NomiLOG

NomiLOG

自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

積丹ジン「火の帆 KIBOU」のレビュー【独自素材の森系ジン】

f:id:makersmark3565:20210823000836j:plain

 

こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

ジンは大好きで、色々飲んでいます。

 

今回は、積丹ジン「火の帆(HONOHO)」を、レビューしていきます。

 

 

この記事では、

  • 火の帆はどんな味わいなのか?
  • おいしい飲み方、カクテルレシピ
  • どんな人におすすめなのか?

について、書いていきます。

 

世界的なバーテンダーが開発に関わっており、話題性も抜群。

 

「森系のジンが好き」という方は、要チェックです。

 

  

火の帆は「北海道の素材を使った森系ジン」

f:id:makersmark3565:20210823002919j:plain

 

火の帆の魅力は、こちら。

 

  • 北海道 積丹産のボタニカルを使用
  • 針葉樹林のような、清々しい香り
  • いろいろな飲み方を楽しめる

 

北海道 積丹産の植物をボタニカルとして使ったジンです。

 

他にはない、独自の素材を使ってのジン作り。

ロマンがありますよね。

 

f:id:makersmark3565:20210816121933j:image

※火の帆のジントニック。森林のような香りに包まれる一杯。

 

いわゆる「森系ジン」と言えると思います。
・香の森
・香の雫
・ニッカカフェジン
など好きな方に、おすすめしたい一本です。

 

 

火の帆の基本情報

 

【種別】ジン

【製造国】日本(北海道 積丹)

【アルコール度数】45%

【容量】500ml、100ml

【価格】5940円(500ml)

 

今回レビューするのは、火の帆のスタンダードモデル「KIBOU」です。

 

製造するのは、北海道積丹町の「積丹スピリット」。

2018年にジンの蒸留のために立ち上がった、蒸留所です。

 

立ち上げのキッカケは、地方創生としての積丹半島の再生だったそうです。
2016年にはスコットランドに渡り、ジンの製造や植生について情報収集。
5年の歳月をかけて、ノウハウを確立した、とのことです。

 

f:id:makersmark3565:20210817122419j:image

※豊かな自然が残る、積丹半島。青々しい海原は「積丹ブルー」とも呼ばれる - 積丹スピリット公式サイトより

 

以下、公式のテイスティングコメントです。

 

ジュニパーベリーやフレッシュなホップ香に加え、青々と爽やかなどこか懐かしいアカエゾマツの香りは、生命力に満ちた緑豊かな森林を想わせます。

積丹産の豊富なボタニカルが織りなす芳醇で複雑な味わい。

まろやかな口あたりとキタコブシのほのかな甘みに加え、エゾヤマモモのスパイシーさとエゾミカンのほろ苦さが全体の味わいを引き締めます。

積丹スピリット公式サイトより

 

火の帆のボタニカル

f:id:makersmark3565:20210817160646j:image

※ボタニカルのアカエゾマツ - 積丹スピリット公式サイトより

 

海外産と、北海道産のボタニカルを合わせて使用しています。

 

■海外産ボタニカル

  • ジュニパーベリー
  • コリアンダーシード
  • アンジェリカルート
  • リコリスルート
  • カシアバーク
  • オレンジピール
  • レモンピール

 

■積丹産、北海道産ボタニカル

  • アカエゾマツ
  • エゾヤマモモ
  • エゾミカン
  • キタコブシ
  • オオバクロモジ
  • ホップ
  • エゾノカワラマツバ
  • ハーブ(7種)

 

「クロモジ」は、国産ジンの「香の森」にも使われていますね。
その他、個性的な素材ばかり。
どんな風味なんでしょうか…。

 

【参考】養命酒製造のジン「香の森」のレビュー 

www.green-alaska.com

  

そして、珍しいのはボタニカルを自社の農園で製造しているという点。

積丹の、広大な土地を利用した取り組みですね。

 

f:id:makersmark3565:20210817160715j:image

※総面積約5ヘクタールの積丹グリーン圃場 - 積丹スピリット公式サイトより

 

火の帆の製法

f:id:makersmark3565:20210823002950j:plain

積丹スピリット公式サイトより

 

コアとなるジンを銅製蒸留器で製造

ボタニカルを単品ごとに減圧蒸留

ジンとボタニカル蒸留液をブレンド

 

ボタニカルの風味を活かすための手法を取り入れていますね。

 

開発にも製造にも、手間ひまをかけているようです。

 

ブレンドの開発に携わったのは、世界的バーテンダーであるBar Benfiddich 鹿山氏。
特に、薬草酒の知識が豊富なことで有名な方ですね。

 

 

火の帆の味わいレビュー

常温ストレートで、飲んでみましょう。

 

f:id:makersmark3565:20210816134000j:image

 

おおっ、これは素晴らしいですね…。

 

個性がありながら、ジンとしての骨格もしっかり。

バランスが絶妙です。

 

感じたことを、書き出していきます。

 

■香り
針葉樹を思わせる、凛とした香りが主体
ジュニパーも適度に調和
ミカンのような、柔らかな柑橘

■味わい
ジンらしい、シャープでクリアな味わい
松の葉を噛んだような、グリーンノート
柑橘の甘さが、優しく包み込む

■口当たり
ややどっしりとしていながら、アタックは鋭すぎない
ピリッとした刺激を与えながら、ジワリと染み渡わたる

■余韻
針葉樹の清々しさと、優しい柑橘の甘さが、ゆっくりと時間をかけて引いていく

 

どこか、神々しい雰囲気を感じるジンですね…。
・冬の森
・ログハウスで迎えた朝
・静かに佇む鹿
そんなイメージが浮かんできます。

 

香の森との比較

f:id:makersmark3565:20210819201200j:image

 

味わいを正確に伝えるために、同じく森の風味がある「香の森」と飲み比べてみます。

 

■香り

どちらも、針葉樹の香りが主体

 

■口当たりのシャープさ

火の帆 < 香の森

 

■甘さ

火の帆 ≧ 香の森

 

■ジュニパーの風味

火の帆 ≧ 香の森

 

香の森は、フレッシュでスパイシーな印象。

火の帆は、柔らかでナチュラルな印象です。

 

風味のベクトルは、かなり近いです。
火の帆には柔らかい柑橘の風味があるのが、1番の差ですね。

 

 

火の帆で作るジントニック

家飲みでジンを飲むなら、トニック割りが定番。

 

というわけで、美味しいレシピを探ってみました。

 

f:id:makersmark3565:20210816134111j:image

f:id:makersmark3565:20210816134303j:image

f:id:makersmark3565:20210816134321j:image

 

どんな組み合わせでも一定の満足感があり、良きです。
この辺りは、ジン本体のパワーですね。

 

特においしいと思ったレシピを、2つ紹介します。

 

森の風味が引きたつジントニック

f:id:makersmark3565:20210818133207j:image

【材料】

  • 火の帆 40ml
  • フィーバーツリートニックウォーター 120ml
  • ライム 1/6個

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ライムをしぼってステアする。
  2. トニックで満たして、軽くステアする。
  3. 先ほどしぼったライムを添える。

 

火の帆が持つ、森の風味が鮮やかに浮かび上がりました。

 

ライムのフレッシュさも、見事にマッチ。

森林浴をしているような、清々しい一杯です。

 

【参考】フィーバーツリートニックウォーターの魅力 

www.green-alaska.com

  

ナチュラルな苦味のジントニック

f:id:makersmark3565:20210818133218j:image

【材料】

  • 火の帆 40ml
  • Kizashiトニックウォーター 120ml
  • ライム 1/6個

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ライムをしぼってステアする。
  2. トニックで満たして、軽くステアする。
  3. 先ほどしぼったライムを添える。

 

黄檗のトニック「kizashi」のジントニック。

「火の帆」オフィシャルサイト提案の組み合わせです。

 

口当たりは、柔らか。

乳酸菌飲料のようなニュアンスもあり、面白いです。

 

 

火の帆オンラインショップでは、「火の帆+kizashi」のカクテルセットの販売もあります

⇒KIBOU+kizashiジントニックセットをチェック

 

 

公式のカクテルセットが面白い

f:id:makersmark3565:20210816134252j:image

 

「火の帆」オンラインショップには、kizashiの他にもカクテルセットがあります。

 

ハーブティー割りなどがあり、なかなかに面白い。
ということで、こちらもレシピとともに紹介します。

 

Hakkoジンジャー割り

f:id:makersmark3565:20210816134350j:image

【材料】

  • 火の帆 40ml
  • Hakkoジンジャー 120ml

 

【作り方】

  1. 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ステアする。
  2. ジンジャーで満たして、軽くステアする。

 

「Hakkoジンジャー」はエゾヤマザクラの酵母で発酵させた、自家製ジンジャービア。

 

森の香りと、生姜の刺激、そしてかけ上がるような唐辛子の温かさが、楽しい一杯です。

 

⇒「火の帆+Hakkoジンジャー」のセットをチェックしてみる

 

積丹ブルーティー割り

f:id:makersmark3565:20210816134438j:image

【材料】

  • 火の帆 30ml
  • 積丹ブルーティー 100ml

 

【作り方】

  1. お湯100mlにティーバッグ1個を入れ、ハーブティーを作る。
  2. グラスに氷とジンを入れ、ハーブティーを注ぎ、よくステアする。

 

新感覚の、ハーブティー割りです。

 

火の帆に合うように調合されており、積丹の海がモチーフとなっています。

ハーブと花、生姜の調和が良きです。

 

火の帆は30mlで作りましたが、個人的にはもう少し多めがいいかも?と思いました。

 

⇒「火の帆+積丹ブルーティー」のセットをチェックしてみる

 

サンセットティー割り

f:id:makersmark3565:20210816134519j:image

【材料】

  • 火の帆 45ml
  • サンセットティー 100ml

 

【作り方】

  1. お湯100mlにティーバッグ1個を入れ、ハーブティーを作る。
  2. グラスに氷とジンを入れ、ハーブティーを注ぎ、よくステアする。

 

こちらは、積丹に沈む夕陽のイメージしたハーブティー。

 

こちらは、優しくて温かなニュアンスの味わいですね。

フローラルで、ほのかな生姜も感じます。

 

⇒「火の帆+サンセットティー」のセットをチェックしてみる

 

 

その他のおいしかった飲み方、カクテル

その他にも、色々な飲み方をしてみました。

 

レシピと、感想をどうぞ。

 

 

長いシェークで冷やしても、雑味などが出てこない事に驚きました。
つまり、カクテルの汎用性高し、です。

 

スタンダードから創作レシピまで、いろいろな飲み方を楽しむことができそうです。

 

【参考】ジンベースのスタンダードカクテルレシピ 

www.green-alaska.com

 

 

火の帆のまとめ

f:id:makersmark3565:20210816134747j:image


最後に、ざっくりまとめます。

 

  • 北海道で作られる「森系ジン」
  • ボタニカルは積丹の植物
  • 針葉樹を思わせる風味
  • ジュニパーもそこそこでバランス◯
  • カクテルの使い勝手がよい
  • 公式のカクテルセットもおもしろい

 

高価格帯のジンですが、充分にその価値ありだと思いました。

 

特に、ジンにこだわりがある方で森系が好きな方には、自信をもってオススメできますね。

 

「火の帆」は、北海道積丹ジン オンラインショップにて購入できます。

⇒Distillery Shakotan Blue 「火の帆」販売ページ

 

楽天でも公式とほぼ同じ値段で購入可みたいです↓

 

 

【関連記事】

・養命酒製造のジン「香の森」「香の雫」のレビュー 

www.green-alaska.com

  

・山椒の効いたジン「ニッカカフェジン」のレビュー 

www.green-alaska.com

  

・「基本のジン」4種の紹介 

www.green-alaska.com