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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

苦味酒「ビターズ」の魅力と使い方【カクテルの幅が広がる】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

ビターズは、スパイスから自作しちゃうくらい大好きです。

 

今回は、苦味酒「ビターズ」について書いていきます。

 

 

この記事を読むと、

  • ビターズとは何なのか?
  • ビターズの使い方とカクテルレシピ
  • おすすめのビターズ

を、知ることができます。

 

使いこなせば、いつものカクテルはより味わい深く。

レシピの幅も、ググッとひろがります。

 

使い方を見ながら、その魅力に触れてみましょう。

 

  

ビターズは「カクテルの名脇役」

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そもそも「ビターズ」とは、何なのか?

ざっくり見てみましょう。

 

■分類

苦味酒
 

■原料

スパイスや香草、柑橘のピール
 

■味わい

苦味とほのかな甘みがあるものが多い

スパイス、香草、果皮が濃縮された香り
 

■主な使い方

カクテルに副材料として少量加える

 

メインとしてではなく、"副材料" として使います。

 

例えるなら「カクテルの名脇役」ですね。

 

一本あるとレシピの幅がひろがり、家飲みがより豊かになります。

 

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※ビターズのボトル。小ぶりな可愛らしいボトルが多いですね。

 

カクテル一杯に使う量は5滴くらいのことが多いですね。
たったそれだけですが、味わいがガラリと変わります。

 

 

ビターズの種類

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ざっくり分けると、この3種類ですね。

 

スパイスの奥深い風味

アロマチックビターズ」


鮮烈なオレンジの風味

オレンジビターズ」


ラベンダーやシナモン、ヒノキなど

「個性派ビターズ」

 

アロマチック、オレンジビターズはスタンダードレシピに組み込まれていることもあります。
なので、まずはこの2つから揃えるのが安定です。

 

 

ビターズの使い方①スタンダードカクテルに使う

では、実際にはどう使っていくのか?
ということで代表的なレシピを、紹介します。

 

POINT

【ビターズの分量によく使われる単位】

  • dash

1dash=約1ml、5〜6滴

ビターズボトルをひと振りしたときに出る量。

 

  • drop

1drop=1滴

 

オールドファッションド

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【材料】

ライウイスキー 45ml

アロマチックビターズ 1dash

角砂糖 1個

オレンジ、レモン、ライムのスライスをお好みで

 

【作り方】

グラスに角砂糖を入れ、ビターズをふりかけて軽く崩す。

氷とウイスキーを入れ、軽くステアする。

オレンジ、レモンなどを添える。

 

世界的に人気の高い、カクテル最古のレシピ。

 

ウイスキーとビターズの相性の良さを、実感できます。

 

POINT

ライウイスキー以外のその他のウイスキーでも作成可です。

 

マンハッタン

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【材料】

ライウイスキー 45ml

スイートベルモット 15ml

アロマチックビターズ 1dash

マラスキーノチェリー

 

【作り方】

氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。

カクテルグラスに注ぎ、チェリーを沈める。

 

マティーニと対をなす、「カクテルの女王」

 

やや甘口、上品な風味の一杯です。

 

バレンシア

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【材料】

アプリコットブランデー 45ml

オレンジジュース 15ml

オレンジビターズ 1dash

 

【作り方】

シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぐ。

 

甘口低アルコールで、親しみのある味わい。

 

オレンジビターズの風味のアクセントが、見事な一杯です。

 

ジンアンドビターズ

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【材料】

ジン 45ml

アロマチックビターズ 1dash

 

【作り方】

グラスに材料を注ぎ、軽くステアする。

 

別名、「ピンクジン」

 

ジンにビターズで、奥深さを加えた飲み方です。

 

サゼラック

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【材料】

ライウイスキー 60ml

ペイショーズビターズ 1dash

角砂糖 1個

アブサン 少量

レモンピール

 

【作り方】

グラスをアブサンでリンスする。

ミックス用のグラスに、角砂糖とビターズを入れ、軽く崩す。

ライウイスキーを加え、ステアする。

アブサンでリンスしたグラスに注ぎ、レモンピールをする。

 

オールドファッションドと同じく、非常に古いレシピ。

 

よく味わうと、ケミカルな中に豊かな風味を感じることができます。

 

 

ビターズの使い方②カクテルアレンジに使う

本来はビターズを入れないレシピに加えるという使い方もアリ。
定番のアレンジを紹介します。

 

ジントニック

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■レシピ例

【材料】

ジン 40ml

トニックウォーター 120ml

アロマチック or オレンジビターズ 1dash

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにジンとビターズを注ぎ、ステアする。

トニックウォーターで満たして、軽くステアする。

 

スパイシー&華やかに、風味が変化します。

 

口当たりも、ほんのり柔らかに。

イチオシの使い方です。

 

モスコミュール

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■レシピ例

【材料】

ウォッカ 40ml

ジンジャーエール 120ml

ライム 1/6個

アロマチックビターズ 1dash

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにウォッカを注ぎ、ライムをしぼってステアする。

ジンジャーエールで満たして、軽くステアする。

しぼったライムを添える。

 

温かなスパイスの風味で、奥深い味わいに。

 

生姜のフレーバーとも、よくマッチします。

 

ホワイトレディ

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■レシピ例

【材料】

ジン 30ml

レモンジュース 15ml

ホワイトキュラソー 12.5ml

アロマチックビターズ 2.5ml

 

【作り方】

シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぐ。

 

「ファインアンドダンディ」というカクテルになります。

 

アロマチック+さっぱりとした柑橘。

香りの良さに驚きます。

 

マティーニ

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■レシピ例

【材料】

ジン 45ml

ドライベルモット 15ml

オレンジビターズ 1dash

グリーンオリーブ

 

【作り方】

氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。

カクテルグラスに注ぎ、オリーブを沈める。

 

オレンジビターズにより、フレッシュなニュアンスが出ます。

 

こちらも、超定番の使い方ですね。

 

この他だと、オリジナルレシピに使うのももちろんアリ。
近年では、ビターズを使ったオリジナルレシピが数多く誕生しています。

 

 

ビターズの代表的銘柄

 

  • アロマチックビターズ3種
  • オレンジビターズ1種

を紹介します。

 

アンゴスチュラビターズ 

 

1820年代に発明された、歴史のあるビターズ。

 

はじめは胃の薬として作り出され、次第に趣向品として飲まれるように。

 

今では、「基本のビターズ」としてバーに欠かせないお酒となっています。

 

もっとも有名、かつ定番。
「とりあえず一本ビターズを買ってみたい!」という方に、おすすめですね。

 

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※アンゴスチュラビターズで作るマンハッタン。深みのある香りが素晴らしい。

 

特徴は、

  • ほどよい苦味と甘味
  • やわらかな風味
  • 温かなスパイスが香る

といった感じ。

 

色々な材料と合わせやすく、一本あると重宝します。

 

ペイショーズビターズ

 

こちらも1800年代初頭からある、歴史の深いビターズ。

 

こちらは、アンゴスチュラビターズとは少し違った特徴を持ちます。

 

  • フレッシュで、スパイシー
  • 苦味がキリッと効いている
  • 鮮やかなピンク色

 

クラシックカクテル「サゼラック」の材料に指定されていることでも有名ですね。
色が鮮やかというのも、地味に見逃せない要素です。

 

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※ペイショーズビターズを加えたジントニック。スパイシーで色鮮やか。

 

カクテルに若々しいニュアンスを加えたい場合に、役立つビターズです。

 

ボブズアボッツビターズ

 

比較的新しめのビターズ。

「質が高い」と、定評がある一本ですね。

 

味わいは、アンゴスチュラに近いです。

が、飲み比べるとわりと差を感じます。

 

  • 甘味をあまり感じない
  • シナモンやクローブがよく香る
  • 風味の伸びがいい

 

"風味が濃い" ビターズだと、私は感じました。
オールドファッションドなんかは、氷が溶けても香り豊かなままでビックリ。

 

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※アボッツビターズのオールドファッションド。豊かな風味が長く持続し、じっくりと楽しめた。

 

一歩進んだ味わいを目指したい…

という方は、ぜひどうぞ。

 

ちょいお高めですが、その価値があると思います。

 

リーマーシュミットオレンジビター 

 

オレンジビターズもいろいろありますが、バーでよく見かけるのが、このリーマーシュミット。

 

オレンジピールを主体に、スパイスがバランスよく香ります。

ひと振りで、カクテルがフレッシュに昇華します。

 

私は自家製のオレンジビターズを使っているので未所持ですが、市販品ならこれをおすすめします。
昔通っていたバーで、ジントニックに加えてもらって、よく飲んでいました。

 

 

さらにビターズについて知りたい方は

ミクソロジー系のカクテルブックを読んでみるのがおすすめですね。

 

私の持っている本だと…まずはこちら。

 

 

こちらには、

  • ビターズの活用方法
  • 自家製ビターズの作り方

が、載っています。

 

私も、参考にしてカクテルや自家製ビターズを作り、記事も書いています。

 

【参考】自家製ビターズの作り方 

www.green-alaska.com

  

あとは、本格的なノウハウ本でしたら、こちら。

 

 

こちらは、洋書(すべて英語)です。

 

読むのが大変ですが、そのぶん内容は

  • 海外のビターズカクテル
  • 多様な自家製ビターズの作り方
  • ビターズを使ったフードレシピ

など、充実していますね。

 

レシピも、なんとか読み取れるんじゃないかなと思います。

 

以上、ビターズの魅力を紹介してみました。うまく使いこなして、家飲みを充実させちゃいましょう。

 

 

【関連記事】

・ウォッカの飲み方はこの4つ 

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・ビターリキュール「カンパリ」のレビュー 

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