こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
おうちで、カクテルを作っています。
色々な国のお酒を楽しんでいます。
今回は、「シンガニ」というお酒の魅力を紹介します。
「シンガニ ロス パラレス」を買いました😌
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2021年3月16日
ぶどうから作られる、ボリビアの蒸留酒です
さて、どんな飲み方をしようか pic.twitter.com/IX46E0TG6N
この記事を読むと、
- シンガニとはどんなお酒なのか?
- 味わいの特徴
- おいしい飲み方
について、知ることができます。
「初めて見る」と言う方が、ほとんどですよね。
私も、今回初めて飲みました。
このシンガニ、実は世界的に高い評価を受けているお酒だったりします。
その知られざる魅力を、シェアします。
シンガニは「南米で作られるブドウ原料の蒸留酒」
シンガニとは、どんなお酒なのか?
代表的銘柄である「シンガニ ロスパラレス」についてみていきましょう。
【分類】スピリッツ
【主な原料】マスカット
【製造国】ボリビア
【アルコール度数】40%
【容量】750ml
【価格】約5000円(amazon参考)
マスカットを原料とした蒸留酒です。
作られるのは、南米ボリビアの地。
絶景スポットとして知られる、ウユニ塩湖がある国ですね。
シンガニは、地元民に愛される"地酒"といった存在。
現地の酒場でも、シンガニのカクテルを飲む人が多いのだとか。
シンガニの製法
ざっくりと言うと、白ワインを蒸留して作られています。
■原料となるぶどうの品種
マスカット・オブ・アレキサンドリア
※日本でも食用として、流通している品種
■製法
収穫したマスカットを発酵
↓
すぐに蒸留
↓
ステンレスタンクで最低8ヶ月熟成
↓
濾過、瓶詰め
熟成期間はありますが、保存に樽は使いません。
なので、マスカットの豊かな香りとクリアーな味わいを持つスピリッツとなります。
シンガニの受賞歴
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SWSC)2017において、最高金賞を獲得しています。
SWSCは米国最大の酒類コンペティション。
世界的に高い評価を得ているみたいです。
日本での評価は?
シンガニの正規輸入元である、BAR TIMES STOREで試飲会が行われています。
結果は、こちら。
- 94.7%の人が「美味しかった」
- 77.8%のバーテンダーが「店で取り扱いたい」
- 100%の人が「バーでシンガニを飲みたい」
シンガニ試飲会アンケート結果 - BAR TIMES STORE
試飲したのはバーテンダー9人、一般の方11人。
母数は少なめですが、だとしてもポジティブな評価が多いですよね。
原料のマスカット・オブ・アレキサンドリアは、日本でもよく食べられている品種。
私たちの舌にも馴染みがいいのかもしれません。
シンガニのテイスティングレビュー
常温ストレートで、飲んでみましょう。
はじけるようにフレッシュなマスカットの香り。
これは、美味いですね…!
感じたことを、要素別に書いていきます。
■香り
嗅ぐと白ワインに近い香り
口に含むと、フレッシュなマスカットが鮮烈にひろがる
■味わい
マスカットの、クリアーでみずみずしい味わい
甘味はごくわずか、酸味は感じない
■口当たり
柔らかでナチュラル、スムース
■余韻
フレッシュさと芳醇さが入り混じったマスカットの風味が、長く続く
ほのかな渋みも感じる
シンプルにおいしい。コレに尽きます。
雑な表現かもしれませんが、実際に飲んでみると高評価の理由が分かるはずです。
シンガニの飲み方とカクテルレシピ
カクテルにして飲むのが一般的です。
ということで、
- 現地で人気の飲み方
- 手軽なカクテル
- 試してみて美味しかったレシピ
など、幅広く飲み方を紹介します。
カクテル道具の選び方は、こちら↓
チュフライ
【材料】
シンガニ 45ml
スプライト 適量
ライム 1/6個
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼり、ステアする。
スプライトで満たして、軽くステアする。
ボリビアの酒場などで、親しまれるカクテル。
マスカット香豊かで、甘さしっかり。
陽気に酔えそうな一杯ですね。
ボリビアでは、「シンガニを炭酸飲料で割ったカクテル」のことを「チュフライ」と呼んでいるみたいです。
スプライトの他、コーラやジンジャーエール割りも定番とのこと。
ユンゲニョ
【材料】
シンガニ 45ml
オレンジジュース 130ml
【作り方】
氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
こちらも、ボリビアで親しまれている定番カクテル。
マスカットとオレンジで、とてもフルーティな一杯。
テコンテ
【材料】
シンガニ 30ml
温かい紅茶 120ml
シナモンスティック
ライムスライス
【作り方】
耐熱グラスに材料を注ぎ、シナモンスティックで軽くステアする。
ボリビアで、寒い日によく飲まれているホットカクテル。
シンガニ本来の甘さが、控えめながら心地よい。
体が温まる一杯です。
シンガニトニック
【材料】
シンガニ 40ml
トニックウォーター 120ml
ライム 1/6個
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼってステアする。
トニックで満たして、軽くステアする。
シンプルなトニック割り。
ライムとマスカットのフレッシュさが際立ちます。
フルーティながら、ドライな味わい。
シンガニソーダ
【材料】
シンガニ 30ml
炭酸水 90ml
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ステアする。
炭酸水で満たして、軽くステアする。
お好みで、マスカットなどを添える。
こちらも気軽に作れる、ソーダ割り。
シンガニ本来の、ほのかな甘さを楽しむことができます。
シンガニミュール
【材料】
シンガニ 45ml
ライムジュース 15ml
ジンジャーエール 適量
ライム 1/4個
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニとライムジュースを注ぎ、ステアする。
ジンジャーエールで満たして、軽くステアする。
くし切りのライムを飾る。
相性のいいライム、ジンジャーエールとの組み合わせ。
フルーティさはじける、爽快な味わいです。
シンガニリブレ
【材料】
シンガニ 45ml
コーラ 適量
ライム 1/4個
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニを注ぎ、ライムをしぼってステアする。
コーラで満たして、軽くステアする。
コーラ割りでカジュアルに。
こちらもゴクゴクいける、爽快さ。
食事と合わせちゃうのも、よさそうです。
シンガニアップル
【材料】
シンガニ 40ml
アップルジュース 120ml
【作り方】
氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。
フルーツジュース割りで、特においしいと思ったのが、アップルジュース。
甘酸っぱい、優雅さのある味わいにまとまります。
シンガニホワイトレディ
【材料】
シンガニ 30ml
ホワイトキュラソー 15ml
レモンジュース 15ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
ジンベースの人気レシピを、シンガニに置き換えて。
マスカットと柑橘の、相性の良さが実感できます。
凛とした雰囲気も、しっかり出ていますね。
シンガニサワー
【材料】
シンガニ 45ml
レモンジュース 15ml
シュガーシロップ 7ml
卵白 1個ぶん
ビターズ 3dash
【作り方】
ビターズ以外の材料を、ハンドブレンダーでミックスする。
シェーカーに移し、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぎ、ビターズをふりかける。
同じぶどうの蒸留酒である「ピスコ」のカクテルを、シンガニで。
柔らかで甘酸っぱい味わい。
ビターズの風味がアロマチックで、相性抜群です。
ビターズをふりかけた後、カクテルピンなどで模様を書くと、キレイに仕上がります。
シンガニカイピリーニャ
【材料】
シンガニ 45ml
シュガーシロップ 2tsp
ライム(1cm角に切る) 1/2個
クラッシュドアイス
【作り方】
ライムとシロップをグラスに入れて、ペストルで軽くつぶす。
クラッシュドアイスとシンガニを入れ、ステアする。
「カイピリーニャ」をシンガニで。
ライムとマスカットの風味で、非常にフレッシュな飲み心地。
他のお酒では、出せない味わいですね。
マスシンガニ
【材料】
シンガニ 30ml
ジン 15ml
レモンジュース 2.5ml
マスカット 5粒
【作り方】
材料をブレンダーでミックスする。
シェーカーに注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぐ。
「BAR GOYA」山崎剛氏の創作レシピです。
マス=スペイン語で「もっと、さらに」
フレッシュマスカットで、シンガニの香りを "さらに" 引き立たせた一杯です。
シンガニエスプレッソマティーニ
【材料】
シンガニ 45ml
エスプレッソ 45ml
コーヒーリキュール 10ml
シュガーシロップ 5ml
【作り方】
シェーカーに材料を注ぎ、氷を詰めてシェークする。
カクテルグラスに注ぎ、お好みでコーヒー豆を飾る。
コーヒーと合うと聞いたので、エスプレッソマティーニのベースにしてみました。
コーヒーのほろ苦さとフルーティさが、絶妙にマッチ。
今回紹介する中では、イチオシの一杯です。
エスプレッソは、濃いめに淹れたコーヒーで代用可です。
シンガニエスプレッソトニック
【材料】
シンガニ 30ml
エスプレッソ(濃いめのコーヒー) 45ml
トニックウォーター 適量
【作り方】
氷を詰めたグラスにシンガニとエスプレッソを注ぎ、ステアする。
トニックウォーターで満たして、軽くステアする。
コーヒーを使ったレシピを、もうひとつ。
フルーティなエスプレッソトニック、という感じでこちらも美味です。
Border
【材料】
- 下部
シンガニ 40ml
ブルーキュラソー 7.5ml
シロップ 10ml
- 上部
緑茶 35ml
ブルーキュラソー 5ml
レモンジュース 10ml
- ガーニッシュ
レモンスライス
レモンピール
マラスキーノチェリー
ミントチェリー
【作り方】
グラスに氷を入れ、下部の材料をシェークして注ぐ。
間にレモンスライスを入れ、ガーニッシュの付いたマドラーをさす。
氷を入れたあと、上部の材料をステアして注ぐ。
「シンガニ カクテルコンテスト」の入選作品。
Cocktail bar raven(@cocktail_raven)さんの創作レシピです。
緑茶との組み合わせが絶妙で、スッキリと飲める一杯。
詳しい作り方は、Youtubeを参考にどうぞ↓
シンガニの代表的銘柄「シンガニ ロス パラレス」
今回レビューしたのは、「シンガニ ロス パラレス」という銘柄です。
本国ボリビアでも、メジャーな一本。
そして2021年現在、日本に正規輸入されている唯一のシンガニです。
今のところ選択肢はこれだけですが、クオリティは申し分なしだと思います。
今回紹介した通り、手軽な飲み方でも楽しめます。
家飲みのおともに、ぜひどうぞ。
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