モヒートの発祥地、キューバで愛される「イエルバ・ブエナ」のモヒート
こんにちは、scarletです。
今回は、カクテルファンの間で「本格派モヒート」と名高い、「イエルバ・ブエナ」を使ったモヒートを作ってみたいと思います。
モヒートに使うミントと言えば、スペアミント。
ですが、 モヒート発祥の地であるキューバでは、実はあまり使われていないのだとか。
その代わりに使われているのが、イエルバ・ブエナ。
つまり、イエルバ・ブエナを使ったモヒートこそが本場のモヒートであるとも言えるわけですね。
はたして普通のモヒートとどのような違いがあるのか?
比較をしてみたいと思います。
さっそくイエルバ・ブエナを買ってみました
ということで、さっそくイエルバ・ブエナを買ってみました。
近くのホームセンターやハーブ園には置いてなかったので、ネットで購入。
買った苗はこちらのものです。
配達の途中で倒れたりしないか心配でしたが、丁寧に梱包された状態で届きました。
よかったよかった。
このままでも2〜3杯分のモヒートが作れそうだと思いましたが、長く楽しむために植えて増やします。
画像のイエルバ・ブエナは植えてから1ヶ月後のものです。
やっぱりミント系のハーブは生命力が強いですね。
たまに水をあげるくらいの、ほぼほったらかし状態でも、すぐに2倍くらいに増えちゃいました(笑)
ちなみにイエルバ・ブエナはどのようなハーブか?という定義は国や地域によって違うそうですね。
単にスペアミントをイエルバ・ブエナと呼ぶところもあったりと、なかなかややこしい状態になっているようです。
キューバで使われているイエルバ・ブエナは学名で「mentha nemorosa」と呼ばれているものです。
不安な方は、購入前に念のため確認することをおすすめします!
イエルバ・ブエナの特徴、スペアミントとの違いは?
モヒートを作る前に、イエルバ・ブエナがどんな味か確かめてみることに。
摘み取って、軽く洗ってかじってみます。
うーん、これはスペアミントより青々しくて爽やかな感じですね。
なんというか、草感が強いです。
野性味のある味だと聞いていたんですが、私としてはそんな印象はあまりないですね。
優しく穏やかな感じです。
雑味や苦味はなく、スッキリした風味。メントール感は特になし。
香りはスペアミントほど強くありませんが、しっかりと香っています。
甘く爽やかなミントらしい香りです。
ザックリ言うと、みずみずしいスペアミントってところでしょうか?
これは、モヒートにするとなかなか面白い仕上がりになりそうですね。
さっそく作ってみたいと思います。
イエルバ・ブエナを使ったモヒートのレシピ
それでは、実際にイエルバ・ブエナを使ってモヒートを作ってみたいと思います。
モヒートと一口に言ってもさまざまなレシピがありますから、今回は2種類のレシピで作ってみました。
カジュアルにゴクゴク飲めるカリビアンスタイルのモヒートと、バーで作られることの多いジュレップスタイルのモヒートです。
どちらも美味しいレシピなので、自分の好みに合う方を作ってみてください!
カリビアンスタイルのモヒート
【材料】
ホワイトラム 45ml
シュガーシロップ 10ml
イエルバ・ブエナの葉 10〜15枚
ライム 1/2個
炭酸水 適量
クラックドアイス
【作り方】
1. グラスにシロップ、イエルバ・ブエナ、炭酸水 5mlを入れ、マドルする。
2. ライムを手で絞り、残った皮もグラスに落とす。
3. クラックドアイスをグラスに入れ、ラムを注いでよくステアする。
4. 炭酸水でグラスを満たし、氷を持ち上げるように軽くステアする。
5. ミントの枝を飾る。
まずはカリビアンスタイルのモヒートを。
こちらは、ラムを加えた後にソーダで割るレシピですね。
スッキリ爽やかな味わいで、アルコール度数も低めなためダイニングバーなどのカジュアルなシーンで親しまれています。
さて、気になるお味の方はというとスペアミントなどを使ったモヒートよりも、清涼感を感じる仕上がりとなっています。
メントールのスースーした感じとは違う、若々しい風味です。
この風味を青臭いと感じるか、フレッシュだと感じるかは人それぞれかもしれませんが、少なくとも私は好みですね。
夏の暑い日に欲しくなる香りだなーと感じます。
ラムはアプルトンのホワイトを使ってみました。
スッキリとフルーティなテイストなので、優しい香りのイエルバ・ブエナとはよく合いますね。
定番のバカルディも美味しいですが、こちらもオススメです!
ジュレップスタイルのモヒート
【材料】
ホワイトラム 45ml
シュガーシロップ 10ml
イエルバ・ブエナの葉 10〜15枚
ライム 1/4個
炭酸水 10ml
クラッシュドアイス
(お好みで) ダークラム 5ml
【作り方】
1. グラスにシロップ、イエルバ・ブエナ、炭酸水を入れ、マドルする。
2. ライムを手で絞り、残った皮もグラスに落とす。
3. クラッシュドアイスをグラスに入れ、ラムを注いでよくステアする。
4. ステアして溶けた分のクラッシュドアイスをグラスに足す。
5. ミントの枝を飾る。
6. お好みでダークラムをフロートする。
お次はジュレップスタイルのモヒート。
こちらは使用する炭酸水の量が少なめなので、アルコール度数が高めで濃い味わいが楽しめます。
カリビアンスタイルのモヒートのようにゴクゴク飲むというより、クラッシュドアイスを溶かしながら、じっくりと楽しむモヒートですね。
この本格的な味わいは、主にバーで親しまれています。
こちらのモヒートは香りも味も強めで、飲みごたえがありますね。
ラムのふくよかさ、そしてイエルバ・ブエナのみずみずしい風味を存分に堪能することができます。
自分はあまりお酒は強くないのですが、どちらかというと、こちらのレシピの方が好みですね〜。
じっくり自分のペースで楽しめるのも◯です。
今回は、最後にダークラムをフロートするという小技を使ってみました。
これによってグラスに顔を近づけたときに香りが立ちますし、飲み終わりにも濃い味わいを楽しむことができます。
(モヒートはストローを使って底の方から飲んでいきますので、最後の方はどうしても味が薄くなってしまいます。それを避けるためです。)
使用したラムは、ベースと同じアプルトンのダークラムです。
銘柄を合わせて作ったので、違和感なく調和していますね。
まとめ
・モヒートの本場、キューバではイエルバ・ブエナというハーブでモヒートが作られている。
・その味はみずみずしくフレッシュ。香りは穏やかで優しい感じ。
・イエルバ・ブエナを使ってモヒートを作ると、清涼感にあふれた仕上がりになる。
・ゴクゴクと飲みたい方はカリビアンスタイル、じっくりと楽しみたい方はジュレップスタイルのモヒートがオススメ!
スペアミントのモヒートも美味しいのですが、イエルバ・ブエナのモヒートもそれとは違った良さがありますね。
モヒート好きの方は試す価値ありです!
色々なモヒートのレシピを知りたい方には…
モヒートはアレンジも楽しいカクテルです。
今回のように、スペアミント以外のハーブを使ったもの、フルーツを使ったもの、はたまた野菜を使ったものなどなど…
色々なレシピを知りたい方には、モヒートアレンジのまとめ記事をおすすめしています。
どんな素材とあわせても、ミントやライム、そしてラムの風味で不思議と味がまとまっちゃうんですよね。
定番のアレンジから、アッと驚く作り方のものまで色々と紹介しているので、ぜひご覧になってみてください!
さいごに
今回はモヒートの発祥地で親しまれている本格派モヒートを紹介しました。
実は本格的なモヒートの定義には諸説があるのですが、私としてはこのカクテルを美味しく楽しむということがもっとも大事だと考えています。
なんたってモヒートは自由な飲み物ですから。
気軽に楽しむのもよし、作り方にこだわるのもよし。
ベースを変えても、お好みのフルーツを入れちゃったりしてもいいんです。
この懐の深さとカジュアルさが人気の理由なのだと、私は思います。
みなさんも、自分に合ったレシピで思いっきり楽しんでみましょう!
「カクテルの作り方を詳しく知りたい!」
「いろいろなレシピを知りたい!」
という方はカクテルブックを一冊持っておくのがおすすめですよ。
私が活用しているカクテルブック一覧はこちら。
初心者~上級者向けまでいろいろ使っています!