、カクテルを作っています。
珍しいお酒も、積極的に飲んでいます。
今回は、麹のスピリッツ「TUMUGI」のレビューとカクテルレシピを紹介します。
前から気になっていた、麹スピリッツ「TUMUGI」を買ってみました
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2020年12月31日
一瞬、日本酒っぽく感じますが、スピリッツ独特のニュアンスもあり、これは新感覚😌
カクテルベースに良いらしいので、色々作ってみよう👍 pic.twitter.com/LBDsQqCzo8
この記事を読むと、
- TUMUGIの味わいと特徴
- おいしい飲み方
- 多彩なカクテルレシピ
を、学ぶことができます。
「麹の味がするお酒…そんなのカクテルに使えるの…?」
って思っちゃいますが、なかなか良かったです。
私なりの評価と、楽しみ方をシェアしていきます。
- TUMUGIは今までにない"和"のスピリッツ
- TUMUGIの基本情報
- TUMUGIの製法、特徴
- TUMUGIの受賞歴
- TUMUGIのテイスティングレビュー
- TUMUGIおすすめの飲み方は「ソニックスタイル」
- TUMUGIのおいしい飲み方、カクテルレシピ
- TUMUGIのフードペアリング
- TUMUGIのまとめ
TUMUGIは今までにない"和"のスピリッツ
TUMUGIの特色は、こちら。
- 麹を使ったスピリッツ
- 今までにない味わい
- カクテルベースに幅広く使える
ジン、ウォッカ、ラム、テキーラに次ぐ、第5のスピリッツを目指して作られたお酒です。
日本酒のようでもありながら、スピリッツらしい風味の強さもあり。
そして、カクテルにすると個性的な風味に仕上がります。
※カクテルにしても、しっかり厚みが出るのが特色のひとつ
今までにないジャンルのお酒だといえますね。
「いつものお酒もおいしいけど、ちょっと飽きてきたかも…」
という方に、すすめたい一本です。
TUMUGIの基本情報
TUMUGIについて、ざっくり見てみましょう。
【分類】スピリッツ
【製造国】日本
【メーカー】三和酒類
【原材料】大麦麹、かぼす、ミント、レモン、柚子、みかん
【アルコール度数】40%
【容量】750ml
【価格】約1900円(Amazon参考)
焼酎の「いいちこ」で知られる三和酒類からリリースされた、異色のスピリッツ。
値段も、お手頃ですね。
比較的、手を伸ばしやすいと思います。
TUMUGIの製法、特徴
- 大麦麹100%のスピリッツ(本格麦焼酎)
- 5つの国産ボタニカル原酒
この6種類の原酒を、ブレンドして作られています。
「要は、風味付けした焼酎…?」
と思ってしまうかもしれませんが、実際はその想像を超えた味わいなのがおもしろい。
詳しく、みていきましょう。
全麹造りのスピリッツ
TUMUGIブランドサイトより画像引用
ベースとなるスピリッツは、大麦麹100%の全麹造り。
蒸した大麦に麹菌を加え、大麦麹を作る
↓
大麦と合わせ、麹と酵母によって発酵させる
↓
常圧蒸留と減圧蒸留を組み合わせて蒸留
ざっくり書くと、このような工程ですね。
麹と大麦の風味のバランスを取りながら、焼酎原酒をつくりだします。
■常圧蒸留
85〜95℃で蒸留する。
原料の特性を生かした香りや味の原酒になる。
■減圧蒸留
真空状態にして沸点を下げ、45〜55℃で蒸留する。
ソフトでスッキリした香りや味の原酒になる。
麹造りも発酵も、経験やカンがものをいう世界。
まさに、職人技ですね。
この辺りは、三和酒類が持つ焼酎製造のノウハウが生かされていますね。
5つの国産ボタニカル原酒
TUMUGIブランドサイトより画像引用
TUMUGIの風味付けに使われる素材は、こちら。
- かぼす
- ミント
- レモン
- 柚子
- みかん
※すべて国産。旬の時期に集めたものを使用
柑橘は、ピールの部分を冷凍で。
ミントは生の状態で、それぞれ原酒に漬け込みます。
そして、その原酒を別々に蒸留。
各素材の風味を引きだした、5種類のボタニカル原酒を作ります。
ブレンド
TUMUGIブランドサイトより画像引用
- ベースとなる焼酎原酒
- 5種類のボタニカル原酒
これで、計6種類の原酒ができましたね。
最後に、これらをバランスを取りながらブレンドします。
「季の美」や「六 Roku」などの、ジャパニーズクラフトジンでも取り入れている手法ですね。
※さらに製法を細かく知りたい方は、TUMUGI公式ブランドサイトのページをどうぞ。
TUMUGIの受賞歴
- International Spirits Challenge(ISC)
【Other White Spirits 部門】
2019 - 銀賞「Silver」
2020 - 最高金賞「Double Gold」
- San francisco World Spirits Competition(SFWSC)
【Other White Spirits 部門】
2019 - 銀賞「Silver」
2020 - 最高金賞「Double Gold」
TUMUGIは、プロのバーテンダーの間でも賛否両論なお酒だと聞いたことがあります。
が、世界的には一定以上の評価を得ているみたいですね。
TUMUGIのテイスティングレビュー
常温ストレートで飲んでみます。
おお、これは新感覚の味わいですね。
まず、口に含んで驚くのが、そのライトさ。
非常にクリアーな口当たりです。
まるで、澄んだ水のようなクリアーさ。
ストレートでも優しい口当たりで、スルッと飲めちゃいますね。
そしてじわーっと、麹と柑橘の香味がひろがります。
日本酒でいう「吟醸香」に近いかもですね。
ただ、ミントや柑橘のさわやかさがあり、目新しさも感じます。
※吟醸香=大吟醸などの日本酒で感じる、フルーティな香り
余韻はとても長く、心地よいフルーティさが持続。
この辺りは、スピリッツっぽい特色です。
少しだけ、加水をしてみましょう。
おお、すごいですね。
一気に、香りと甘みがひろがりました。
まるでウイスキーのような、スピリッツ独特の変化ですね。
なるほど、これはカクテルにいい影響を与えてくれそうです。
初めて飲んだときは、日本酒や焼酎っぽく感じる方も多いと思います。
ですが、実際にいろいろ試してみると、性質の違いを感じますね。
TUMUGIおすすめの飲み方は「ソニックスタイル」
まずおすすめしたいのは、ソニックスタイルと呼ばれる飲み方。
トニックウォーターと炭酸水で割るレシピです。
トニックだけだと、ちょっと甘すぎかな…?
という感じなので、炭酸水で伸ばし、軽やかに仕上げます。
■ソニックスタイルのレシピ例
【材料】
TUMUGI 40ml
トニックウォーター 約60ml
炭酸水 60ml
※分量はお好みで変えてOK
【作り方】
氷を詰めたグラスにTUMUGIを注ぎ、ステアする。
トニックウォーターと炭酸水で満たし、軽くステアする。
香りしっかりで、割り負けしてないですね。
いやー、これはうまい…。
ここに柑橘を加えて、アレンジするのもおすすめ。
みかん、すだち、柚子など、色々な味わいを楽しめます。
※TUMUGIブランドサイトにレシピ例があるので、そちらも参考にどうぞ。
TUMUGI専用の割り材「ドライソニック」
そして、さらにお手軽にソニックスタイルを楽しみたい方にはこちら。
専用の割り材が、あります。
TUMUGIのメーカーである、三和酒類製の「ドライソニック」
TUMUGIのフレーバーを、最大限に引き出すように作られているそうです。
■ドライソニックを使ったレシピ例
【材料】
TUMUGI 40ml
ドライソニック 120ml
【作り方】
氷を詰めたグラスにTUMUGIを注ぎ、ステアする。
トニックウォーターと炭酸水で満たし、軽くステアする。
超お手軽で、しかもおいしい。
TUMUGIと一緒にそろえておくと、さらに家飲みが楽しくなって良きです。
TUMUGIのおいしい飲み方、カクテルレシピ
その他、色々な飲み方をためしてみました。
レシピとともに、紹介します。
楽しむ際の参考に、ぜひどうぞ。
カクテル道具の選び方などは、こちらを参考にどうぞ↓
TUMUGIのソーダ割り
【材料】
TUMUGI 40ml
炭酸水 約120ml
レモン(柚子などの柑橘でも可) 1/6個
【作り方】
氷を詰めたグラスにTUMUGIを注ぎ、レモンをしぼり、ステアする。
炭酸水で満たし、軽くステアする。
先ほどしぼったレモンの果肉を添える。
シンプルに、ソーダで割るカクテル。
軽やかながら、香りと飲みごたえ充分。
お好みの柑橘を添えて、どうぞ。
TUMUGIの水割り
【材料】
TUMUGI 30ml
ミネラルウォーター 30ml
【作り方】
氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
水割りでも、おいしいですね。
TUMUGIの香りと甘さを、じっくりと楽しめて良いです。
TUMUGIスプモーニ
【材料】
TUMUGI 30ml
グレープフルーツジュース 45ml
トニックウォーター 適量
【作り方】
氷を入れたグラスにTUMUGIとグレープフルーツジュースを注ぎ、ステアする。
トニックウォーターで満たし、軽くステアする。
カクテル定番の組み合わせを、TUMUGIで。
みずみずしい味わいで、柑橘との相性の良さを実感できます。
【参考】スプモーニのアレンジレシピ
麹ギムレット
【材料】
TUMUGI 45ml
ライムジュース 15ml
シュガーシロップ 1tsp
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
TUMUGIを使った、ギムレットのアレンジ。
果実香がひきたち、厚みのある味わいとなります。
ライムとも、相性良しですね。
TUMUGIモヒート
【材料】
TUMUGI 40ml
シュガーシロップ 1tsp
ライム 1/4個
ミントの葉 10枚程度
炭酸水 適量
クラッシュドアイス
【作り方】
グラスに細かく切ったライムとシロップを入れて、マドルする。
ミントの葉、クラッシュドアイス、TUMUGIを入れ、上下によくステアする。
炭酸水で満たして、軽くステアし、ミントの枝を飾る。
ミントと合わせても、おいしいですね。
TUMUGIの甘さがじんわり広がる、新感覚のモヒートです。
【参考】おいしいモヒートの作り方
TUMUGI no SAKURA
【材料】
TUMUGI 30ml
モナン桜シロップ(今回は桜リキュールを使用) 15ml
レモンジュース 15ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
桜と合わせた、華やかな味わいの一杯。
桜餅のようなニュアンスもあり、おもしろい。
さっぱりとした味わいにまとまっています。
KOJI 1st
【材料】
TUMUGI 40ml
ホワイトキュラソー 30ml
レモンジュース 2tsp
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
ジンカクテル「ホワイトレディ」のアレンジ。
こちらのレシピだと、甘さもあり、ふくよかな仕上がりです。
TUMUGI柚子ホワイトレディ
【材料】
TUMUGI 30ml
柚子リキュール 15ml
レモンジュース 15ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
思いつきですが、柚子リキュールと合わせてみました。
TUMUGIだと、ふくよかな感じに仕上がりますね。
柑橘の爽やかさも、心地よいです。
【参考】「奏 Kanade」柚子リキュールのレビュー
TUMUGIラストワード
【材料】
TUMUGI 30ml
シャルトリューズ ヴェール 15ml
マラスキーノリキュール 15ml
ライムジュース 20ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
TUMUGI公式サイトのカクテルを、自分なりの分量で作ってみました。
ふくよかで、柔らかな口当たりに仕上がっています。
ハーブ系リキュールとも、違和感なく合わせることができますね。
【参考】ハーブリキュール「シャルトリューズ」のレビュー
TUMUGIのフードペアリング
ジンやウォッカにない、TUMUGIの良さ。
それは、食事に合うという点ですね。
こんな感じで、違和感なく合わせることもできます。
特に、魚介系や和食と相性◯です。
この辺りは、麹スピリッツの強みと言えそうです。
- ソニックスタイル
- 水割り
- ソーダ割り
などの、シンプルな飲み方がよく合います。
好きな料理に合わせる楽しみが、増えますね。
TUMUGIのまとめ
最後に、ざっくりまとめます。
【TUMUGIのまとめ】
- 麹とボタニカルのスピリッツ
- 日本酒や焼酎に近い風味がある
- とはいえ、それとは違った性質がある
- カクテルベースに◯
- 気軽に楽しむならソニックスタイル
- 値段はお手頃
- 評価は人によるが、品評会受賞実績あり
けっして、万人好みのお酒ではないとは思います。
ですが、新たな味わいを求める方には、格好の素材ですね。
あなたも、ここまでしっかり読んでくれたということは、好奇心旺盛な方なはず。
となると、気に入る可能性が高いかもですね。
ちなみに、TUMUGIには
- TUMUGI BUNTAN
- TUMUGI NEW OAK CASK STORAGE
という、バリエーションもあります。
そちらも気になった方は、チェックしてみてください。
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