ヘンドリックスジンとは?
https://gqjapan.jp/life/food-restaurant/20161128/hendricks-one-night-party#pages/2
ヘンドリックスジンはスコットランド製のプレミアムジンです
このジンは海辺の近くにあるガーバンという小さな村で職人の手によって手作り少量生産で製造されています
製造するのはグレンフィディック蒸留所やバルヴェニー蒸留所を所有するウィリアムグランツ&サン社
グレンフィディックとバルヴェニーはどちらも評価の高いシングルモルトスコッチですがウイスキーメーカーがジンの製造も手がけるというのは私たちのようなただの酒飲みには少しピンと来ないといったところ
ではこのヘンドリックスジンはどのような製法が取られ、どのような味に仕上がっているのでしょうか?
ヘンドリックスジンの製法と味わいの特徴
http://media.kawa-colle.jp/_ct/17014861
ヘンドリックスジンは他のジンとは違う独特な製法が取られています
香り付けに使うボタニカルは11種類。ジュニパーベリー、レモンピール、カモミールなど
それに加えて薔薇の花びらとキュウリのエキスによって風味付けがなされています
キュウリを風味付けに使う、というのは我々日本人には少し違和感を覚えるところですが、ヨーロッパなどでは香水に使われたりと清涼感を演出するエッセンスの一つとしてメジャーな食材でもあります
キュウリの瑞々しい香りはジンに瑞々しいフレッシュな香りを与えてくれます
ヘンドリックスジンはその香りを生かした爽やかで清々しい風味が特徴的。口当たりも非常にスムースで万人受けする飲みやすい味だと言えます
飲んだときの余韻は長めでそれでいてスッキリと華やかな印象です。そのため、薔薇の花びら由来のフローラルな香りに最後までゆったりと浸ることができます
雑味や嫌な苦味などは感じず、このジンが丁寧に研鑽を重ねて作られたということが感じられる味わいです
飲み方別の味の解説
今回も色々な嗜み方の中からオススメの飲み方をピックアップしてみようかと思います
バーでヘンドリックスを飲む機会が何度かあったので、今回は自分の主観だけではなくプロのバーテンダーの方にオススメしていただいた飲み方も紹介したいと思います
ジントニック
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ジンを嗜む際に外せない飲み方の一つであるジントニック
どのジンで作ってもその個性が現れて美味しくいただける飲み方ですが、このヘンドリックスの飲み方としてはベストであると私は思いました
ジントニックにすると際立った個性こそ無いものの、口当たりがスムースで若草のような清涼感のある香りを存分に味わうことができます
この銘柄のウリであるキュウリのフレーバーはハッキリと感じられるまでには至らないですが、この清涼感を演出するのに一役買っているのだろう、ということが伺えます
味はクラフトジンのような個性的なもので作られたジントニックと比べるとスタンダードな部類だといえますが、酸味、苦味のバランスが良く甘みもすっきりとしていて非常に純度の高い爽やかな味です
癖が無い味わいといえるので、誰が飲んでも美味しく感じられる味だと思います。特にタンカレーやビーフィーターのようなスタンダードなジンで作られたジントニックをよく飲んでいるという方はこのジンの完成度の高さをより深く実感できることかと思います
繊細な香りを持つジンなので、自宅などでジントニックを作る際にはトニックウォーターの選択に迷うことかと思いますが、個人的にはこの爽やかさを邪魔しないようウィルキンソンのトニックウォーターを選択するのがベストだと思います
このヘンドリックスのジントニック、癖の無い味わいを持っているのでアレンジするのもなかなか楽しいです
オススメは仕上げにバジルなどのハーブを加えること。ヘンドリックスの爽やかな風味は生のハーブや果物と非常に相性がいいです
変り種ですとキュウリのスライスを加えるという方法も。こちらは馴染みのバーテンダーの方に勧めていただいた飲み方なんですが、キュウリの瑞々しさとジントニックの味が意外にもマッチしていました
他のジンでもこの飲み方を試してみたのですが、ヘンドリックスで作ったものほどの味わいの一体感は得られませんでした。やはりヘンドリックス自体がキュウリのフレーバーを持っているということが大きいのかと思います
ストレート
http://www.jeepisland.com/blog/?p=206
バランスの取れた味わいをもつヘンドリックスはストレートで飲むのもオススメです
清涼感の溢れる香り、40度以上のアルコール度数があるとはとても思えないスムースな口当たり、長く華やかな余韻…このボトルはジンをストレートで飲むことの素晴らしさを教えてくれます
常温でも違和感なく飲めますが、冷凍庫でキンキンに冷やして飲むと清涼感がいっそう強調されてこれがまた美味しい
夏の暑い日におもむろに冷凍庫からこのジンを取り出し、ショットグラスに注いで一気に口に放り込んだりしたらもう堪らないことでしょう
アルコールの当たりのキツさも感じず比較的飲みやすい味ではありますが、度数が高いお酒に抵抗があるという方には氷を入れたロック、または少しだけ加水するという選択肢も
氷や水によって加水がされると繊細な味の奥に隠れていた甘みが際立つようになります
総評
http://www.jeepisland.com/blog/?p=206
クラフトジンのような個性の強い味わいとは言い難いですが、純度の高いバランスの取れた味わいが特徴的。飲むと清々しい気分にされてくれる澄んだ風味を持つ素晴らしいジンです
スタンダードな銘柄を一通り飲んだという方のステップアップにも最適な一本だといえます
前述の通りオススメの飲み方はジントニックかストレート、またはロック
特にジントニックにしたときの雑味の無い味わいがとても素晴らしく、飲み飽きない味と言えるので、日常的にジントニックを飲むという方にもぜひオススメしたい銘柄です!
この記事を投稿したのは7月の上旬をなりますが、これから気温も上がり蒸し暑い日が続くことかと思います
そんな日に暑気払いとしてこの清涼感溢れるジンを飲むのも悪くないのではないかと思います
このジンが気に入った方には、クラフトジンのまとめ記事をオススメしています。
味の傾向についてそれぞれ詳しく書いてみましたので、この中からお気に入りの一本を見つけてみてください!
ジンベースのカクテルのレシピについては、こちらの記事にまとめてあります。
定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?