NomiLOG

NomiLOG

カクテルやウイスキー、リキュールなどの洋酒の楽しみ方を紹介します

基本のカクテル「ジントニック」作り方にこだわってみよう

スポンサードリンク

f:id:makersmark3565:20170807220705j:plain

http://openers.jp/article/1331799

 

カクテルの王道、ジントニック

グラスにジンとライムジュースを入れトニックウォーターを注ぐだけ、というシンプルなレシピですが、作り手の技量や知識などが問われるカクテルでもあります

チェーンの居酒屋で提供される、単なるメニューのバリエーションの1つとして存在するだけのジントニックとオーセンティックバーで飲む、バーテンダーこだわりの一杯とでは雲泥の差があることは、このブログの読者の皆様ならよくご存知かと思います

 

以前の記事では基本的な作り方を解説しましたが、今回はそこから一歩踏み込んでより完成度の高いジントニックを作る方法、個性を出すためのアレンジ方法について解説しようかと思います

基本的な作り方についてはこちらの記事で。このまま読み進める前に一度目を通しておいてもらいたいと思います

 

手順一つで味が大きく変わる - 美味しいジントニックの作り方 - NomiLOG

 

 

ジンとトニックウォーターの選定

f:id:makersmark3565:20170807221526j:plain

http://www.cafebar-bonobono.jp/hitorigoto046.html

 

まずジントニックの味の核となる部分、ジンとトニックウォーターの選定から考えていきましょう

ジンもトニックウォーターもさまざまな銘柄が存在しているのでどれを使うのがいいのか迷ってしまうかと思いますが、大事なのは完成系の味を想像して、そのイメージに合った銘柄を選ぶことでしょう 

 

 男らしいドライな味に仕上げたいのか

 飲みやすく柔らかな口当たりにしたいのか

 それとも他には無い個性を出したいのか

 

完成系を思い浮かべれば自ずと使うべきジンやトニックウォーターの銘柄が見えてくるはずです

 

ただいきなり銘柄を選べと言われても、さまざまなジンやトニックウォーターを飲み比べている人でないとなかなか難しいところ

そこでまず私の独断と偏見でジンやトニックウォーターの銘柄を味の傾向ごとにカテゴライズしてみました

プロのバーテンダーでもない一介の酒飲みの意見なので恐縮ですが、参考にしていただけたら幸いです

 

味の傾向ごとのジンの分類

各系統ごとに3銘柄ほど私個人のオススメの銘柄を選んでみました

中にはクラフトジンと呼ばれる少々高価なものもありますが、お高い分味の方は折り紙つき。興味が湧いたらぜひ試していただきたいと思います

 

【ジンらしいドライな味】

・タンカレーNo.10

・No.3 ロンドンドライジン

・ブードルズ

 

 

【飲みやすくスムース、マイルドな味】

・ゴードン ロンドンドライジン

・ビクトリアンバット ジン

・ヘンドリックス ジン

 

 

【個性的な香りや味を持つ】

・ボンベイサファイア

・季の美 京都ドライジン

・ジーヴァイン フロレゾン

 

 

それぞれの銘柄の細かい味の特徴については、ジンの銘柄についての紹介記事の方にまとめてあるのでそちらを参考にしてみてください!

 

ジントニックにオススメのジン、トニックウォーターの銘柄 - NomiLOG

プレミアムジン、クラフトジンのオススメ銘柄5選 - もっとジンを深く楽しみたいあなたへ - NomiLOG

プレミアムジン、クラフトジンのオススメ銘柄その2 - 個性的な香りが特徴の3銘柄を紹介 - NomiLOG

 

トニックウォーターの選定

個人的な意見となってしまいますが、トニックウォーターはウィルキンソン、シュウェップス、フィーバーツリーの3銘柄から選ぶのが好ましいです

その他の銘柄は雑味が多かったり、炭酸のキレがイマイチだったり、はたまた価格が高すぎたりと少しネックとなる部分が多いように感じます

ではその3つの中からどのトニックウォーターを選ぶのか、ということになりますがこれも銘柄ごとの味の特徴を考えてチョイスするのがいいかと思います

 

 柔らかくスッキリと優しい味にしたいときはウィルキンソン

 酸味や苦味の効いたキレのある味にしたいときはシュウェップス

 どっしりとした飲みごたえのある味にしたいときはフィーバーツリー

 

それぞれのトニックウォーターに味の特徴があるのでどれが優れているということはありません。ジントニックの完成形を思い浮かべながらそれに合うものを選びましょう

 

 

ジンとトニックウォーターの相性も重要です。こればかりは実際に組み合わせてみてマッチするものを見つけるしかないので、みなさんも試行錯誤を重ねてみてもらいたいと思います

参考までに筆者オススメの組み合わせをいくつか挙げてみます。

 

・タンカレーNo.10×シュウェップス

爽やかなキレのある味わいと香り

・ビクトリアンバット×フィーバーツリー×アンゴスチュラビターズ

重厚で奥深い、伝統的な味わい

・ヘンドリックス×ウィルキンソン

透明感のあるスッキリとした味わい

 

 

作る際に気を付ける事

f:id:makersmark3565:20170807221110j:plain

http://www.webmagazine-ago.jp/

 

自分が作りたいジントニックのビジョンが見えてきて、使用するジンとトニックウォーターが決まったらさっそく作ってみましょう

ジントニックの基本的な作り方は以下の通りです

 

 1.グラスに氷を詰めてジンを30ml~45mlほど注ぐ

 2.ライムジュースを加え、よくステアする

 3.トニックウォーターを注ぎ軽くステアする

 

とてもシンプルなレシピですね

ですが前述の通りジントニックは作り方も重要。注ぎ方1つ、混ぜ方1つで味の印象も変わってきます

なのでここからは、より美味しく仕上げるための作り方について解説していこうかと思います。基本の作り方については以前の記事で説明してありますので今回は細かい部分を中心に説明していきます

 

手順一つで味が大きく変わる - 美味しいジントニックの作り方 - NomiLOG

 

作り手によってさまざまな考え方が反映されるカクテルでもありますのでこれが正解!といえる作り方はありません。みなさまも色々な作り方を参考にして試行錯誤をしてみてもらいたいと思います

 

ジンは冷蔵か、それとも冷凍するのか

ジントニックに使うジンは銘柄も重要ですが、その状態も重要なポイントです

よく冷やしたものを使うのは当然として冷蔵するのか、冷凍するのか。使うジンの状態によって仕上がりの味や香りも変わってきます

冷蔵のジンを使うとトニックウォーターとの温度差があまり無いため混ざりやすくなります。なので個人的な意見としてはあまりカクテルを作りなれていない方はこちらの方法がオススメです

冷凍のジンを使うと最初からジンがよく冷えているため氷が溶け出しづらくなり、水っぽい味わいになることを避けることができます。しかしジンとトニックウォーターは混ざりづらく、炭酸のキレを残したまま仕上げるのにはステアの技術が必要となります

どちらも一長一短。こればかりは自分の好みの味となる方を探っていくしかありません

参考までに、筆者は基本的に冷凍のジンを使ってジントニックを作っています。ただ、香りに特色があるジンの場合は冷凍によってやや香りが閉じてしまうような気がするので冷蔵で作るときもあります

素人ながら結構な数のジントニックを作っている自負はあるのですが、最高の一杯を!と言われるとやはりこの辺りの判断は迷うことがありますね…

 

グラスのアイシング

グラスが冷えていないと氷が早く溶けてしまい、水っぽいジントニックになってしまいます

なのでグラスに氷を詰めた後にアイシングというグラスを冷やす工程を挟みます

やり方としてはグラスに氷を詰めバースプーンでそのままグラスが曇るくらいまでステア。氷が溶け出して出た水を捨てて解けた分の氷をグラスに足せば完了です

グラスを冷やすだけなら冷蔵庫や冷凍庫に入れればいいのでは?と思うかもしれませんが、家庭で作ることを考えるとこれはNG。他に冷蔵庫に入れてあるものの匂いがグラスに移ってしまうためです

 

ライムの搾り方

ライムの搾り方も人によってさまざまな方法がとられます

ライムジュースだけを加えるのか、それともグラスの中に果肉を落とすのか、カットの仕方はどうするのか…

色々な方法があって迷うところですが、まずはスタンダードに1/4のくし切りのライムを氷の間に入れるという方法で作ってみてそれから色々やり方を変えるのがいいでしょう

雑味が気になるならライムジュースのみに、香りが弱いと感じるなら液面に近い位置にライムを落としたり、仕上げにライムピールをすると効果的です

 

f:id:makersmark3565:20170807222549j:plain

http://iwamoto-hiroyoshi.com/laboratory/160520/

 

ライムの搾り方にも気を配ります

ライムジュースのみを使う場合はスクイーザーを使うことになると思いますが、多くの果汁を搾り取ろうと力を入れて絞ってしまっては苦味や雑味が出てくるだけです。優しく果肉のみを削ぐような感覚でスクイーズしましょう

グラスにライムを落とす場合もあまり力を入れすぎないように気をつけて絞ります。バースプーンのフォーク部分を果肉に押し当てるようにして絞ると皮に付加がかからず、雑味を抑えることができます

絞った後は皮の表面にライムの油分が染み出ているので、清潔なタオルなどで軽くふき取りましょう

 

ステアの仕方

ジントニックを作るときにもっとも技術による差が出る工程です

まず、ジンを注いだ後のステア。バースプーンを使って抵抗がかからないように滑らかに氷を回しましょう。グラスが曇る程度にステアすれば程よく冷やされた状態となっています

次にトニックウォーターを注いだ後のステア。これは人によって色々な意見があるとは思いますが、個人的には縦に一回のステアがベストだと感じます

それだけですと完全にジンとトニックが混ざりきらないわけなんですが、その状態で仕上げるとグラスの底に行くにしたがってジンが濃くなっているので、飲んでいくうちに多少氷が溶け出してもジンの味の骨格が崩れなくなります。味のグラデーションを楽しむ、という側面もあるので私が特に気に入っている作り方です

その他の方法ですとステア1~2回かステア無しが一般的でしょうか。高いステアの技術を持って4~5回ステアする、という方法をとっているバーがあるという話も聞いたことがあります

この辺りはジントニックが美味しいバーに赴き、バーテンダーの作り方を見て参考にしてみるのもいいでしょう

(あまりガン見をしてしまうのも失礼なのでほどほどに…!)

 

最後にジントニックの具体的な作り方が分かる動画を1つ紹介します

慎重にステアをしている様子や氷を避けてトニックウォーターを注いでいる様子がはっきりと分かるので、作る際の参考になるのではないでしょうか?

 

www.youtube.com

 

 

アレンジ

f:id:makersmark3565:20170807030647j:plain

http://blog.livedoor.jp/barbananabird/archives/65180781.html

 

これまでに説明した項目を参考にすればバーで飲む味に近い、本格的な味のジントニックが完成することかとは思います

ただそれだけではよくあるジントニックの1つに過ぎない味になってしまう…と感じる方もおられるかと思いますので、ここからは個性を出すためのアレンジ方法を紹介します

今回は自宅でジントニックを作ることを想定して、酒屋やスーパーで材料が手に入る方法をメインに紹介しようかと思います

ジントニックは世界中で愛されているカクテルなだけあって、色々なアレンジ方法が考えられています。果物やハーブとも相性のいい味わいを持っているのでライム以外の材料を加えても案外味のバランスが取れたりもします

もちろんアレンジし過ぎるとジントニックという枠から外れるので注意しましょう

 

アンゴスチュラビターズを加える

まずは定番。ジントニックにビターズを数滴加えるアレンジ方法です

そもそもビターズとは何なのか?ご存知ない方も多いとは思うので、少し解説をします

ビターズとは苦味酒の事で、アルコールにスパイスや柑橘類のゼスト(皮)を漬け込んで作られます

単品で味わっても美味しいものとは言い難いですが、その鮮烈な香りと味はカクテルに奥深さを与えてくれます

ジントニックに使用する場合はジンを注いでステアする前に2、3滴ほど加えるのがベター。ほんの少量で驚くほど味が変わるので入れすぎに注意です

 

ビターズについては別記事にまとめてあります

ジントニックのみならず様々なカクテルの味を格上げしてくれる便利なお酒なので興味が湧いたらこちらも見てみてください

 

いつものカクテルを少し格上げ!苦味酒「ビターズ」を使ったカクテルとその魅力について紹介 - NomiLOG

 

 

トニックウォーターと炭酸水で割る

こちらも定番。トニックウォーターの分量を少し減らして炭酸水を加える事によって甘さを抑えてスッキリとした味に仕上がります

炭酸水とトニックウォーターを使用して作ったジントニックはジンソニックとも呼ばれ、よりドライな味を求める方に人気があります

 

ただジンソニックを作る際は炭酸水の分量に注意が必要です。ややもすると単に薄いだけのジントニックになってしまいます

筆者のオススメはジン、トニックウォーター、炭酸水の割合を1:2:1ほどで作ること

ジンを少し強めにすることでボタニカルの香りはしっかりと感じられ、なおかつ飲みやすいドライな味となります

タンカレーとウィルキンソントニックの組み合わせで作ると美味しいですね。夏に飲むと特に美味しく感じる味です

使用する炭酸水はウィルキンソンのものがオススメです。強炭酸で味も安定しているので爽快感がアップします

 

 

ライムを別の物に置き換える

ジントニックの味の3大要素、酸味の部分を構成するライム

このライムを別の果物に置き換えることで普段飲むジントニックとは違うニュアンスを出す事ができます

例えばレモン。ライムよりもやや酸味が強くシャープな香りはジントニックの輪郭を引き締めてくれます

和の風味を感じる柚子なんかを使ってみると、心がリラックスするような穏やかな味となります

柑橘系に限らずハーブ類を使ってみるというのもいいでしょう。ジントニックにはローズマリーやバジルなんかがよく合います。生のハーブを加える事によってジンが持つ香草の香りにフレッシュな香りが加わってとても美味しいですよ

遊び心を持って色々なハーブや果物を合わせてみると意外な発見があるかもしれません

 

スパイスを加える

少し意外かもしれないですが、ジントニックにスパイスを加えることで香りに深みを出すという方法があります

ジンはボタニカルとして様々なスパイス類を使用しているため、違和感なく香りが溶け込んでくれるのです

筆者のオススメは黒胡椒とカルダモン

カルダモンはカレーなどに使われるスパイスでエキゾチックな香りがジントニックに奥深さを与えてくれます

タンカレーNo.10のジンにホールのカルダモンを漬け込んだものをジントニックのベースとして使っているバーなども見たことあります。スパイシーな香りでタンカレーの爽やかさが強調されておりとても美味しかった覚えがあります

家庭で試す場合は出来上がったジントニックにパウダータイプのカルダモンを2~3振り加えるのがいいでしょう。味に一体感を出したいのならジンを注いだ後に一緒に加えてステアするのがベターです

黒胡椒はどの家庭にも常備してあるかとは思いますが、すでに挽いてある粉状になったものをお持ちの方が多いはず。ぜひペッパーミルを使って挽きたてのものを使ってみてください。やはり香り立ちが違います

 

 

 

さいごに

f:id:makersmark3565:20170807221730j:plain

 

ジントニックは人によって作り方もさまざま。試行錯誤するうちに、少しでも味を高めようと他の材料を加えてみたりレモンピールをしてみたりと手数を増やしてしまいがちです

しかしやはり大事なのは基本。色々アレンジの方法も紹介しましたが、作り方に迷ったら一度、ジンのトニック割りという原点に立ち返ってみるのがいいでしょう

基本を振り返り、自分の求めている味のイメージが掴めたら、お好みのジンを手に取りさっそく作ってみましょう

きっとあなたにも美味しいジントニックを作ることができるはずです!