基本のカクテル「ジントニック」美味しい作り方は?
「家飲みの定番はビールだけど、たまにはカクテルなんか作って飲むのもいいよね。」
このような方、最近増えてきましたよね。
いや〜、カクテル好きの私としては嬉しい限りです。
ですが、カクテルの美味しい作り方を理解しているか?
というところまで見てみると、まだまだ知識が浸透していないように感じます。
そこで今回は、定番カクテルの「ジントニック」にスポットを当てて、美味しく作るポイントを解説していきたいと思います。
作り方を知っている、という方も復習のつもりで見てみてください。
意外と見落としているポイントがあるかもしれませんよ。
ジントニックの基本の作り方
それではまずは、ジントニックの基本の作り方を見てみましょう。
【材料】
ジン 30〜45ml (グラスの1/4ほど)
トニックウォーター Full up (グラスを満たす量)
ライム 1/4個
【作り方】
グラスに氷を入れてジンを注ぎ、ライムを絞る。
よくステア (混ぜる) して、トニックウォーターで満たす。
最後に軽くステアをする。
ジンとライム、トニックウォーターを合わせるだけというシンプルなレシピです。
誰でも簡単に作ることができますね。
このレシピを見て、なんとなく作るだけでも美味しいジントニックができます。
正直、家飲みなら十分な仕上がりです。
だけど、せっかくなら、もう少しこだわって作ってみるのはどうか?
というのが今回のテーマ。
ここから、もっと美味しく作るためのポイントを解説していきたいと思います!
ジントニックを美味しく作るためのポイント
ポイントとなるのは、次の4点です。
・美味しいジンとトニックウォーター、氷を使う
・ライムから雑味が出ないように気をつける
・キリッと冷えた味わいを目指す
・炭酸のキレをしっかりと残す
どれも、プロのバーテンダーなら必ず押さえているポイントです。
それでは、作り方をなぞりながら、順番に見ていきましょう。
まずは材料の選び方から。
美味しいジン、トニックウォーター、氷を選ぶ
まず、大事なのは氷。
冷蔵庫で作った氷ではなく、市販のロックアイスを使います。
このような透明な氷は溶けづらく、カクテルが水っぽくなるのを抑えてくれます。
あと、単純に味が美味しいですね。
バーによっては、カクテルに使う氷を氷屋から買い付けていることもあるくらいです。
氷はそれほど味に関わる重要なポイントというわけなんですね。
ジンとトニックウォーターの選び方については説明すると長くなりますので、別記事に詳しくまとめてあります。
これがベスト!というものは無いので、特徴を見ながらお好みで選んでみてくださいね。
ライムから雑味が出ないように気をつける
ライムの白い部分はデリケートに扱う。
まずはこれを心がけましょう。
ライムはくし切りの1/4カットにするのが一般的です。
中心の軸にあたる部分に白い芯が残りますが、それを取り除きます。
手で絞る際に果汁が飛び散ってしまいますし、雑味が出てしまうからです。
同じようにライムを絞るときも、皮から雑味が出てしまわないように優しく曲げるようにしましょう。
果汁を絞りきろうとして、力を加えるのはNGです!
これを怠ると、なんだか渋ーいイガイガした風味のジントニックになってしまいます。
絞ったあとのライムは取り除いてもいいですし、このようにグラスに落としてもOKです。
私は、いつも氷の間にはさむようにしてグラスに入れています。
香りを立たせたいなら、トニックウォーターを注いだ後に乗せるのもアリです。
キリッと冷えた味わいを目指す
ジントニックはキッチリと冷えていないと美味しくありません。
そのためには、冷やせる材料はあらかじめ冷やすというのがポイントです。
ぬるくなった材料を使うと、氷がいっぱい溶けて水っぽい仕上がりになってしまいます。
なので、トニックウォーターは冷蔵。
グラスもアイシングという手法を使って冷やします。
グラスに氷を入れて画像のように曇った状態になるまで、バースプーンで氷を回します。
これがアイシングです。
溶けて出た水は、ジンを注ぐ前に切ってください。
ちなみにジンは…常温か冷凍をお好みで使い分けるのがオススメ
「材料はキッチリ冷やすのがセオリー…ということはジンも?」
と思うかもしれませんが、ジンは常温か冷凍がオススメです。
その理由にはジンの特性が関係してきます。
酒類全般に言えることなのですが、ジンは温度が下がるにつれて香りが閉じてしまうという性質があります。
なので、あまり冷やしすぎると香りが弱くなってしまうんです。
私は常温のジンをよく使うのですが、その理由はジンの香りを存分に堪能したいからです。
しかし冷凍にしたジンを使うと、カクテルがキリッと冷えて、炭酸も飛びにくいというメリットがあります。
なので冷凍もアリです。
ただ、こちらはジンがトロッとした状態になるので、トニックウォーターと混ざりにくくなってしまいます。
それぞれのメリット、デメリットをまとめると次のようになります。
香り | 仕上がり | 混ざりやすさ | |
常温 | よく香る | 普通 | 混ざりやすい |
冷凍 | 少し弱い | キリッと冷たい | よく混ぜないと分離する |
どちらが正解、という話ではなく、どのような仕上がりにしたいか?という点で選んでみてください。
あまりカクテル作りに慣れていないのなら、作るのが簡単な常温にするのが無難です。
私も色々試してみて、常温のジンに落ち着きました。
炭酸のキレをしっかりと残す
トニックウォーターを注ぎ、ステアする工程。
ここが最後の大詰めです。
シュワっと爽快感のあるジントニックができるかどうかが、ここで決まります。
ポイントは炭酸を飛ばさないこと。
これに尽きます。
まず、トニックウォーターを注ぐ際は氷を避けて静かに注ぎます。
グラスの底にたまったジンを狙って注ぐイメージですね。
こうすることで、対流でカクテルが混ざり、なおかつ炭酸もあまり抜けません。
次に最後のステア。
これは今までのように回すのではなく、バースプーンを縦に挿し入れて、そのまま抜き取るだけです。
炭酸を入れたあとのステアは最小限。これはすべてのカクテルの基本です。
トニックウォーターをうまく注ぐことができていれば、これでもキッチリと混ざってくれます。
ジントニックの美味しい作り方のまとめ
今までのポイントをまとめると、ジントニックの作り方は次のようになります。
【材料】
ジン (常温) 30〜45ml
トニックウォーター (冷蔵) Full up
ライム 1/4個
【作り方】
1. ライムをくし切りにして、中心の白い部分を取り除く。
2. グラスに氷を入れ、表面が曇るまでバースプーンで回して冷やし、水を切る。
3. ジンを注ぎ、ライムを優しく絞る。果肉は氷の間にはさむように入れる。
4. 20回転ほどステアをして、ジンを冷やす。
5. トニックウォーターを氷に当てないように注ぎ、グラスを満たす。
6. 最後に、縦に1回だけステアする。
…こうしてみると、ジントニック一杯作るのも大変だな~って感じがしちゃいますね。
でも、試しにざっくりと適当に作ったジントニックと飲み比べをしてみてください。
その味の差は歴然。
家で作ったチャーハンと中華料理屋で食べるチャーハンくらいの差があります。
今までキッチリしてなかったのなら、わりと感動する味わいですよ。
少しの心がけでこれほど味が変わるのなら、手間をかける価値もあるってものです。
「カクテルってしっかりと作ったら、こんなに美味しくなるんだな…。」
そこに気づいたら、もう後戻りはできません。
カクテルの沼に一名様ご案内〜。ようこそようこそ〜。
さいごに
ごちそうさまでした。
いや〜、ジントニックはやっぱり美味しいですね…!
うまく作ることができたときには、思わず表情が緩んでしまいます(笑)
もしも今まで、氷やライム、トニックウォーターの注ぎ方に気を配っていなかったのなら、ぜひ一度しっかりと作ってみてください。
きっと、その味わいの差に驚くはずです!
さらに味を高めたい!という方はグラスに気を配ってみるというのもいいですよ。
私は、最近「うすはりグラス」というグラスを使っています。
今回も、そのグラスでジントニックを作ったんですよ。
うすはりのグラスは老舗のバーなどで使われていることも多いですね。
一般的なグラスと飲み比べてレポートした記事がありますので、興味が湧いたらチェックしてみてください!
一歩進んだ味わいを目指す方には、クラフトジンもオススメします。
私が実際に飲んでみて、美味しい!と思ったオススメの銘柄はこちらにまとめてあります。
ジンベースのカクテルのバリエーションについてはこちらから。
ぜひ、ジントニック以外にも色々作ってみてください!
「カクテルの作り方を詳しく知りたい!」
「いろいろなレシピを知りたい!」
という方はカクテルブックを一冊持っておくのがおすすめですよ。
私が活用しているカクテルブック一覧はこちら。
初心者~上級者向けまでいろいろ使っています!