ミドリとは?
ミドリはメロンリキュールの銘柄の1つです。
製造国は日本、製造元は大手酒造メーカーのサントリーです。
スーパーの洋酒コーナーでもしばしば見かけるこのリキュール。実はバーの世界ではプロのバーテンダー御用達の定番の一本となっているんです。
メロンを使ったリキュールは他にもあるのですが、ミドリの消費シェアは圧倒的。
日本だけにとどまらず、世界中のバーで愛用される銘柄となっています。
ではなぜミドリはこのような人気を獲得することができたのでしょうか?
今回はミドリの特徴とその魅力について解説していきたいと思います。
ミドリの特徴と味。他のメロンリキュールとはどこが違うのか?
メロンリキュールはミドリの他にもさまざまな銘柄が販売されています。
オランダ製のボルス、そしてミドリと同じサントリー製のヘルメスなんかが有名ですね。
このような銘柄とミドリはどこが違うのか?
同じサントリー社のヘルメスを例にとって比較をしてみたいと思います。
まずヘルメスのメロンリキュールの特徴から。
この銘柄はメロンのエキス分が45%のリキュールとなっています。
爽やかさを感じる強い香りと甘くレトロさを感じる味が特徴的。
香り豊かな仕上がりとなっていますが、少し青々しいクセのようなものも感じます。
この野性味とも言える香りは人によって好みが分かれるかもしれないですね。
カクテルを作る際は香りのバランスをうまくとってあげる必要がありそうです。
次にミドリの特徴を見てみましょう。
ミドリに含まれるメロンエキス分は21%。
ヘルメスに比べると少しひかえめな分量となっていますね。
香りはおだやかでスッキリ、みずみずしくフレッシュな印象ですね。
味の方も甘みが適度で嫌みのない感じです。
生のメロンに近い風味とは言い難いですが、こちらの方がフレッシュメロンに近い上品なニュアンスがあると私は思います。
クセのような風味も特に感じず、バランスが取れた味わいであると言えます。
このように比較して分かるとおり、ミドリの良さはリキュール単体としての完成度の高さと使い勝手の良さにあります。
カクテルにした時に味のバランスが取りやすく、上品な仕上がりにすることができる。
世界中のバーで愛用されているのは、このような特徴があるからでしょう。
他のメロンリキュールも悪くないのですが、ミドリと比べると完成度は一歩及ばずといったところ。
なのでメロンリキュールを使う際はとりあえずミドリを選んでみて、ベンチマークとするのがいいですね。
もちろんプロだけではなく、家でメロンリキュールを楽しみたいという方にもミドリはオススメです。
カクテルにする際も、分量を大きく間違わないかぎり美味しく仕上がってくれることでしょう。
ミドリを使ったカクテルのレシピ
ミドリの良さが分かったところで、その特徴を生かして作るカクテルのレシピを紹介していきたいと思います。
ミドリはクセもなく、それほど主張が強い味ではないので、さまざまな材料との組み合わせを楽しむことができます。
このミキサビリティの高さもミドリの魅力の1つですね。
それではお手軽なものから本格的なものまで、いくつかオススメのレシピを紹介したいと思います。
パイナップルジュース割り
【材料】
ミドリ 1/2
パイナップルジュース 1/2
【作り方】
グラスに氷を詰め、材料を入れステアする。
まずはお手軽簡単なものから。
パイナップルジュースで割っただけのシンプルなカクテルです。
ミドリの優しい香りと甘さがパイナップルの陽気な風味で、ぐっと広がっているような味ですね。
他のフルーツのフレーバーと合わさることにより、仕上がりはトロピカルでご機嫌な味となっています。
テイストとしてはかなりの甘口なので、甘いカクテルが好きな方にオススメです。
ジュースのような感覚でどんどん飲んでしまいがちなので、泥酔には注意です!
メロンミルク
【材料】
ミドリ 1/2
牛乳 1/2
【作り方】
グラスに氷を詰め、材料を入れステアする。
お手軽カクテルその2。こちらもシンプルな牛乳割りです。
これはメロンリキュールのフルーティさが際立つカクテルですね。
ミドリはそれなりに甘さのあるリキュールなので、牛乳のコクがある味ともよく合います。
食後にデザート感覚で飲むのがピッタリのカクテル。
作る際はしっかり甘さを感じる分量になるように注意してください。
メロンボール
【材料】
ミドリ 60ml
ウォッカ 30ml
オレンジジュース 60ml
【作り方】
グラスに氷を詰め、材料を入れステアする。
オレンジジュースと合わせたレシピです。
メロンリキュールを使ったカクテルの代表とも言えるカクテル。
メロンのリッチな風味と、オレンジの甘酸っぱさが絶妙に絡み合った味となっています。
やっぱり定番なだけあってすごく美味しいですね。このカクテル。
フルーティで飲みやすいながらもカクテルらしい豊かな風味を感じます。
ウォッカが入ることによってボディ感が生まれ、お酒らしい飲みごたえも十分。
お好みでスライスオレンジを飾ると味にフレッシュ感が出て、見た目もよくなるのでオススメです。
メロンフィズ
【材料】
ミドリ 45ml
レモンジュース 20ml
炭酸水 Full up
【作り方】
シェイカーにミドリとレモンジュースを入れシェイク。氷を詰めたグラスに注ぎ、炭酸水で満たす。
メロンリキュールを使ったフィズスタイルのカクテル。
レモンの酸味が効いたさっぱり味で、メロンリキュールの優しい風味をシンプルに楽しむことができます。
甘さも控えめなので食事に合わせても違和感のない味となっています。
甘いカクテルは苦手という方や、爽快感を求める方にオススメです。
ちなみに作る際はシェイクして出てきた分量と同じ量ほどの炭酸水で割るようにしてください。
あまり濃くしすぎても酸味が強すぎますし、薄くしすぎると甘さが物足りません。
記載のレシピで作るとすると、炭酸水の分量は90mlほどになるでしょうか。
ご自宅で作る際は、グラスに合わせて量を調整してみてくださいね。
セックスオンザビーチ
【材料】
ウォッカ 15ml
ミドリ 20ml
フランボワーズリキュール 10ml
パイナップルジュース 80ml
【作り方】
グラスに氷を詰め、材料を注ぎステアする。
または材料をシェイカーでシェイクし、氷を詰めたグラスに注ぐ。
ウォッカと色々なフルーツのリキュールを組み合わせたカクテルです。
このカクテルはアメリカの大学生がスプリングブレイク(春休み)にフロリダなどの暖かい地域に集まるときの定番のカクテルとなっているそうですね。
刺激的なネーミングに気を取られがちですが、このカクテルの真価はその味にあります。
さまざまなフルーツの風味が渾然一体となり、トロピカルで複雑な風味。その甘酸っぱい味は私たちを陽気な気分にさせてくれます。
とろりとした口当たりにはミルキーなニュアンスも感じますね。
バーで頼むとなると少し周りの目が気になるかもしれないですが、ぜひ一度は飲んでいただきたいですね。
米国のムードを体現したかのようなアクティブで陽気な味は必見です!
ミドリスプモーニ
【材料】
ミドリ 30ml
グレープフルーツジュース 60ml
トニックウォーター 60ml
【作り方】
グラスに氷を詰め、ミドリとグレープフルーツジュースを注ぎステアする。その後トニックウォーターを注ぎ、軽く再ステアする。
本来はカンパリで作るスプモーニのベースをミドリに代えたアレンジカクテルです。
スプモーニは鮮やかなオレンジ色のカクテルなのですが、こちらはミドリを使っているので、仕上がりは黄緑色となります。
味の方は爽やかな甘さでスッキリと飲みやすく、後味もフレッシュ。
度数も低めなので、その日一杯目のカクテルにピッタリです。
リキュール+グレープフルーツジュース+トニックウォーターの組み合わせは、黄金比とも言える相性のいいペアリング。
バランス感に優れた安定の味わいです。
誰が作っても美味しくなるので、カクテル初心者の方にもぜひ作ってもらいたいカクテル。
ちなみに使うトニックウォーターは、スタンダードなウィルキンソンがオススメです!
タンカレーフォレスト
【材料】
ジン(タンカレー) 20ml
ミドリ 10ml
グレープフルーツジュース 25ml
レモンジュース 5ml
アンゴスチュラビターズ 1ダッシュ
ミントの葉
【作り方】
材料をシェイカーに入れてシェイク。カクテルグラスに注ぎミントの葉を飾る。
1993年に行われたタンカレージンのカクテルコンペ優勝作品です。
考案者は犬飼正氏。
タンカレーの爽やかさにフルーツのフレッシュさが合わさり、ビターズのほろ苦さで深みのある味となっています。
甘み、苦味、酸味のバランスがうまく取られており香りも豊かでとても美味しいカクテルですね。
なによりこのカクテル、本当に森を連想させる味となっているのが面白いです。
ジンとメロンリキュールの組み合わせは若々しい葉を纏った木々を、ビターズのほろ苦さは枯葉が積もる土を連想させます。
さまざまな樹木がうっそうと生い茂る深い森といったイメージの味ですね。
飲んで情景が浮かぶカクテルというのはやはり素晴らしいですね。
味覚や嗅覚だけではなく、他の感覚を刺激されるというのはなかなか忘れがたい体験です。
タンカレージンを持っているという方にはぜひ作っていただきたい絶品カクテル。筆者イチオシです!
エメラルドスプリッツァー
【材料】
ミスティア 45ml
白ワイン 45ml
ミドリ 5ml
炭酸水 45ml
【作り方】
よく冷やした材料をフルート型のシャンパングラスに注ぎ軽くステアする。
または氷を詰めたグラスに材料を注ぎ軽くステアする。
マスカットのリキュールと白ワインにミドリを合わせたカクテルです。
ぶどうのみずみずしい風味にメロンの優しい甘さが加わることにより、爽やかさと上品さを兼ね備えた味に仕上がっています。
あまり有名なカクテルではないのですが、私が個人的に気に入っているので紹介させてもらいました。
初めて飲んだのはとあるバーでのことでしたね。
そちらのシグネイチャーカクテル(その店を代表するウリのカクテル)となっていたので、頼んでみたところかなり好みの味でした。
それ以来、自宅でもよく作るカクテルとなっています。
本来のレシピは氷を入れないと思うのですが、氷を入れて作ってもキリッと冷えて美味しいです。
このカクテルを初めて飲んだバーでも氷を入れて提供していましたね。
ミドリとミスティアの甘さがあるので、それでも十分な満足感があります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ミドリで作るカクテルはフルーティでスッキリした味のものが多く、男性から女性までどなたでも美味しくいただくことができます。
特に、最近お酒を飲み始めたという若い方にはぜひオススメしたいリキュールです。
ぜひバーや自宅でこの味を楽しんでみてください!
この他のフルーツ系リキュールのオススメ銘柄については別記事にまとめてあります。
美味しい飲み方も合わせて紹介してますので、ぜひ参考にしてください!