こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
先日、銀座のBARTIMES STOREにいってきました。
商品の中で、ビビッときたものがひとつ。こちらです。
じゃーん。なんと「旨味」のビターズです。
※カクテル用として販売されているお酒です
初めて見た人からしたらなんじゃこりゃ、って感じですよね。
今回は、この使い方に迷うビターズの可能性をいろいろと探ってみました。
- 「これならおすすめできる!」という使い方
- 「これはイマイチかな…?」と思った使い方
をすべて紹介したいと思います。
感想を先に言うと、「今までにない味わいを求める人には最高の素材」という感じでした。
特に、ウイスキー党の人にはぜひ試してもらいたいですね。
旨味ビターズってどんなビターズ?
まずは、旨味ビターズはどのようなビターズなのかの解説から。
「ビターズ」というお酒の解説はこちら↓
旨味ビターズの原料は?
カツオ節、昆布、しいたけ、柚子が原材料となっています。
かなり狂ってる独特な素材たちですよね。
これをカクテル用に、とは…なんとも斬新。挑戦的な試みだと言えます。
ちなみに材料にはかなりこだわっているようで…
- 北海道産の利尻昆布
- 神石高原のシイタケ
- 枕崎産のカツオ節
と、各地の名産品をとりそろえています。
カツオ節にはイノシン酸、昆布にはグルタミン酸、しいたけにはグアニル酸という旨味成分が含まれています。
これらは組み合わせて使うことで、お互いの味わいを高めあう相乗効果が働きます。
分かりやすい例としてはみそ汁。
カツオ節と昆布のダシを両方入れると美味しくなりますよね。
旨味ビターズの味わいは?
味わいは原材料がストレートに現れています。
ズバリ、濃いダシの味です。
3種類の材料の相乗効果で、強い旨味を感じます。
塩気もそこそこありますね。
濃いめのみそ汁みたい…(笑)
よくよく味わうと、余韻にはビターズらしいほのかな苦味が。
このあたりは柚子(の皮?)由来の味なのかな?といったところです。
ちなみに「旨味」は日本で発見された第5の味覚として、近年では海外での認知度も高まっていますね。
国際的なトレンドにもなっています。
旨味ビターズの使い方
このようにキャップ部分がスポイトになっています。
それでビターズを吸いとり、1滴ずつ落として材料に加えます。
通常のビターズは、振って中身を出すのですが、これなら分量の調整もしやすいですね。
レシピの再現性も高いです。
【ビターズの分量の測り方】
1dash=ひと振り=約5滴
1drop=1滴
表記が異なるレシピを見つけたときに、参考にしてみてください。
旨味ビターズの飲み方は?実際に試して美味しかったレシピを紹介
旨味ビターズを手にしたとして、一番悩むのはその飲み方ですよね…。
カクテルにダシの味…?となると、どうしてもミスマッチな印象を受けてしまいます。
公式サイトの方では使い方の例として、いくつかレシピが紹介されています。
が、ちょっと作るのが大変な感じですね。
となると、残る手段は「自分で試す」。
ということで実際にいろいろなお酒、カクテルに使ってみました。
ブラッディメアリーに使ってみた
まずは、シンプルに塩気のあるカクテルに加えてみましょう。
「ブラッディメアリー」は塩やコショウ、ウスターソースなどを加えることがあります。
これなら、直感的にいけそうな感じですよね…!
ブラッディメアリーのレシピはこちら↓
トマトには昆布に含まれる旨味成分、「グルタミン酸」も含まれています。
ので、うまいこと調和してくれるはず…完全にイケるわこれ…!
ということで、いざトライ!
美味しい!
…んですけど、期待したほどの変化はなかったというのが正直なところかもしれません。
隠し味レベルって感じですね。
旨味ビターズをさらに活かすならば…
フレッシュトマトを使ったり、際立たせるための黒コショウを振ったりと、あと一歩の工夫が必要かもしれません。
こちらはまた要研究ですね。
評価:★★★☆☆
アイラモルトに加えてみた
続いてはアイラモルトに加えてみます。
アイラモルトについてはこちら↓
こちらは、SNSなどで評判となっていた飲み方。
確かに、スモーキーなウイスキーならなんとなく合いそうな気がします。
銘柄は迷ったのですが、ラフロイグで。
30mlに対して、3滴ほど加えてストレートで飲んでみます。
うん、これは美味しい。アリです!
ピート香としっかり調和していますね。ダシの香りも不思議と感じません。
なんというか…、味わいの密度が1段階アップした感じ。
みそ汁にダシを加えたときに起こる変化に近い気がします。
ラフロイグのやや鋭いアタックも、心なしか穏やかになりますね。
ただ、旨味ビターズの分量には注意。
さらに2滴ほど加えたら、たちまちバランスが崩れてしまいました。
評価:★★★★☆
次はボウモアなどの他の銘柄、ハイボールやロックでの飲み方でも試してみたいですね。
スタウトビールに加えてみた
こちらは、旨味ビターズの公式ページでも推奨されていた飲み方です。
実は、私は黒ビールを飲むのは初めてで…(笑)
あまりビールには詳しくないのですが、率直な感想を伝えたいと思います。
ビールから旨味を感じる…!
面白い味わいですね!
ビールは喉ごしをたのしむ飲み物だ!って話も聞いたことありますが、これはじっくり味わいたくなる味ですね。
舌に旨味が広がる感覚がとても心地よいです。
コクもより深くなって、飲みごたえも出てきます。
こちらも、ビターズ3滴くらいが許容範囲かな…?って感じですね。
5滴くらいになると、昆布の香りが際立ってしまいました。
評価:★★★★☆
ビール党の方は、日々の晩酌が楽しくなりそうですね。
ジントニックに使ってみた
色々調べていると、「ジントニックに数滴加えるのもオススメ」という情報もありました。
ライムはどう考えてもミスマッチなので無しで。
2滴〜4滴ほど加えて試してみます。
好きだという方がいたらスイマセン…個人的にこれはナシです…。
2滴ほどだとあまり変化を感じず。
それ以上入れると、ダシの香りが立ちすぎて違和感があります。
評価:★★☆☆☆
ジンの銘柄などを厳選すればうまくいく可能性がありそうですが…
見つけるまでがしんどそうなので、他の方に任せます。
オールドファッションドに使ってみた
ウイスキーのカクテル、「オールドファッションド」に旨味ビターズを使ってみます。
オールドファッションドのレシピはこちら↓
さすがにオレンジやレモンはミスマッチかな…?
と思ったので、今回はフルーツ抜きのレシピにしてあります。
…!?
美味い!めちゃくちゃ美味しいよこれ!
香りや味わいに違和感はまったく感じません。
純粋に「おいしさ」というパラメータが2段階くらい上がったイメージですね。
ビターズが3滴ほどだと、隠し味としてほどよく。
5滴ほどだと塩キャラメルのような風味に。
塩気がそのまま強みになるのがいいですね、これ。
評価:★★★★★
オールドファッションド好きの方はぜひ試すべき。
新たな扉が開けますよ。
イエーガーマイスターに加えてみた
多分、味わいの強いものに合うな…?
と思ったので、薬草酒「イエーガーマイスター」と組み合わせてみました。
イエーガーマイスターについてはこちら↓
アカンでしょ…って感じですが、漢は度胸。なんでも試してみるものさ…!
ただ、ちょっと怖いのでイエーガーは15mlで…(笑)
旨味ビターズは3滴ほど加えてみます。
ちょっと自信がないのですが…かなり美味しくないですかこれ??
もともとは薬みたいな味わい。
それが、なぜか自然なニュアンスに。
あまりにも独特で、うまく味を表現することができないのですが、たしかに美味しい。
評価:★★★★☆
ちょっと他の人の感想も聞いてみたいですね。
わりと衝撃的な味だったので。
いろいろ使ってみての感想。「新しい味わいを求める人ならアリ!」
旨味ビターズは使い所が限られるビターズです。
正直言って、興味本意で手にしたとしても持て余すという方が大半だと思います…。
ですが、それを踏まえた上で
「少しでも興味が湧いたのなら、ぜひとも使ってほしい!」
という私なりの結論を出したいと思います。
カクテルに起こる変化が面白すぎるんですよ…
こんなのワクワクするに決まってるじゃないですか…!
安定よりも冒険だ!
という方はきっと気にいるでしょうから、ぜひ手にとってもらいたいですね。
美味しい飲み方を見つけたら、Twitterやコメントで教えてくれるとうれしいです(笑)
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