こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
自宅で、カクテルを作っています。
ビターズは、スパイスから自作しちゃうくらい大好きです。
今回は、苦味酒「ビターズ」について書いていきます。
我が家のビターズたち😌
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年5月17日
気がついたら、だいぶ増えてきました
左から
・自家製オレンジビターズ
・自家製アロマチックビターズ
・アンゴスチュラビターズ
・ペイショーズビターズ
・ボブスアボッツビターズ
・旨味ビターズ
です pic.twitter.com/1EeUwp7p8W
この記事を読むと、
- ビターズとは何なのか?
- ビターズの使い方とカクテルレシピ
- おすすめのビターズ
を、知ることができます。
使いこなせば、いつものカクテルはより味わい深く。
レシピの幅も、ググッとひろがります。
使い方を見ながら、その魅力に触れてみましょう。
ビターズは「カクテルの名脇役」
そもそも「ビターズ」とは、何なのか?
ざっくり見てみましょう。
■分類
苦味酒
■原料
スパイスや香草、柑橘のピール
■味わい
苦味とほのかな甘みがあるものが多い
スパイス、香草、果皮が濃縮された香り
■主な使い方
カクテルに副材料として少量加える
メインとしてではなく、"副材料" として使います。
例えるなら「カクテルの名脇役」ですね。
一本あるとレシピの幅がひろがり、家飲みがより豊かになります。
※ビターズのボトル。小ぶりな可愛らしいボトルが多いですね。
カクテル一杯に使う量は5滴くらいのことが多いですね。
たったそれだけですが、味わいがガラリと変わります。
ビターズの種類
ざっくり分けると、この3種類ですね。
スパイスの奥深い風味
「アロマチックビターズ」
鮮烈なオレンジの風味
「オレンジビターズ」
ラベンダーやシナモン、ヒノキなど
「個性派ビターズ」
アロマチック、オレンジビターズはスタンダードレシピに組み込まれていることもあります。
なので、まずはこの2つから揃えるのが安定です。
ビターズの使い方①スタンダードカクテルに使う
では、実際にはどう使っていくのか?
ということで代表的なレシピを、紹介します。
【ビターズの分量によく使われる単位】
- dash
1dash=約1ml、5〜6滴
ビターズボトルをひと振りしたときに出る量。
- drop
1drop=1滴
オールドファッションド
【材料】
ライウイスキー 45ml
アロマチックビターズ 1dash
角砂糖 1個
オレンジ、レモン、ライムのスライスをお好みで
【作り方】
グラスに角砂糖を入れ、ビターズをふりかけて軽く崩す。
氷とウイスキーを入れ、軽くステアする。
オレンジ、レモンなどを添える。
世界的に人気の高い、カクテル最古のレシピ。
ウイスキーとビターズの相性の良さを、実感できます。
ライウイスキー以外のその他のウイスキーでも作成可です。
マンハッタン
【材料】
ライウイスキー 45ml
スイートベルモット 15ml
アロマチックビターズ 1dash
マラスキーノチェリー
【作り方】
氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。
カクテルグラスに注ぎ、チェリーを沈める。
マティーニと対をなす、「カクテルの女王」
やや甘口、上品な風味の一杯です。
バレンシア
【材料】
アプリコットブランデー 45ml
オレンジジュース 15ml
オレンジビターズ 1dash
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
甘口低アルコールで、親しみのある味わい。
オレンジビターズの風味のアクセントが、見事な一杯です。
ジンアンドビターズ
【材料】
ジン 45ml
アロマチックビターズ 1dash
【作り方】
グラスに材料を注ぎ、軽くステアする。
別名、「ピンクジン」
ジンにビターズで、奥深さを加えた飲み方です。
サゼラック
【材料】
ライウイスキー 60ml
ペイショーズビターズ 1dash
角砂糖 1個
アブサン 少量
レモンピール
【作り方】
グラスをアブサンでリンスする。
ミックス用のグラスに、角砂糖とビターズを入れ、軽く崩す。
ライウイスキーを加え、ステアする。
アブサンでリンスしたグラスに注ぎ、レモンピールをする。
オールドファッションドと同じく、非常に古いレシピ。
よく味わうと、ケミカルな中に豊かな風味を感じることができます。
ビターズの使い方②カクテルアレンジに使う
本来はビターズを入れないレシピに加えるという使い方もアリ。
定番のアレンジを紹介します。
ジントニック
■レシピ例
【材料】
ジン 40ml
トニックウォーター 120ml
アロマチック or オレンジビターズ 1dash
【作り方】
氷を詰めたグラスにジンとビターズを注ぎ、ステアする。
トニックウォーターで満たして、軽くステアする。
スパイシー&華やかに、風味が変化します。
口当たりも、ほんのり柔らかに。
イチオシの使い方です。
モスコミュール
■レシピ例
【材料】
ウォッカ 40ml
ジンジャーエール 120ml
ライム 1/6個
アロマチックビターズ 1dash
【作り方】
氷を詰めたグラスにウォッカを注ぎ、ライムをしぼってステアする。
ジンジャーエールで満たして、軽くステアする。
しぼったライムを添える。
温かなスパイスの風味で、奥深い味わいに。
生姜のフレーバーとも、よくマッチします。
ホワイトレディ
■レシピ例
【材料】
ジン 30ml
レモンジュース 15ml
ホワイトキュラソー 12.5ml
アロマチックビターズ 2.5ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
「ファインアンドダンディ」というカクテルになります。
アロマチック+さっぱりとした柑橘。
香りの良さに驚きます。
マティーニ
■レシピ例
【材料】
ジン 45ml
ドライベルモット 15ml
オレンジビターズ 1dash
グリーンオリーブ
【作り方】
氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。
カクテルグラスに注ぎ、オリーブを沈める。
オレンジビターズにより、フレッシュなニュアンスが出ます。
こちらも、超定番の使い方ですね。
この他だと、オリジナルレシピに使うのももちろんアリ。
近年では、ビターズを使ったオリジナルレシピが数多く誕生しています。
ビターズの代表的銘柄
- アロマチックビターズ3種
- オレンジビターズ1種
を紹介します。
アンゴスチュラビターズ
1820年代に発明された、歴史のあるビターズ。
はじめは胃の薬として作り出され、次第に趣向品として飲まれるように。
今では、「基本のビターズ」としてバーに欠かせないお酒となっています。
もっとも有名、かつ定番。
「とりあえず一本ビターズを買ってみたい!」という方に、おすすめですね。
※アンゴスチュラビターズで作るマンハッタン。深みのある香りが素晴らしい。
特徴は、
- ほどよい苦味と甘味
- やわらかな風味
- 温かなスパイスが香る
といった感じ。
色々な材料と合わせやすく、一本あると重宝します。
ペイショーズビターズ
こちらも1800年代初頭からある、歴史の深いビターズ。
こちらは、アンゴスチュラビターズとは少し違った特徴を持ちます。
- フレッシュで、スパイシー
- 苦味がキリッと効いている
- 鮮やかなピンク色
クラシックカクテル「サゼラック」の材料に指定されていることでも有名ですね。
色が鮮やかというのも、地味に見逃せない要素です。
※ペイショーズビターズを加えたジントニック。スパイシーで色鮮やか。
カクテルに若々しいニュアンスを加えたい場合に、役立つビターズです。
ボブズアボッツビターズ
比較的新しめのビターズ。
「質が高い」と、定評がある一本ですね。
味わいは、アンゴスチュラに近いです。
が、飲み比べるとわりと差を感じます。
- 甘味をあまり感じない
- シナモンやクローブがよく香る
- 風味の伸びがいい
"風味が濃い" ビターズだと、私は感じました。
オールドファッションドなんかは、氷が溶けても香り豊かなままでビックリ。
※アボッツビターズのオールドファッションド。豊かな風味が長く持続し、じっくりと楽しめた。
一歩進んだ味わいを目指したい…
という方は、ぜひどうぞ。
ちょいお高めですが、その価値があると思います。
リーマーシュミットオレンジビター
オレンジビターズもいろいろありますが、バーでよく見かけるのが、このリーマーシュミット。
オレンジピールを主体に、スパイスがバランスよく香ります。
ひと振りで、カクテルがフレッシュに昇華します。
私は自家製のオレンジビターズを使っているので未所持ですが、市販品ならこれをおすすめします。
昔通っていたバーで、ジントニックに加えてもらって、よく飲んでいました。
さらにビターズについて知りたい方は
ミクソロジー系のカクテルブックを読んでみるのがおすすめですね。
私の持っている本だと…まずはこちら。
こちらには、
- ビターズの活用方法
- 自家製ビターズの作り方
が、載っています。
私も、参考にしてカクテルや自家製ビターズを作り、記事も書いています。
【参考】自家製ビターズの作り方
あとは、本格的なノウハウ本でしたら、こちら。
こちらは、洋書(すべて英語)です。
読むのが大変ですが、そのぶん内容は
- 海外のビターズカクテル
- 多様な自家製ビターズの作り方
- ビターズを使ったフードレシピ
など、充実していますね。
レシピも、なんとか読み取れるんじゃないかなと思います。
以上、ビターズの魅力を紹介してみました。うまく使いこなして、家飲みを充実させちゃいましょう。
【関連記事】
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