こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
自宅で、カクテルを作っています。
ジンは大好きで、色々飲んでいます。
今回は、積丹ジン「火の帆(HONOHO)」を、レビューしていきます。
「火の帆 KIBOU」
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年8月16日
北海道独自のボタニカルを使った、国産ジンです😌
森系の風味とジンらしさのバランスが絶妙で、カクテルにも使いやすいのがいいですね
公式サイトではハーブティー割りなどの珍しい飲み方の提案もあり、面白い pic.twitter.com/EZ5oYSogZX
この記事では、
- 火の帆はどんな味わいなのか?
- おいしい飲み方、カクテルレシピ
- どんな人におすすめなのか?
について、書いていきます。
世界的なバーテンダーが開発に関わっており、話題性も抜群。
「森系のジンが好き」という方は、要チェックです。
火の帆は「北海道の素材を使った森系ジン」
火の帆の魅力は、こちら。
- 北海道 積丹産のボタニカルを使用
- 針葉樹林のような、清々しい香り
- いろいろな飲み方を楽しめる
北海道 積丹産の植物をボタニカルとして使ったジンです。
他にはない、独自の素材を使ってのジン作り。
ロマンがありますよね。
※火の帆のジントニック。森林のような香りに包まれる一杯。
いわゆる「森系ジン」と言えると思います。
・香の森
・香の雫
・ニッカカフェジン
など好きな方に、おすすめしたい一本です。
火の帆の基本情報
【種別】ジン
【製造国】日本(北海道 積丹)
【アルコール度数】45%
【容量】500ml、100ml
【価格】5940円(500ml)
今回レビューするのは、火の帆のスタンダードモデル「KIBOU」です。
製造するのは、北海道積丹町の「積丹スピリット」。
2018年にジンの蒸留のために立ち上がった、蒸留所です。
立ち上げのキッカケは、地方創生としての積丹半島の再生だったそうです。
2016年にはスコットランドに渡り、ジンの製造や植生について情報収集。
5年の歳月をかけて、ノウハウを確立した、とのことです。
※豊かな自然が残る、積丹半島。青々しい海原は「積丹ブルー」とも呼ばれる - 積丹スピリット公式サイトより
以下、公式のテイスティングコメントです。
ジュニパーベリーやフレッシュなホップ香に加え、青々と爽やかなどこか懐かしいアカエゾマツの香りは、生命力に満ちた緑豊かな森林を想わせます。
積丹産の豊富なボタニカルが織りなす芳醇で複雑な味わい。
まろやかな口あたりとキタコブシのほのかな甘みに加え、エゾヤマモモのスパイシーさとエゾミカンのほろ苦さが全体の味わいを引き締めます。
※積丹スピリット公式サイトより
火の帆のボタニカル
※ボタニカルのアカエゾマツ - 積丹スピリット公式サイトより
海外産と、北海道産のボタニカルを合わせて使用しています。
■海外産ボタニカル
- ジュニパーベリー
- コリアンダーシード
- アンジェリカルート
- リコリスルート
- カシアバーク
- オレンジピール
- レモンピール
■積丹産、北海道産ボタニカル
- アカエゾマツ
- エゾヤマモモ
- エゾミカン
- キタコブシ
- オオバクロモジ
- ホップ
- エゾノカワラマツバ
- ハーブ(7種)
「クロモジ」は、国産ジンの「香の森」にも使われていますね。
その他、個性的な素材ばかり。
どんな風味なんでしょうか…。
【参考】養命酒製造のジン「香の森」のレビュー
そして、珍しいのはボタニカルを自社の農園で製造しているという点。
積丹の、広大な土地を利用した取り組みですね。
※総面積約5ヘクタールの積丹グリーン圃場 - 積丹スピリット公式サイトより
火の帆の製法
※積丹スピリット公式サイトより
コアとなるジンを銅製蒸留器で製造
↓
ボタニカルを単品ごとに減圧蒸留
↓
ジンとボタニカル蒸留液をブレンド
ボタニカルの風味を活かすための手法を取り入れていますね。
開発にも製造にも、手間ひまをかけているようです。
ブレンドの開発に携わったのは、世界的バーテンダーであるBar Benfiddich 鹿山氏。
特に、薬草酒の知識が豊富なことで有名な方ですね。
火の帆の味わいレビュー
常温ストレートで、飲んでみましょう。
おおっ、これは素晴らしいですね…。
個性がありながら、ジンとしての骨格もしっかり。
バランスが絶妙です。
感じたことを、書き出していきます。
■香り
針葉樹を思わせる、凛とした香りが主体
ジュニパーも適度に調和
ミカンのような、柔らかな柑橘
■味わい
ジンらしい、シャープでクリアな味わい
松の葉を噛んだような、グリーンノート
柑橘の甘さが、優しく包み込む
■口当たり
ややどっしりとしていながら、アタックは鋭すぎない
ピリッとした刺激を与えながら、ジワリと染み渡わたる
■余韻
針葉樹の清々しさと、優しい柑橘の甘さが、ゆっくりと時間をかけて引いていく
どこか、神々しい雰囲気を感じるジンですね…。
・冬の森
・ログハウスで迎えた朝
・静かに佇む鹿
そんなイメージが浮かんできます。
香の森との比較
味わいを正確に伝えるために、同じく森の風味がある「香の森」と飲み比べてみます。
■香り
どちらも、針葉樹の香りが主体
■口当たりのシャープさ
火の帆 < 香の森
■甘さ
火の帆 ≧ 香の森
■ジュニパーの風味
火の帆 ≧ 香の森
香の森は、フレッシュでスパイシーな印象。
火の帆は、柔らかでナチュラルな印象です。
風味のベクトルは、かなり近いです。
火の帆には柔らかい柑橘の風味があるのが、1番の差ですね。
火の帆で作るジントニック
家飲みでジンを飲むなら、トニック割りが定番。
というわけで、美味しいレシピを探ってみました。
どんな組み合わせでも一定の満足感があり、良きです。
この辺りは、ジン本体のパワーですね。
特においしいと思ったレシピを、2つ紹介します。
森の風味が引きたつジントニック
【材料】
- 火の帆 40ml
- フィーバーツリートニックウォーター 120ml
- ライム 1/6個
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ライムをしぼってステアする。
- トニックで満たして、軽くステアする。
- 先ほどしぼったライムを添える。
火の帆が持つ、森の風味が鮮やかに浮かび上がりました。
ライムのフレッシュさも、見事にマッチ。
森林浴をしているような、清々しい一杯です。
【参考】フィーバーツリートニックウォーターの魅力
ナチュラルな苦味のジントニック
【材料】
- 火の帆 40ml
- Kizashiトニックウォーター 120ml
- ライム 1/6個
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ライムをしぼってステアする。
- トニックで満たして、軽くステアする。
- 先ほどしぼったライムを添える。
黄檗のトニック「kizashi」のジントニック。
「火の帆」オフィシャルサイト提案の組み合わせです。
口当たりは、柔らか。
乳酸菌飲料のようなニュアンスもあり、面白いです。
火の帆オンラインショップでは、「火の帆+kizashi」のカクテルセットの販売もあります
公式のカクテルセットが面白い
「火の帆」オンラインショップには、kizashiの他にもカクテルセットがあります。
ハーブティー割りなどがあり、なかなかに面白い。
ということで、こちらもレシピとともに紹介します。
Hakkoジンジャー割り
【材料】
- 火の帆 40ml
- Hakkoジンジャー 120ml
【作り方】
- 氷を詰めたグラスに火の帆を注ぎ、ステアする。
- ジンジャーで満たして、軽くステアする。
「Hakkoジンジャー」はエゾヤマザクラの酵母で発酵させた、自家製ジンジャービア。
森の香りと、生姜の刺激、そしてかけ上がるような唐辛子の温かさが、楽しい一杯です。
⇒「火の帆+Hakkoジンジャー」のセットをチェックしてみる
積丹ブルーティー割り
【材料】
- 火の帆 30ml
- 積丹ブルーティー 100ml
【作り方】
- お湯100mlにティーバッグ1個を入れ、ハーブティーを作る。
- グラスに氷とジンを入れ、ハーブティーを注ぎ、よくステアする。
新感覚の、ハーブティー割りです。
火の帆に合うように調合されており、積丹の海がモチーフとなっています。
ハーブと花、生姜の調和が良きです。
火の帆は30mlで作りましたが、個人的にはもう少し多めがいいかも?と思いました。
サンセットティー割り
【材料】
- 火の帆 45ml
- サンセットティー 100ml
【作り方】
- お湯100mlにティーバッグ1個を入れ、ハーブティーを作る。
- グラスに氷とジンを入れ、ハーブティーを注ぎ、よくステアする。
こちらは、積丹に沈む夕陽のイメージしたハーブティー。
こちらは、優しくて温かなニュアンスの味わいですね。
フローラルで、ほのかな生姜も感じます。
その他のおいしかった飲み方、カクテル
その他にも、色々な飲み方をしてみました。
レシピと、感想をどうぞ。
キザシオールドファッションド
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年7月20日
ジン 45ml
キザシ 10ml
オレンジスライス 1枚
角砂糖 1個
ジン以外をマドル
ジンと氷を入れビルド
キザシをビターズのように使った1杯😌
こちらも、キザシ公式から
森、オレンジ、薬草系の風味の絡み合いが美しすぎる…
組み合わせの妙としか言いようがない… pic.twitter.com/vRiUpltej8
火の帆でネグローニ
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年7月23日
火の帆 30ml
カンパリ 20ml
スイートベルモット 20ml
ビルド
オレンジピール
美味いっ😌
火の帆の風味は、自然に調和してますね
個人的には、もっと森感出した方が好みなので、分量かガーニッシュ工夫したいですね🤔 pic.twitter.com/bQZcqu1uE5
火の帆でジンソーダ
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年7月29日
火の帆 45ml
炭酸水 120mlくらい
ビルド
森林系ジンのソーダ割りは、やっぱりおいしい😌
針葉樹の香りが溢れ、柔らかで繊細な甘みを感じます… pic.twitter.com/JkWMh0slub
火の帆のギムレット
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年8月1日
火の帆 45ml
ライムジュース 15ml
シュガーシロップ 1tsp
シェーク
これは…素晴らしい😌
森林系の風味と、ライムの爽やかさが絶妙に調和してる
エグみも特に感じず、ナチュラルに仕上がりますね…! pic.twitter.com/nSrubYjlNX
火の帆でドライマティーニ
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年8月10日
火の帆 50ml
ドライベルモット 10ml
オレンジビター 1dash
ステア
オリーブを沈めレモンピール
これは美味い…!
森林系の風味で、ジワリと優しい甘さが追ってきますね
沁みわたる…😌 pic.twitter.com/dxosxPN2mR
火の帆のラムネ割り
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年8月16日
火の帆 40ml
レモンジュース 1tsp
ラムネ 120mlくらい
ビルド
レモンとローズマリーを添える
ジンの値段的に怒られそうなやつですが…
これが美味しいから困る😌
森系ジン+ラムネは、個人的にド安定のレシピです pic.twitter.com/sWH989y5N0
長いシェークで冷やしても、雑味などが出てこない事に驚きました。
つまり、カクテルの汎用性高し、です。
スタンダードから創作レシピまで、いろいろな飲み方を楽しむことができそうです。
【参考】ジンベースのスタンダードカクテルレシピ
火の帆のまとめ
最後に、ざっくりまとめます。
- 北海道で作られる「森系ジン」
- ボタニカルは積丹の植物
- 針葉樹を思わせる風味
- ジュニパーもそこそこでバランス◯
- カクテルの使い勝手がよい
- 公式のカクテルセットもおもしろい
高価格帯のジンですが、充分にその価値ありだと思いました。
特に、ジンにこだわりがある方で森系が好きな方には、自信をもってオススメできますね。
「火の帆」は、北海道積丹ジン オンラインショップにて購入できます。
⇒Distillery Shakotan Blue 「火の帆」販売ページ
楽天でも公式とほぼ同じ値段で購入可みたいです↓
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