碧い星のウイスキー、「碧 Ao」を飲んでみてのレビュー
2019年3月に国内の大手メーカー、サントリーから新しいウイスキーが販売開始されました。
それが、こちらの「碧 Ao」。
アメリカン、カナディアン、アイリッシュ、スコッチ、ジャパニーズの5大産地のウイスキーをブレンドして作られた異例の銘柄です。
サントリーの方でも大々的にプロモーションをしており、なかなか気になる銘柄ですよね〜。
PVも雰囲気が出ていて、いい感じです。
今回は、その「碧 Ao」を実際に飲んでみてのレビューを書いていきたいと思います。
ボトルで買うつもりだったんですけど、品薄なのかどこにも置いていない…。
ということでこのブログとしては珍しく、バーで飲んでの感想となります。
※2019年11月の時点では品薄は解消している模様です
「碧 Ao」をレビューする前に。筆者のウイスキー熟練度
ウイスキーを飲み慣れている人と、そうでない人では評価のしかたが変わってくると思います。
なので、まずは私のウイスキー熟練度を書いておこうと思います。
私のウイスキー熟練度は、
普通の人よりは飲んでるけど、「オフィシャルボトルなら大体飲んだよ」みたいな人よりは浅い。
そんな感じです。
好きな銘柄はマッカラン、メーカーズマーク、ボウモアなど。
アイラも好きなのでよく飲みます。
今までに飲んだ銘柄は30種類くらいでしょうか?
ウイスキーはストレートからハイボールまで、色々な飲み方で飲みますがカクテルにするのが1番好き。
なので、消費量からするとカクテルに使いやすいバーボンが多いと思います。
レビューを見る際の目安としてもらえれば幸いです。
まずは「碧 Ao」をストレートで。荒さはそこまで感じず、バランスの取れた味わい。
まずは、バーテンダーさんにオススメの飲み方を聞いてみました。
「飲んだことないなら、まずはストレートどうですか?」
「色々な飲み方を試したいなら後で氷や水足しますよ〜」
とのことでありがたい限り…!
まずは、心ゆくまでストレートで飲んでみます。
うん、フルーティ。そして甘さが後追いで来る。
若い感じですが、ストレートでもなんとかいけますね。
5つのウイスキーのうち、どの要素を強く感じる?と聞かれたらアメリカンですね。
そこに続いてアイリッシュの柔らかさが来る。
余韻は甘さがありながらもスッキリ。
た、確かに色々な国のウイスキーの要素があります…!
これは面白い…。
全体の印象としてはブレンデッドらしく、かなり無難。
スモーキーさやクセがほぼなく、いかにも日本人好みだなーといったところ。
スコッチ要素どこ…?って感じですが、おそらく全体のバランスを支えるような使い方をしているのかな…?
「碧 Ao」はロックにするとフレッシュさとアルコールの荒さが出てくる
次にお言葉に甘えて氷を足してもらい、ロックで飲んでみます。
冷やされて加水がされたことで、さらにフルーティさとフレッシュ感が出てきたように感じます。
その反面、アルコールの当たりも少し強めになっちゃいますね。
ストレートより飲みやすいとは、ちょっと言えないかもしれません。
ただ、時間が経って薄まってくると甘さも香りもいい感じに華やかになってきます。
このあたりはやはり日本のウイスキー!
水割りやハイボールにして薄まっても、しっかり美味しくなるように計算されているんだろうな…
という印象を受けました。
今回は試してないですけど、ハイボール気になりますねー。
バーボン強めなので、カジュアルにゴクゴクいける味になりそうです。
「碧 Ao」を無茶振りでカクテルにしてもらいました
最後にちょっと無茶振りな注文をしてみました。
「Aoで作ったカクテルを飲んでみたいのですが…どうでしょうか?」
はい、めんどくさい客ですね。すいません。
発売してちょっとしか経ってないから、そんなの作ったことはないだろうな…と分かった上での注文です。
ほんとにすいません。でも飲んでみたかったんです。
バーテンダーさんと一緒に色々考えてみて、
「味の強い材料をぶつけると、Aoが負けちゃうと思いますけど…マンハッタンやオールドファッションドならいけそうですね」
とのことだったんで、マンハッタンを作ってもらいました。
・マンハッタン
ライウイスキー、スイートベルモット、ビターズ、マラスキーノチェリーを材料に作られるカクテル。
甘口で華やか、深みのある味わい。
これが、結構斬新な味わいで驚きました…!
「サッパリしてフレッシュなマンハッタン」って感じですね。
マンハッタンのイメージと合うかどうかは置いといて、個人的にはアリなんじゃないか?って仕上がりです。
フレッシュ感があるならオールドファッションドもいけそうだな??
と思ったところで酔いが回ったので、お開きにしました。残念…。
「碧 Ao」を飲んでみて、所感のまとめ
・飲みやすい、どんな飲み方でもいけそう
・色々な飲み方を試したくなる味わい
・普段、あまりウイスキーを飲まない人にこそおすすめしたい
・反面、色々なウイスキーを飲んでいる人にとっては「無難」という評価になるかも…?
・カクテルベースにするのもアリかもしれない
・どちらかというと、普段飲み用に気取らずに飲みたい
とにかく飲みやすい。
日本でウイスキーが好きな人を10人集めたら、8人は「美味しい!」って言いそうな味わいなんじゃないでしょうか?
ただパワフルなバーボン、円熟感のあるスコッチをよく飲む方からは「物足りない…」という声も聞こえきそうです。
スモーキー、ピーティーな要素もほぼ皆無なので、アイラばっかり飲む!って人にもおすすめはしづらいですね…。
カクテル好きの視点からみると、加水されたときの変化がとても面白いですね。
カクテルベースとしての可能性も十分にあると思います。
「碧 Ao」は値段が少しネックとなるものの、「非常に面白い」ウイスキー
「碧 Ao」はウイスキーをあまり飲まない人にもおすすめしたくなる味わい。
ただ、そうなると値段が少しネックになってきますね…。
3000円くらいだったら、色々な人におすすめしていたと思いますが…うーん、ちょっと惜しいというのが正直な感想です。
ただ、「本格的なウイスキーの入り口」としてはとてもいい銘柄と思いますし、
「色々な国のウイスキーの味をひとくちで感じることができる」というのも、他にはない要素ですね。
「ウイスキーは日本の、安い銘柄くらいしかしらないけど…今話題の ''碧 Ao" から世界の味に触れてみよう」
そんな選択肢も悪くないと、私は思います。
一見すると無難な味わい。
だけどバッサリ評価するのではなく、色々な可能性を探っていくのが面白いのではないか?
というのが私の総評ですね。
私もボトルで買える機会があったら、色々な楽しみ方を模索してみようかと思います。
まずは、まっさきにハイボールとオールドファッションドを試そう。そうしよう。
以上!
普通の人よりはウイスキーをよく飲む、カクテル好きな筆者の「碧 Ao」レビュー
でした!
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