こんにちは、scarlet(@alaska_nomilog)です。
自宅で、カクテルを作っています。
ウォッカは色々と、使い分けています。
今回は、メジャーなウォッカ9銘柄の比較をしてみました。
ウォッカは無味無臭だから、カクテルには何を使っても大差ない…
— SCARLET@自宅でカクテル (@alaska_nomilog) 2020年1月22日
と思われがちですが、銘柄によってけっこう仕上がりが変わります
自分の感覚だとこんな感じ
・ストリチナヤ→シャープ
・フィンランディア→クリア
・アブソルート→ふくよか
・グレイグース→フルーティ
・ソビエスキー→ふわふわ
「ウォッカは無味無臭だから、何を使っても大差はない」
実は、これは大きな勘違い。
飲み比べることで、
- それぞれ個性があり
- 飲む人によって最適な1本が違う
ということが、分かってきます。
今回は、そんなウォッカの特徴を
・味
・値段
・カクテルにしたときの特性
という視点から、まとめてみました。
ウォッカ選びの際に活用していただけると、うれしいです。
比較するのはバーでも人気の9銘柄のウォッカ
こちらの、9つの銘柄たちです。
バーで人気の銘柄+個人的においしいと思う銘柄
といった感じで選んでみました。
(俺の好きなウォッカがないぞ!という方がいたらスイマセン…)
味わいをチャートで比較
※筆者の主観をもとにしたチャートです
値段帯で比較
※2020年2月時点でのAmazonの価格を参考にしています
※700mlあたりの値段を比較しています
味わいの特性から、値段帯まで。
いろいろな選択肢があることが、分かりますね。
まずは、なんとなくでいいので自分に合いそうな銘柄の目星をつけてみてください。
ウォッカを各銘柄ごとに比較
ここからは、それぞれさらに詳しく解説していきます。
ストリチナヤ ウォッカ
【製造国】ロシア
【原料】穀物類
【アルコール度数】40%
【価格】1500円前後(750ml)
【味わい】シャープ
当サイト(NomiLOG)では、低価格帯ウォッカのベンチマークとして推している銘柄です。
シャープでほどよいボリューム感、味わいもしっかりクリアー。
まさにウォッカのど真ん中、優等生な一本です。
本場、ロシアでもその品質の高さから人気となっていますね。
「とりあえず手頃な値段のウォッカを一本持っておきたいな…」
というときは、こちらがおすすめです。
【おすすめのカクテル】
- モスコミュール
- スクリュードライバー
ウォッカカクテルらしい、キックの効いた味わいになります。
良く言えば安定、あえて悪く言うなら無難な仕上がりになりますね。
ピナクル ウォッカ
【製造国】フランス
【原料】小麦(フランス産)
【アルコール度数】40%
【価格】1200円前後(750ml)
【味わい】クリアー、ややフルーティ
比較的新しく、ややマイナーですが個人的にお気に入りの一本。
スタンダードな味わいながら、口当たりはやや柔らかめ。
ほんのりフルーティなニュアンスもあります。
ウォッカのアルコール臭さが苦手だという方に試してもらいたい一本ですね。
ロングカクテルにすれば、アルコール感をあまり感じなくなると思います。
【おすすめのカクテル】
- シーブリーズ
- セックスオンザビーチ
私は、トロピカルなカクテルに使うのが好きです。
上品に仕上がるのがいいですね。
ズブロッカ クリア ウォッカ
【製造国】ポーランド
【原料】ライ麦、穀物類
【アルコール度数】37.5%
【価格】1900円前後(700ml)
【味わい】クリアー、ほのかな甘さ
「ズブロッカ」といえば、フレーバードウォッカが有名。
こちらは、その姉妹品のスタンダードタイプです。
- 計7回の蒸留
- チャコール、プラチナ、セルロースを使ったフィルタリング
によって、クリアーな仕上がりとなっています。
私の感覚ですと、ほんのり香草のような甘さも感じますね。
製造国のポーランドでは、2014年から国内マーケットシェアNo.1の人気商品となっているそうですよ。
【おすすめのカクテル】
- シーブリーズ
- モスコミュール
クランベリージュースのカクテルに使うと、なかなかいい感じでした。
もちろん、どんなカクテルにも汎用的に使うことができます。
アブソルート ウォッカ
【製造国】スウェーデン
【原料】麦
【アルコール度数】40%
【価格】1400円前後(750ml)
【味わい】ふくよか、甘い
自分としては、「柔らかいウォッカ」の代表格。
「柔らかい」というより、「ふくよか」といった方がしっくりくるかもしれませんね。
どっしりとした飲みごたえで、小麦由来だと思われる甘さも感じます。
個人的には、ウォッカビギナーの方にすすめたくなる一本。
かなり飲みやすいです。
【おすすめのカクテル】
- バラライカ
- コスモポリタン
ボリューミーなので、多少のシェークではへこたれません。
コスモポリタンなどを作る際に、ぜひどうぞ。
ソビエスキー ウォッカ
【製造国】ポーランド
【原料】ライ麦(ポーランド産)
【アルコール度数】40%
【価格】1300円前後(700ml)
【味わい】非常にソフト
プレミアムウォッカ「ベルベデール」「ショパン」を作り出した、ベルベデール社の一本。
最大の特徴は、そのソフトな口当たり。
ウォッカなのに、ふわふわっとしたなんとも言えない感触です。
今回紹介する中では、まちがいなく1番ソフトな飲み心地ですね。
味わいも、非常にピュア。
かなりの品質の高さだと思うのですが、これが1000円代で買えちゃうのもまた驚きですね。
【おすすめのカクテル】
- フレッシュフルーツを使ったカクテル
アルコールの嫌なキックが無いので、フレッシュフルーツの風味を引き立ててくれます。
フレッシュフルーツのカクテルレシピまとめはこちら↓
フィンランディア ウォッカ
【製造国】フィンランド
【原料】大麦(フィンランド産)
【アルコール度数】40%
【価格】2100円前後(700ml)
【味わい】非常にクリア
「コスパ最強」との呼び声も高い銘柄ですね。
とにかく、味わいがクリアで上品。
酒質も「上質」だと感じます。
北欧の天然氷河水を仕込み水として使っているそうですが、まさにそのイメージの澄みきった味わいですね。
それでいて、値段もかなり抑えめなのがすばらしいです。
【おすすめのカクテル】
- カミカゼ
- ブラックルシアン
カミカゼが控えめに言って最高です。
ぜひお試しを。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事へ↓
ケテルワン ウォッカ
【製造国】オランダ
【原料】小麦
【アルコール度数】40%
【価格】3400円前後(750ml)
【味わい】シャープ、シルキー
ウォッカらしいキレと、酒質の高さを兼ね備えた銘柄です。
「品数より品質」というコンセプトのもとで作られたウォッカで、その味わいはスタンダードながら、高水準。
口当たりはサラッとなめらかで、「シルクのようだ」とよく例えられますね。
余韻には、ほのかな穀物香が顔をのぞかせます。
【おすすめのカクテル】
- ブラッディメアリー
- エスプレッソマティーニ
ベースに使えば、本格感が出ますね。
1歩先の味わいを求める方に。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事へ↓
グレイグース ウォッカ
【製造国】フランス
【原料】小麦(フランス産)
【アルコール度数】40%
【価格】3800円前後(700ml)
【味わい】華やか、フルーティ
高級ウォッカとして世界最大のブランドを持つのが、このグレイグース。
「味わいのあるウォッカ」をコンセプトに作られており、とても上品で華やかな風味です。
アルコールの嫌な感じもまったく感じず、さすがプレミアムウォッカ…といったところですね。
値段の方も、なかなかプレミアム。
ですが、逆にいうと抵抗がない人なら、これを選べば間違いなしです。
【おすすめのカクテル】
- ウォッカマティーニ
- コスモポリタン
どのカクテルも、ハイクオリティな出来に。
正直、値段以外のデメリットが見当たりません。
シロック ウォッカ
【製造国】フランス
【原料】ぶどう(フランス産)
【アルコール度数】40%
【価格】3800円前後(700ml)
【味わい】シャープ、フルーティ
こちらも、プレミアムなウォッカ。
原料が変わっていて、なんとフランス産のぶどうを100%使用しています。
高級ワインの製法でもある、低温抽出法によりぶどうのエキスを抽出。
その後5回の蒸留により、クリアな味わいに仕上げています。
味わいは意外にも、シャープな正統派ですね。ぶどうの風味は前面にでていませんが、それがいいアクセントとなっています。
【おすすめのカクテル】
- マスカットのウォッカマティーニ
- モスコミュール
ぶどう原料なだけあって、ぶどうと合わせるレシピは絶品。
モスコミュールはフルーティで、衝撃のウマさです。
マスカットのマティーニのレシピは、ぶどうのカクテルの記事にあります↓
目的別でおすすめの銘柄まとめ
最後に、筆者主観でまとめます。
【まとめ】
- スタンダードなやつがほしいよ
- 2000円ちょいまで出せるよ
- 3000円ちょいまで出せるよ
- 上品系が好きだよ
- 刺激弱めのやつがほしいよ
- コスパ重視で選びたいよ
- 俺、石油王だからお金に糸目はつけないよ
「ウォッカにはしっかりとした個性がある」
と気づけば、ウォッカ選びも楽しくなってきますね。
あなただけのお気に入りの一本を、探し当ててください。
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