アドヴォカートとは
アドヴォカートは卵黄、砂糖、ブランデー、バニラなどを原料に作られるエッグリキュールです。
アドヴォカートとはオランダ語で「弁護士」の意味。
アドヴォカートを飲むと弁護士のように弁舌さわやかになることから名付けられたそうです。
世界には様々な種類のリキュールがありますが、そのほとんどはフルーツやハーブを使ったもの。
卵を原料としたリキュールというのはかなり珍しいですね。
今回は友人との会話の中で「プリンの味がするカクテルを飲んでみたい」という話が出たのでその材料として購入してみました。
実際にプリンを再現したカクテルのレシピも考えてみましたので後ほど紹介します。
なかなか面白い味になったので気になった方はぜひ作ってみてください!
アドヴォカートはどんな味がするのか?
今回購入したのはボルスのアドヴォカートです
アドヴォカートの中でも比較的飲みやすいスタンダードな味とのことなのでこちらの銘柄にしてみました。
存在こそ知ってはいたもののアドヴォカートを実際に飲んだことはなかったので、まずはそのままストレートで口にすることに。
ボトルを傾けてグラスに注ごうとしてみたんですが、なかなか出てきません。
調べてみたところアドヴォカートはペースト状になっているらしく、状態によっては分離して固まってしまうとのこと。
まさに実際のカスタードクリームのような粘度です。
ボトルを締めた状態で軽く振ってスプーンなどで取り出せば問題ないそうなので、手持ちのバースプーンでグラスに入れました。
長くて細いスプーンがないと取り出すのが大変なので持っていない方は注意ですね。
さて、実際の味の方ですがストレートだとなかなか不思議な味がするといった感想でした
口当たりや甘み、そしてバニラがふわっと香るこの感じはまさにカスタードクリーム
ブランデーが入っていますので奥行きのある芳醇さがあり、ちょっとお高いスイーツのカスタードの味といった印象ですね
しかし当然お酒なのでアルコールが入っています
このボルスのアドヴォカートは度数が20度ほど。なのでもったりとしたクリームの食感と同時にウォッカを飲んだ時のような舌への刺激と口の中の火照りが感じられます
あまりいい表現じゃないかもしれないですが、カスタードクリームの香り付けのために入れるブランデーの分量を間違えちゃったような味がします(笑)
でも個人的には悪くない味だと思います。なんというか背徳感のある味というか…甘さもちょうどよく、なかなか後を引く味です
実際の飲みやすさを考えるとカクテルベースとして使うのが1番良さそうですね
分類としてはクリーム系リキュールなので乳製品とマッチする味だと思います
スタンダードにミルクで割るか、生クリームとシェイクしてショートカクテル仕立てにすると万人受けしそうですね
今回はボルスのアドヴォカートを飲んでみましたが、その他にも様々なメーカーから販売がなされているようです
ボルスの他に定番となっているのがワニンクスのアドヴォカート。私はまだこちらの銘柄は口にしたことは無いのでレビューは控えさせてもらいますが、共に紹介をしておこうかと思います
アドヴォカートを使ったカクテルのレシピ
アドヴォカートを使って色々なカクテルを作ってみました
調べてみると意外なことに乳製品だけではなく、炭酸飲料と合わせるレシピもあるみたいですね
正直、これは本当に美味しいのか?と思ってしまうレシピもあったのですがとりあえずは作ってみることに(笑)
その中から実際に飲んでみて美味しいと思ったものをいくつか紹介したいと思います
エッグノッグ
【材料】
アドヴォカート 1/3
牛乳 2/3
【レシピ】
グラスに氷を詰めアドヴォカートと牛乳を注ぎよくステアする
アドヴォカートをお手軽に美味しく味わうならミルク割りで作るエッグノッグがオススメです
カスタードクリームの味のリキュールと牛乳なので当然材料同士の相性は抜群です
味はミルクセーキのようにほのかに甘くブランデーや卵のコクのある風味がしっかりと感じられます
口当たりも滑らかで食後のデザート代わりに飲むのにピッタリですね
レシピの分量ですと少々甘さが控えめの味になるので、お好みに応じて砂糖などを入れて調整してみて下さい
寒い時期はホットミルクを使って作るのもいいですね
その際はブランデーやカルーアなどを少量加えると味に奥行きが出るのでオススメです
ホットカクテルにすると卵の香り立ちが良くなってまた違った味わいとなります
ディスカバリー
【材料】
アドヴォカート 1/4
ジンジャーエール 3/4
【レシピ】
グラスに氷を詰めアドヴォカートと少量のジンジャーエールを注ぎよくステアする
その後ジンジャーエールの全量を注ぎ軽くステアする
アドヴォカートとジンジャーエール?
ちょっと一瞬どうかと思ってしまう組み合わせですが意外に美味しいカクテルです
アドヴォカートの甘くクリーミーな味わいにジンジャーエールのコクのあるフレーバーが不思議と違和感なくマッチしています
今回はウィルキンソンの辛口ジンジャーエールを使ってみましたが思ったより辛さが抑えられ優しい印象の味わいになりました
この組み合わせの妙はまさに”ディスカバリー”(発見)ですね
今回はカクテルがしっかり混ざる、かつ炭酸をなるべく飛ばさない方法をレシピに記載しましたが、このカクテルは好みによって最後のステアの回数を調整するのがいいと思います
炭酸をあえて飛ばした作り方をすると口当たりが優しくなり、クリーミーな味わいとよくマッチします
ぜひ何度か作ってみて自分好みの味を見つけてみてください!
アドヴォカートプディング
【材料】
アドヴォカート 30ml
生クリーム 30ml
バニラエッセンス 1dash
カラメルソース 1tsp
チェリーブランデー 1tsp
【レシピ】
アドヴォカート、生クリーム、バニラエッセンスをシェイカーに入れ、よくシェイクする
カクテルグラスにカラメルソースとチェリーブランデーを混ぜたものを入れ、その上からシェイクしたカクテルを注ぐ
冒頭で書いたプリン味のカクテルを作ってみました
イメージはホイップクリームとさくらんぼが乗ったプリンア・ラ・モード
グラスの底にカラメルソースを入れることによって本物のプリンに近い見た目を再現してみました(シャンパングラスを使いたかったのですが、持っていないので今回はスティンガーグラスに注ぎました)
味は完全にプリンですね。生クリームに空気を含ませるイメージでシェイクをしてみたのですが、そのためなのか口当たりがふんわりと滑らかになっています
後半にカラメルの香ばしさとチェリーの甘さがやってくるのも本物のプリンを食べている感があってなかなか面白いですね
大事に取っておいたさくらんぼを最後にパクッと食べるあの感覚です(笑)
アルコール感も適度にあるので飲みごたえもあり大人のスイーツといった印象です
デザート感覚で飲むことができますが、もちろんしっかりと酔ってしまうので飲み過ぎには注意しましょう
ちなみにオマケとしてこんなのも作ってみました
抹茶プリンのカクテルです
上記のレシピに粉末抹茶を1tsp入れてシェイクすれば完成します
こちらも手前味噌ですがかなり美味しかったです!ただのプリン味よりもこっちの方が好みかも…
みなさんも材料を揃えてぜひ作ってみてください!オススメです!
さいごに
アドヴォカートは卵という珍しい原料を使ったリキュールなので、てっきり色物枠なのかと思っていたのですが侮っていましたね…
甘いものが好きな方には特にオススメのリキュールです。リカーショップなどで見かけたらぜひ手に取ってみてください
最後に注意点を一点だけ。アドヴォカートは卵を原料としているため足が早いリキュールです
開栓後は必ず冷蔵保存をして2〜3ヶ月を目安に飲み切ってください
飲み切れないという方はホームパーティなどで振舞ってみるのはいかがでしょうか。一風変わったカクテルの味に驚きの声が上がるはずです!