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カクテルやウイスキー、リキュールなどの洋酒の楽しみ方を紹介します

コーヴァルドライジン、バレルドジン - 特徴とオススメの飲み方を解説

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アメリカ生まれのクラフトジン「コーヴァル」

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ジンといえばオランダ、イギリスのイメージが強いのですが、昨今のクラフトジンブームによって自国でもジンを作ってみようというムーブメントが各国で起きています。

その中でアメリカ、シカゴで誕生したクラフトジンが「コーヴァル」です。

 

今回はクラフトジンらしい個性が光るこのジンにスポットを当てて解説をしていきたいと思います。

 

コーヴァルジンの特徴と蒸留所について

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http://www.koval-distillery.com/newsite/about-us/kothe-still

 

現在、アメリカではマイクロディスティラリーと呼ばれる小規模な蒸留所の開設がブームとなっています。

その先駆けとも言えるのが、今回紹介するコーヴァルジンを製造する「コーヴァル蒸留所」です。

 

この蒸留所の誕生は2008年、

比較的新しい蒸留所ではありますがアメリカ、シカゴに建てられた蒸留所としては約80年ぶり。

禁酒法時代以来はじめての蒸留所となっています。

コーヴァルはクラフトウイスキーの製造でも有名な蒸留所で、先進的な技術で作られる製品の数々はアメリカ国内だけではなく、世界中で高い評価を受けています。

 

この蒸留所で作られる「コーヴァルジン」にはいくつかの特徴があります。

まずそちらについて解説したいと思います。

 

 

オーガニックの原料を使用して作られている

まず、1つ目の特徴は使用されている材料がすべてオーガニックのものであるということ。

そしてそれだけでは止まらず、コーシャというユダヤ教の教義に従った安全な食品であるという厳しい認定も受けています。

 

私たち日本人にはあまり馴染みのない認定制度なのですが、アメリカではコーシャ認定を受けた食品は口に入れてもなんら心配することがないものであるという最高権威を持って迎え入れられています。

この辺りは食の安全やオーガニック思考に関心が高いアメリカらしいですね。

 

 

独自の蒸留器と電子制御によって生み出される安定した品質

そしてもう1つの特徴がスピリッツの製造に使う蒸留器です。

コーヴァルではハイブリットスチルという基本となるポットスチルにコラムスチルが搭載されたものが使用されています。

その蒸留器には製造者独自の設計がほどこされており、それによって豊かなフレーバーのスピリッツを生み出すことに成功しています。

蒸留の工程はすべて電子機器によって制御されており、品質も一定の基準が保たれています。

 

クラフトジンは小規模な生産体制であるがゆえに、1人の職人の技術に依存して製造されていたり、品質が安定しなかったりするものも多くあります。

そんな中、コーヴァルジンは常に一定で高い品質を保つことをポリシーとしているようです。

まさに現代の意匠を取り入れた、先進的なジンであると言えます。

 

 

コーヴァルのラインナップ、味についての解説

さて、それではこのジンは実際にどのような味となっているのでしょうか?

その解説に移る前にまずはコーヴァルジンのラインナップについて紹介します。

 

コーヴァルで製造されているジンは現在2種類

「コーヴァル ドライジン」「コーヴァル バレルドジン」です。

それぞれ同じ原酒を使っているのですが製造法に違いがあり、それがこのジンに面白い変化をもたらしています。

それではそれぞれの銘柄について詳しく解説していこうかと思います。

 

コーヴァル ドライジンの味について

 

まずはスタンダードな銘柄である「コーヴァル ドライジン」について。

蒸留に使われるボタニカルはジュニパーベリー、ローズヒップ、アンジェリカルート、コリアンダーなど。

 

その香りはスタンダードながらも、ややハーバル。柑橘系もふんわりとほどよく香り、うまくバランスが取れている印象です。

味の方はやや甘め。そしてジュニパーの風味は少し控えめで乳酸菌飲料のようなミルキーなニュアンスがあります。

そして口当たりや余韻は非常に柔らか。凛としていながらも包容力を感じる仕上がりは都会的な女性を連想させますね。

 

総合的に見るとややソフトな味わいのジンだと言えるでしょう。

個性を感じる味ながら、非常にバランス感に優れた洗練された仕上がりとなっています。

 

コーヴァル バレルドジンの味について

 

お次は「コーヴァル バレルドジン」について。

このジンはコーヴァル ドライジンと同じ原酒を使って作られているのですが、仕上げに樽で熟成を行なっているのが最大の特徴です。

ウイスキーやブランデーでは当たり前の工程なのですが、ジンを樽熟成させるというのはなかなか挑戦的な手法です。

 

さて、味の方はどうなっているのかというと、コーヴァルドライジンの特徴を受け継ぎつつ、熟成感のあるまろやかな仕上がりとなっています。

口当たりはオイリー。

アルコールの角もほどよく取れており、ウイスキーのように常温のストレートで飲んでも美味しくいただけるほどです。

樽はおそらくホワイトオークでしょうか?針葉樹を思わせるジンの香りとのかけあわせが素晴らしいですね。

 

樽の味がするジン、と聞いてなかなか味の想像ができなかったのですが、意外なほどにジンの風味との相性がいいみたいです。

これはまさにクラフトジンらしい個性に溢れた味わいだと言えますね。

 

 

コーヴァルのオススメの飲み方

コーヴァルの味の特徴がわかったところで、それぞれの銘柄のオススメの飲み方を紹介しようかと思います。

 

コーヴァルドライジンとコーヴァルバレルドジン。

それぞれ違う味を持つジンなので、ベストな飲み方となるとやはり銘柄によって少し変わってきますね。

それではドライジンの方から順番に紹介していきたいと思います。

 

コーヴァル ドライジンのオススメの飲み方

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コーヴァルドライジンは柔らかな風味と甘めの味わいが特徴的。

このジンを使って作られたカクテルはジンらしいガッツのあるドライな味わいこそないものの、ソフトで香り高い仕上がりとなります。

 

比較的癖のない味わいなのでロングカクテルからショートカクテルまで幅広く使うことができそうですね。

それでは私が試してみて美味しいと思った飲み方をいくつか紹介したいと思います。

 

 

ジントニック

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まずオススメしたいのはジンのカクテルの定番でもあるジントニックでの飲み方です。

コーヴァルドライジンでジントニックを作ると甘めでソフトな味わいとなります。

 

ジュニパーはふんわりと優しく香り、口当たりは非常にマイルド。前述の通り、乳酸菌飲料のようなミルキーさも感じます。

ストレートよりも飲みやすく、このジンの特徴を余すことなく味わうことができるので、ベストな飲み方であると言えるでしょう。

 

合わせるトニックウォーターはウィルキンソン、またはフィーバーツリーがベターですね。

コーヴァルは柔らかな印象のジンなのでウィルキンソントニックのスッキリとした味とはよく合います。

 

シュウェップスのトニックと合わせて爽快感を出すというのも悪くはないのですが、それよりもこちらの方がジンの特性を引き出す組み合わせであると言えるでしょう。

一方、フィーバーツリーと合わせた場合は重厚感のある風味を楽しむことができます。

この辺りはお好みで選択してみてくださいね。

 

 

ホワイトレディ

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ミルキーなニュアンスのあるコーヴァルジン。

このジンでショートカクテルのホワイトレディを作るとスタンダードなものとは少し違う個性的な仕上がりとなります。

 

ホワイトレディは本来、シャープな風味が特徴のカクテル。

ですがコーヴァルで作られたホワイトレディはどこか柔らかさを感じる仕上がりとなります。

口当たりもソフトな印象になるので、ドライなカクテルが苦手という方でも違和感なく飲むことができそうです。

 

まろやかなホワイトレディというのは本来のイメージとはかけ離れた味であるとも言えますが、これはこれでとても素晴らしい味だと私は思います。

このようにカクテルが持つ表情まで一変させる、というのはクラフトジンの面白いところですね。

 

 

コーヴァル バレルドジンのオススメの飲み方

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コーヴァルバレルドジンは樽熟成を行ったジンという事で、その味も非常に個性的です。

そのためどのようなジンベースのカクテルにも合うような味とは言いがたいです。

飲み方も正直限られてくるとは思います。

 

ただその分、うまくハマったときの衝撃はすさまじいですね。

ジンの新境地を開いてみたい方はこのジンを使って個性的なカクテルを作りにトライしてみてください!

 

ジンだということを一旦忘れて、ウイスキーのように飲んでみると意外に美味しくいただけたりもします。

本当に面白いジンですねこれ。

 

 

ストレート

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まずはじめにバレルドジンを味わう際に試していただきたいのが、ストレートでの飲み方。

それも冷凍ではなく常温のストレートです。

シングルモルトのウイスキーを飲むように味わってみてください。

 

普通のジンを常温のストレートで飲むと、アルコールの当たりがきつすぎてあまり美味しく感じないものです。

ですがコーヴァルバレルドジンは樽熟成でアルコールの角が程よく取れているため、非常にまろやかな味となっています。

 

口に含んだときに感じるのはウイスキーのようなウッディな風味。

ですが味は確かにジン。

なんだか不思議な味わいだとはじめは感じてしまうかもしれませんが、気が付いたら癖になり、グラスも空になっていることでしょう。

 

その胸をすくような木の香りはまるで森の中に建てられたログハウスのよう。

充実感と開放感のジン。

そんなキャッチコピーが似合う味わいです。

 

少し加水をするとレモンのような爽やかな香りが出てくるのも面白いです。

先入観を捨てて、ぜひストレートで味わっていただきたいと思います。

 

ジントニック

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バレルドジンはジントニックにすると非常に面白い味わいとなります。

その味わいはウッディで香り高く、甘みも強めです。

一言でいうと重厚感のあるジントニックというところ。

 

樽香があるためハイボールに近いニュアンスも出てきています。

しかし味はジントニック。

なんだこれは…しかしとても美味しい。

 

炭酸の作用で香りもたっていてシトラスの爽快感と樽の甘い香りも際立っています。

ライムと樽香はミスマッチかと思っていましたがこれも案外合いますね。

 

素人ながら色々なジンを飲んでいるという自負はあるのですが、これは初体験の味わいです。

未踏の味を求めてクラフトジンの沼の中を突き進んでいる方にはぜひ味わってもらいたいですね  。

 

ジンバック

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最後に紹介するのはジンバックです。

バレルドジンとジンジャーエール。

茶色い材料同士なんとなく合いそうだと思い作ってみたのですが、これは大成功でした。

 

ジン自体にふくよかで濃厚な風味があるのでかなり飲みごたえのある味に。

辛口のジンジャーエールにも負けない、力強いジンの味を感じることができます。

飲んだ瞬間の印象はまさしくジンバックなのですが、余韻には樽香が際立つのでウイスキーバックやホーセズネックを飲んでいるような気分になりますね。

 

ジンバックには本来レモンを使うのですが、個人的にはこのジンにはライムのほうが合うように思います。

こちらも面白い味わいなのでぜひ試していただきたいですね。

辛口のジンジャーエールとよく合うので、定番のウィルキンソンのジンジャーエールを使って作ってみてください!

 

 

 

さいごに

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都会的で上品な印象のコーヴァルドライジン、ウッディな香りが堪らないコーヴァルバレルドジン。

どちらも完成度が高く素晴らしい味わいでした。

 

均整の取れた味と個性豊かな仕上がりはやはりクラフトジンならではと言ったところですね。

ぜひ気になったほうから手に取ってみてください!

 

どちらも気になる!という方はミニボトルの飲み比べセットも販売されているのでそちらの方を選んでみてはいかがでしょうか?

(私も今回はそちらを購入しました)

 

2つの銘柄を飲み比べると製法による味の違いがハッキリと感じられます。

同じ原酒でも違う楽しみ方ができるのでなかなか面白いですよ。

 

 

このジンが気に入った方には、クラフトジンのまとめ記事をオススメしています。

味の傾向についてそれぞれ詳しく書いてみましたので、この中からお気に入りの一本を見つけてみてください!

 

www.green-alaska.com

 

ジンベースのカクテルのレシピについては、こちらの記事にまとめてあります。

定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?

 

www.green-alaska.com