NomiLOG

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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

「No.3 ロンドンドライジン」のレビュー【正統派ジンのひとつの頂点】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅でカクテルを作っています。

ジンは大好きで、10種類前後ストックしてます。

 

今回は、「No.3ジン」をレビューしていきます。

 

 

この記事を読むと、

  • No.3ジンの特色
  • どんな人におすすめか?
  • 特徴を活かした美味しい飲み方

を学ぶことができます。

 

No.3はジン好きの間で、かなりの高評価。

 

そんなジンを飲んでみての、私なりの感想を書いていきます。

 

  

No.3は「基本を突き詰めた上質なジン」

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No.3ジンの特色は、次の3つ。

 

  • シンプルながら上質
  • 深みのある味わい
  • 「3」がコンセプトナンバー

 

基本を極限まで突き詰めたジン。

私は、そんな感想を持ちました。

 

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※No.3ベースで作ったマティーニ。香り、味わい、口当たりのすべてが "上質"

 

カジュアルに楽しみたい方、というよりは本格派の方に好まれるジンですね。

 

特に、ドライ志向の方にはうってつけだと思います。

 

 

No.3 ジンの基本情報

 

まずは、No.3ジンについてざっくり見てみましょう。

 

【分類】ドライジン

【製造国】オランダ

【製造元】BB&R(Berry Bros & Rudd)

【アルコール度数】46%

【容量】700ml、100ml

【価格】約4200円(Amazon参考)

 

ロンドン最古のワイン商であるBB&R社が作る、プレミアムジン。

 

BB&R社は、ウイスキーのカティサークの製造元としても有名ですね。

 

以下、公式のテイスティングノートです。

 

■香り
活き活きと新鮮で清々しい、ジュニパーベリーの香り。


■味わい
前面に出てくるジュニパーベリーの香りを中心に、フローラル系の香りとスパイシーだが体がほぐれるようなカルダモンの味わいも感じられます。

オレンジとグレープフルーツのフレッシュな柑橘系の味わいと、コリアンダーの生姜のようなスパイシーな風味が補完しあう。

 

■フィニッシュ
アンジェリカの土っぽいドライな刺激。

No.3 国内ブランドサイトより

 

No.3 ジンの開発コンセプト

  • ジュニパーを正面に据えてロンドンドライジンの本質を表現する
  • クラシックドライマティーニに最もあうジンであること

 

つまり、王道的な味わいを目指したジンと言えます。

 

個性を強調させるジンが多い中、No.3ジンは真っ向勝負をしかけていますね。

 

「No.3」というネーミングの由来

300年の歴史をもつ、BB&Rのオフィスの住所が由来となっています。

 

No.3 St James’s Street, London(セント・ジェームス・ストリート3番地)

 

このジンには、「3」という数字がよく出てきます。

キーナンバー、といったところでしょうか。

 

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※「3」の刻印が入った鍵のモチーフ。これは数々の賓客をもてなした、ショップの応接室の鍵がモデル。

 

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※ボトルの形も「3」角形。

 

No.3 ジンのボタニカル

■3つのフルーツ

  • ジュニパーベリー
  • オレンジピール
  • グレープフルーツピール

 

■3つのスパイス

  • アンジェリカルート
  • コリアンダーシード
  • カルダモンポッズ

 

シンプルで、王道的な構成。

そして、ボタニカルでも「3」という数字がキーとなっていますね。

 

これだけ見ると、スタンダードなジンとの差はほとんどありません。

 

それでいて、上質な味わいを実現している。

深い研鑽を感じますね。

 

No.3 ジンの受賞歴

  • International Wine and Spirit Competition(IWSC)

2020年 - 金賞「Gold」

 

  • World Gin Awards

2020年 - 金賞「Gold」

 

  • International Spirits Competition

2020年 - 金賞「Gold」

 

  • San francisco World Spirits Competition

2020年 - 金賞「Double Gold」

 

  • International Spirits Challenge(ISC)

2019年 - 最優秀賞「Supreme Champion」

No.3 ブランドサイトより一部抜粋

 

ジンの中でも、ほぼトップクラスの成績。

とてつもなく優秀ですね…。

 

特に2019年のISCでは、最優秀賞。

つまり「その年の蒸留酒の中でトップ」という評価が下されています。

 

 

No.3 ジンのテイスティングレビュー

常温ストレートで、飲んでみましょう。

 

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とても力強いジンですね。

いやー、本当これ美味しいんです…。

 

香りはジュニパーが主体。

それを、深みのあるシトラス香がしっかりと支えています。

 

特筆すべきは、非常に長い余韻。

 

香りがジワリと拡がり、長く、鮮やかに持続します。

トゲトゲしさはなく、後から一気にくる感じですね。

 

甘さはひかえめ。

スパイスの心地よい苦味が、あとを引きます。

 

POINT

【定番ジンとの比較】

味わいが近いのは、ゴードンですかね?

ためしに、飲みくらべてみましょう。

 

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■香り

似ているが、ゴードンは若々しく、No.3は奥ゆかしい印象

 

■口当たり

ゴードンは、ピリピリとした口当たり。

No.3は、全体的に柔らか。

 

■味わい

ゴードンはわずかに雑味を感じ、余韻は短め。

No.3はクリアさと深みがあり、余韻が非常に長い。

 

味わいの方向性は、そこそこ似ていますね。

 

ですが、大きく値段帯が違うジンということもあり、テクスチャーには差を感じます。

 

※「どちらが優れている」という話ではなく、No.3の味わいをより正確に伝えたいがための比較です…!

 

定番ジンの味わいをおさらいしたい方は、こちら↓ 

www.green-alaska.com

 

  

No.3 ジンで作るジントニック

ジンといえば、ジントニック。

No.3ジンで作ってみましょう。

 

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【材料】

No.3 ジン 40ml

トニックウォーター 120ml

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにNo.3を注ぎ、ステアする。

トニックウォーターで満たして、軽くステアする。

 

まずは、シンプルなレシピから。

 

上質なジンには、上質なトニックウォーターを…

ということで、フィーバーツリーをチョイス。

 

心地よい苦味を楽しめる一杯となりました。

 

「フィーバーツリー」について、詳しくはこちら↓ 

www.green-alaska.com

  

POINT

ライムなどの柑橘をあえて省くことで、ジンの風味をストレートに楽しめます。

 

もちろん、お好みで加えてもOKです。

 

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苦味が気になる方は、少量の炭酸水を足してみましょう。

 

【材料】

No.3 ジン 40ml

トニックウォーター 120ml

No.3 ジン 40ml

トニックウォーター 90ml

炭酸水 30ml

 

これだとジンの風味も、さらに引き立ちます。

個人的には、こちらの方がバランスよく感じ、好みです。

 

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【材料】

No.3 ジン 50ml

トニックウォーター 150ml

ピンクグレープフルーツ 1/8個

ローズマリー 1本

 

【作り方】

氷を詰めたグラスにNo.3を注ぎ、ステアする。

トニックウォーターで満たして、軽くステアする。

カットしたグレープフルーツと、ローズマリーを飾る。

 

こちらは、No.3ジンのブランドサイト推奨のレシピ。

 

フレッシュさと、凛としたハーバルさ。

美味いです。

 

これらはほんの一例ですが、作るときに参考になれば幸いです。

 

No.3ジンのブランドサイトには、他にも多数のカクテルレシピがあります。

⇒No.3 GIN ブランドサイト(英語)

 

 

No.3 ジンのおすすめカクテル

私の主観なんですが、次の2つは特にビビッときました。

 

  • ドライマティーニ
  • ネグローニ

 

ドライマティーニ

非常によくマッチします。

開発コンセプトが、しっかりと実現されていますね。

 

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■ドライマティーニのレシピ例

【材料】

No.3ジン 60ml

ドライベルモット 10ml

レモンピール

 

【作り方】

氷を入れたミキシンググラスに材料を注ぎ、ステアする。

カクテルグラスに注ぎ、レモンピールをふりかけて飾る。

 

こちらも、No.3ジンブランドサイトからのレシピです。

 

とにかく、香りがすばらしいのひとこと。

 

ステア中からすでにいい香りで、テンション上がるレベルです。

 

ちなみに、ブランドサイトでは「ドラン」のベルモット指定です↓

 

ネグローニ

ネグローニも、かなりの好感触。

今まで作ってきた中では、ベストに近い仕上がりでした。

 

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■ネグローニのレシピ例

【材料】

No.3ジン 20ml

スイートベルモット 20ml

カンパリ 20ml

オレンジピール

 

【作り方】

氷を詰めたグラスに材料を注ぎ、ステアする。

オレンジピールをふりかけて、飾る。

 

ジンが、味わいの強い副材料に負けていないんですよね。

 

それでいて、調和感もあり。

骨太な味わいのNo.3だからこその、仕上がりだと思います。

 

 

No.3 ジンを使ったその他のカクテル

この他にも、No.3ベースで色々作ってみました。

 

レシピや感想など、参考にどうぞ。

 

 

  • 味わいが強いカクテルにも
  • 繊細系のカクテルにも良し

 

思ったよりレシピを選ばず、万能ですね。

そして、味わいは "上質" 。

 

雑に聞こえちゃうかもですが、

「No.3を使えば、だいたい美味しい」

という、安心感すらあります。

 

この他のジンカクテルのレシピは、こちらの記事にて↓ 

www.green-alaska.com

  

 

No.3 ジンのまとめ

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最後に、ざっくりまとめ&おさらいです。

 

【No.3ジンのまとめ】

  • ジュニパーの効いた正統派ジン
  • ボタニカルはシンプルな構成
  • 力強く、深みのある味わい
  • ジントニックはライムなしもおすすめ
  • ネグローニ、マティーニのベースに◯
  • その他のカクテルも、上質な味わいに

 

正統派ジンの、ひとつの頂点。

そう思わせてくれる、完成度の高さです。

 

ジンというお酒が好きであればあるほど、満足度の高い商品となってくれるでしょう。

 

ややネックとなるのは、値段だけ…

でも、普段使いしないにしろ、特別な日に飲むジンとしてストックするのはアリですね。

 

 

手が届く方なら、一度は味わっていただきたい、名作ジンです。

 

 

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