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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

「シンガニ」の味わいレビューとカクテル15種【コンペ最高金賞】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

おうちで、カクテルを作っています。

色々な国のお酒を楽しんでいます。

 

今回は、「シンガニ」というお酒の魅力を紹介します。

 

 

この記事を読むと、

  • シンガニとはどんなお酒なのか?
  • 味わいの特徴
  • おいしい飲み方

について、知ることができます。

 

「初めて見る」と言う方が、ほとんどですよね。

私も、今回初めて飲みました。

 

このシンガニ、実は世界的に高い評価を受けているお酒だったりします。

 

その知られざる魅力を、シェアします。

 

  

シンガニは「南米で作られるブドウ原料の蒸留酒」

 

シンガニとは、どんなお酒なのか?

 

代表的銘柄である「シンガニ ロスパラレス」についてみていきましょう。

 

【分類】スピリッツ

【主な原料】マスカット

【製造国】ボリビア

【アルコール度数】40%

【容量】750ml

【価格】約5000円(amazon参考)

 

マスカットを原料とした蒸留酒です。

 

作られるのは、南米ボリビアの地。

絶景スポットとして知られる、ウユニ塩湖がある国ですね。

 

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ウユニ塩湖 - Wikipedia

 

シンガニは、地元民に愛される"地酒"といった存在。
現地の酒場でも、シンガニのカクテルを飲む人が多いのだとか。

 

シンガニの製法

ざっくりと言うと、白ワインを蒸留して作られています。

 

■原料となるぶどうの品種

マスカット・オブ・アレキサンドリア

※日本でも食用として、流通している品種

 

■製法

収穫したマスカットを発酵

すぐに蒸留

ステンレスタンクで最低8ヶ月熟成

濾過、瓶詰め

 

熟成期間はありますが、保存に樽は使いません。

 

なので、マスカットの豊かな香りとクリアーな味わいを持つスピリッツとなります。

 

シンガニの受賞歴

サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)2017において、最高金賞を獲得しています。

 

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シンガニブランドサイトより

 

SWSCは米国最大の酒類コンペティション。
世界的に高い評価を得ているみたいです。

 

日本での評価は?

シンガニの正規輸入元である、BAR TIMES STOREで試飲会が行われています。

 

結果は、こちら。

 

  • 94.7%の人が「美味しかった」
  • 77.8%のバーテンダーが「店で取り扱いたい」
  • 100%の人が「バーでシンガニを飲みたい」

 

シンガニ試飲会アンケート結果 - BAR TIMES STORE

 

試飲したのはバーテンダー9人、一般の方11人。

母数は少なめですが、だとしてもポジティブな評価が多いですよね。

 

原料のマスカット・オブ・アレキサンドリアは、日本でもよく食べられている品種。
私たちの舌にも馴染みがいいのかもしれません。

 

 

シンガニのテイスティングレビュー

常温ストレートで、飲んでみましょう。

 

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はじけるようにフレッシュなマスカットの香り。

これは、美味いですね…!

 

感じたことを、要素別に書いていきます。

 

■香り

嗅ぐと白ワインに近い香り

口に含むと、フレッシュなマスカットが鮮烈にひろがる

 

■味わい

マスカットの、クリアーでみずみずしい味わい

甘味はごくわずか、酸味は感じない

 

■口当たり

柔らかでナチュラル、スムース

 

■余韻

フレッシュさと芳醇さが入り混じったマスカットの風味が、長く続く

ほのかな渋みも感じる

 

シンプルにおいしい。コレに尽きます。
雑な表現かもしれませんが、実際に飲んでみると高評価の理由が分かるはずです。

 

 

シンガニの飲み方とカクテルレシピ

カクテルにして飲むのが一般的です。

 

ということで、

  • 現地で人気の飲み方
  • 手軽なカクテル
  • 試してみて美味しかったレシピ

など、幅広く飲み方を紹介します。

 

カクテル道具の選び方は、こちら↓ 

www.green-alaska.com

  

チュフライ

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【材料】

シンガニ 45ml

スプライト 適量

ライム 1/6個

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼり、ステアする。

スプライトで満たして、軽くステアする。

 

ボリビアの酒場などで、親しまれるカクテル。

 

マスカット香豊かで、甘さしっかり。

陽気に酔えそうな一杯ですね。

 

POINT

ボリビアでは、「シンガニを炭酸飲料で割ったカクテル」のことを「チュフライ」と呼んでいるみたいです。

 

スプライトの他、コーラやジンジャーエール割りも定番とのこと。

 

ユンゲニョ

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【材料】

シンガニ 45ml

オレンジジュース 130ml

 

【作り方】

氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。

 

こちらも、ボリビアで親しまれている定番カクテル。

 

マスカットとオレンジで、とてもフルーティな一杯。

 

テコンテ

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【材料】

シンガニ 30ml

温かい紅茶 120ml

シナモンスティック

ライムスライス

 

【作り方】

耐熱グラスに材料を注ぎ、シナモンスティックで軽くステアする。

 

ボリビアで、寒い日によく飲まれているホットカクテル。

 

シンガニ本来の甘さが、控えめながら心地よい。

体が温まる一杯です。

 

シンガニトニック

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【材料】

シンガニ 40ml

トニックウォーター 120ml

ライム 1/6個

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼってステアする。

トニックで満たして、軽くステアする。

 

シンプルなトニック割り。

 

ライムとマスカットのフレッシュさが際立ちます。

フルーティながら、ドライな味わい。

 

シンガニソーダ

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【材料】

シンガニ 30ml

炭酸水 90ml

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ステアする。

炭酸水で満たして、軽くステアする。

お好みで、マスカットなどを添える。

 

こちらも気軽に作れる、ソーダ割り。

 

シンガニ本来の、ほのかな甘さを楽しむことができます。

 

シンガニミュール

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【材料】

シンガニ 45ml

ライムジュース 15ml

ジンジャーエール 適量

ライム 1/4個

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニとライムジュースを注ぎ、ステアする。

ジンジャーエールで満たして、軽くステアする。

くし切りのライムを飾る。

 

相性のいいライム、ジンジャーエールとの組み合わせ。

 

フルーティさはじける、爽快な味わいです。

 

シンガニリブレ

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【材料】

シンガニ 45ml

コーラ 適量

ライム 1/4個

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼってステアする。

コーラで満たして、軽くステアする。

 

コーラ割りでカジュアルに。

 

こちらもゴクゴクいける、爽快さ。

食事と合わせちゃうのも、よさそうです。

 

シンガニアップル

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【材料】

シンガニ 40ml

アップルジュース 120ml

 

【作り方】

氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。

 

フルーツジュース割りで、特においしいと思ったのが、アップルジュース。

 

甘酸っぱい、優雅さのある味わいにまとまります。

 

シンガニホワイトレディ

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【材料】

シンガニ 30ml

ホワイトキュラソー 15ml

レモンジュース 15ml

 

【作り方】

シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぐ。

 

ジンベースの人気レシピを、シンガニに置き換えて。

 

マスカットと柑橘の、相性の良さが実感できます。

凛とした雰囲気も、しっかり出ていますね。

 

シンガニサワー

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【材料】

シンガニ 45ml

レモンジュース 15ml

シュガーシロップ 7ml

卵白 1個ぶん

ビターズ 3dash

 

【作り方】

ビターズ以外の材料を、ハンドブレンダーでミックスする。

シェーカーに移し、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぎ、ビターズをふりかける。

 

同じぶどうの蒸留酒である「ピスコ」のカクテルを、シンガニで。

 

柔らかで甘酸っぱい味わい。

ビターズの風味がアロマチックで、相性抜群です。

 

POINT

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ビターズをふりかけた後、カクテルピンなどで模様を書くと、キレイに仕上がります。

 

シンガニカイピリーニャ

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【材料】

シンガニ 45ml

シュガーシロップ 2tsp

ライム(1cm角に切る) 1/2個

クラッシュドアイス

 

【作り方】

ライムとシロップをグラスに入れて、ペストルで軽くつぶす。

クラッシュドアイスとシンガニを入れ、ステアする。

 

「カイピリーニャ」をシンガニで。

 

ライムとマスカットの風味で、非常にフレッシュな飲み心地。

他のお酒では、出せない味わいですね。

 

マスシンガニ

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【材料】

シンガニ 30ml

ジン 15ml

レモンジュース 2.5ml

マスカット 5粒

 

【作り方】

材料をブレンダーでミックスする。

シェーカーに注ぎ、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぐ。

 

「BAR GOYA」山崎剛氏の創作レシピです。

 

マス=スペイン語で「もっと、さらに」

フレッシュマスカットで、シンガニの香りを "さらに" 引き立たせた一杯です。

 

シンガニエスプレッソマティーニ

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【材料】

シンガニ 45ml

エスプレッソ 45ml

コーヒーリキュール 10ml

シュガーシロップ 5ml

 

【作り方】

シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。

カクテルグラスに注ぎ、お好みでコーヒー豆を飾る。

 

コーヒーと合うと聞いたので、エスプレッソマティーニのベースにしてみました。

 

コーヒーのほろ苦さとフルーティさが、絶妙にマッチ。

今回紹介する中では、イチオシの一杯です。

 

POINT

エスプレッソは、濃いめに淹れたコーヒーで代用可です。

 

シンガニエスプレッソトニック

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【材料】

シンガニ 30ml

エスプレッソ(濃いめのコーヒー) 45ml

トニックウォーター 適量

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにシンガニとエスプレッソを注ぎ、ステアする。

トニックウォーターで満たして、軽くステアする。

 

コーヒーを使ったレシピを、もうひとつ。

 

フルーティなエスプレッソトニック、という感じでこちらも美味です。

 

Border

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【材料】

  • 下部

シンガニ 40ml

ブルーキュラソー 7.5ml

シロップ 10ml

 

  • 上部

緑茶 35ml

ブルーキュラソー 5ml

レモンジュース 10ml

 

  • ガーニッシュ

レモンスライス

レモンピール

マラスキーノチェリー

ミントチェリー

 

【作り方】

グラスに氷を入れ、下部の材料をシェークして注ぐ。

間にレモンスライスを入れ、ガーニッシュの付いたマドラーをさす。

氷を入れたあと、上部の材料をステアして注ぐ。

 

「シンガニ カクテルコンテスト」の入選作品。

Cocktail bar raven(@cocktail_raven)さんの創作レシピです。

 

緑茶との組み合わせが絶妙で、スッキリと飲める一杯。

 

詳しい作り方は、Youtubeを参考にどうぞ↓ 

www.youtube.com

 

 

シンガニの代表的銘柄「シンガニ ロス パラレス」

今回レビューしたのは、「シンガニ ロス パラレス」という銘柄です。

 

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本国ボリビアでも、メジャーな一本。

 

そして2021年現在、日本に正規輸入されている唯一のシンガニです。

 

今のところ選択肢はこれだけですが、クオリティは申し分なしだと思います。
今回紹介した通り、手軽な飲み方でも楽しめます。
家飲みのおともに、ぜひどうぞ。

 

 

 

【関連記事】

・マスカットリキュール「ミスティア」のレビュー 

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