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自宅でカクテルを作るときに役立つ情報ブログです。カクテルの作り方、おすすめのお酒を紹介していきます。

ジーヴァイン フロレゾンのオススメの飲み方とその特徴について解説

原料は…ぶどう!?異色のジン「ジーヴァイン」について

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http://www.northern-lights.biz/menu.html

 

ジーヴァイン フロレゾンはフランス産のクラフトジンです

ジンの製造国としては珍しいフランス。フランス産のリキュールやスピリッツはどこか上品さが漂う味と香りだと感じることが多いですが、このジーヴァインも例に漏れずといったところ。フレッシュでフローラルな風味が特徴のジンとなっています

 

さてこのジーヴァイン。季の美の時と同じく原材料に特色があります

通常ジンの原料となるのは穀物由来のスピリッツですが、このジーヴァインの原料はユニ・ブランというコニャック地方原産のぶどう

この品種は果実味や柑橘系の風味が特徴的で白ワインなどの原料としてよく使われています

そのためユニ・ブランを蒸留して作られるジーヴァインはジンでありながら白ワインのような芳醇な香りを持っています

 

もちろんジンですので香りつけのボタニカルもふんだんに使用されています

ジュニパーベリーにくわえて生姜、カルダモン、シナモン、コリアンダーなど計8種類

それにユニ・ブランの花から抽出したエキスを加えることにより繊細な香りを生み出すことに成功しています

 

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http://www.thebowbar-sapporo.com/PaulGiraud.html

 

製造方法もなかなか特徴的です。ジーヴァインは以下のような工程を経てボトル詰めされます

 

1.ユニ・ブランの花のエキスを醗酵させ蒸留する

2.ユニ・ブランの果実を発酵させ蒸留した後にボタニカルに漬け込む

3.漬け込んだスピリッツを再蒸留する

4.花のエキスを蒸留したものに果実を蒸留したものを混ぜて再蒸留して完成

 

ジンとしては異例の計4回の蒸留。このように複雑な工程を経て手間暇をかけて作られたジンは純度の高い澄み切った味となります

まさにクラフトジンの名を冠するのに相応しいこだわりの製法と原料だといえます

 

味の方はやはりぶどう原料というだけあって甘みがありフルーティ

花畑の中に立ったようなフローラルな香りも特徴的です

口当たりも非常に滑らか。穏やかな日常に華を添えるような、そんな気品のある味わいのジンです

 

 

オススメの飲み方と味の解説

 

ジーヴァインは口当たりも軽く、香りも特徴的です。そのため個性を感じるカクテルを作りたいときに最適なジンだといえます

色々な飲み方を試したのですが、スタンダードな飲み方であれば違和感を感じることは特にありませんでした。今回は自分が好みだと感じた飲み方を紹介しますが、これをごらんの読者の方はそれぞれ好きな飲み方でこのジンを楽しんでもらいたいと思います!

 

ストレート

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https://www.pictastar.com/view/1426970582151693675

 

まず驚いたのはグラスに顔を近付けた時の香り。ぶどう由来だと思われる華やかな香りが鼻腔をくすぐります

一瞬、今から飲もうとしているものがジンだということを忘れてしまうようなフルーティさ。思わずその香りにうっとりとしてしまいます

口に含むとマスカットを食べたときのようなスッキリとした甘みと芳醇な香りが駆け巡ります。白ワインのようでもあり、白ぶどうのリキュールのようでもある…

しかし確かに感じるジュニパーの香りとキリッとした味わいはジンそのもの。なんだこれは

 

初めて飲んだのはバーのカウンターでのことでしたが、思わず「えっ…なにこれ!」と声を出してしまいバーテンダーさんがニヤニヤとした表情でこっちを見ていたのをよく覚えています

思わず声を上げてしまうような個性的な味と香り。クラフトジンの醍醐味といえる体験です

 

常温で飲むのもオススメですがやはりここは冷凍して飲みたいところ。冷凍するとさすがに香りは少し閉じ気味になってしまいますが、今度は甘さが際立つようになります

トロリとした舌触りから口の中で甘さと芳醇な香りが一斉に広がる、という体験は他のジンではなかなか味わうことができません!

 

ジントニック

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https://funabashi.mypl.net/shop/00000344829/news?d=881248

 

ジントニックにしてもそのフルーティな味を十分に堪能することができます

トニックで薄められたとしてもその新鮮な香りは衰えを知らず。まるで生のマスカットを頬張ったような瑞々しさを感じ、トニックのほのかな苦味と炭酸の刺激ともよくマッチします

フルーティな炭酸のカクテルならリキュールのソーダ割りとかで十分じゃないのか?と思うかもしれませんが、やはり味わいの純度や奥深さが段違いです

女性の方でも抵抗なく飲めそうなフローラルで爽やかな味。甘くスッキリとした味わいを求める人にはうってつけのカクテルになることでしょう

 

トニックウォーターはシュウェップス、ウィルキンソン、フィーバーツリー、どれでも美味しく頂くことができました

少し炭酸水を足してジンソニックにすると爽やかさが強調されてベターです

 

 

マティーニ

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http://g.chaoo.jp/shop/roncana/

 

ぶどうの風味にもっと浸りたい!という方はマティーニをオススメします

ドライベルモットはフレーバードワイン、ジーヴァインはぶどう原料のジン。この二つが合わないはずがありません

ジーヴァインは若々しいぶどうの風味、という感じですがそこに熟成感のあるドライベルモットの味が加わることによってとても奥深くそれでいて柔らかな、女性的な印象のカクテルとなります

度数は高いが柔らかな飲み口、新鮮な香りがあるが熟成感も感じる…相反する要素が複雑に絡み合った奥深い味わいだといえるでしょう

 

 

総評

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ジーヴァインの瑞々しいフルーティーな香りはまさにクラフトジンらしい個性に満ちたものだといえます

ジン好きの方だけでなく普段リキュールやワインなどをよく飲んでいるという人にも飲ませて感想を聞いてみたくなる一本。興味が湧いたらバーや酒屋でこの銘柄を探してみてはいかがでしょうか?

 

ちなみにジーヴァインにはフロレゾンの他にノエゾンという銘柄も存在しています。こちらはフロレゾンに比べてややドライな味となっているとのこと

筆者はまだ飲んだことがないのでレビューは控えさせてもらいますが、ジーヴァインのバリエーションの一つとしてここで紹介しておきます

ドライな味が好みだという方はそちらの銘柄から手を出してみるのもいいかと思います。私も手にする機会があったらフロレゾンと飲み比べてレビューするつもりです!

 

 

このジンが気に入った方には、クラフトジンのまとめ記事をオススメしています。

味の傾向についてそれぞれ詳しく書いてみましたので、この中からお気に入りの一本を見つけてみてください!

 

www.green-alaska.com

 

ジンベースのカクテルのレシピについては、こちらの記事にまとめてあります。

定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?

 

www.green-alaska.com

 

「ヘンドリックスジン」のレビューと個人的評価【キュウリとバラのジン】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

ジンは大好きで、いろいろと飲んでいます。

 

今回は、「ヘンドリックスジン」の味わいと楽しみ方をレビューします。

 

 

この記事を読むと、

  • ヘンドリックスはどんなジンなのか?
  • 美味しい飲み方
  • どんな人におすすめなのか?

を、知ることができます。

 

ボタニカルが、ちょっと変わっている…

ということで、よく話題になるジンですね。

 

ですが、真の魅力はもの珍しさにあらず。

おいしい楽しみ方を、シェアします。

 

「モンキー47 ドライジン」のレビュー【カクテル使いの小ワザあり】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

ジンが大好きで、自宅には10種類以上のストックがあります。

 

今回は、モンキー47ジンのレビューと、楽しみ方を書いていきます。

 

 

クラフトジン人気の、象徴とも言える銘柄。

その味わいには、ファンも多いです。

 

ちなみに私は、今回で2本目の購入。

しっかりと深掘りをしたので、楽しみ方をシェアします。

和のスピリッツを取り入れた和製クラフトジン、季の美のオススメの飲み方と味の特徴を解説

穏やかな和のエッセンスが感じられる京都製ジン

 

季の美は京都蒸留所で作られるクラフトジンです

ジンと言えばヨーロッパが主な生産国ですがこのジンは日本製、それも和の象徴ともいえる京都の蒸留所で作られています

この蒸留所ではロンドンドライジンの製造技術が取り入れられており、初リリースとなる季の美はジンに和のエッセンスを加えるという挑戦的な技法がとられています

製法は本場のロンドンドライジンにならって作られていますが原材料がかなり独特です

 

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https://kyotodistillery.jp/startingoperation/

 

まずベースとなるスピリッツには米由来のライススピリッツを使用。それにより柔らかな口当たりと独特の風味を作り出しています

 

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https://kyotodistillery.jp/startingoperation/

 

水は伏見の天然水を使用。地下深くからくみ上げられた水はジンに柔らかなニュアンスを与えます

 

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https://kyotodistillery.jp/startingoperation/

 

そして香り付けに使用するボタニカルにはジュニパーベリーの他に、なんと柚子、山椒、檜、玉露といった和の要素が感じられるものを採用されています

日本独自の柑橘やスパイスを使用してジンを製造することによって、ジン独特のジュニパーの香りの奥に心を落ち着かせるような穏やかな風味が漂います

これは海外製のジンでは味わえない個性だといえます

 

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http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201609234560/

 

ボトルにもこだわりが見えます

和の雰囲気を強調させるような墨色のボトルに美しい唐紙の文様…

この文様は「季の美」の名にならい、四季を表現しているとのことです

江戸時代から続く唐紙屋を継承するKIRA KARACHO(雲母唐長)が監修したデザインが用いられています

 

このように原材料からボトルのデザインに至るまで細やかに気が配られており、全身で和の心を表現しようという強い気概が感じられます

 

 

オススメの飲み方

ストレート

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http://www.webmagazine-ago.jp/

 

このジンに限ったことではないですが何か新しいジンを手に入れた際には、とりあえずジントニックで飲んでみようと考える方が多いと思います。

ですが、この季の美はまず始めにストレートで味わっていただきたいです

 

通常、ジンをストレートで飲むとなるとその鋭い口当たりと高いアルコール度数に辟易してしまうことが多いかと思います

しかしこの季の美はまろやかな口当たりとフルーティな風味が特徴

ジンをストレートで飲んだ時の辛口な印象はあまり感じず、驚くほどすんなりと口の中に馴染んでいき喉を通り過ぎていきます

(もちろん飲みやすいとはいえ、アルコール度数相当の刺激はあるのですが)

ストレートで飲むことによってボタニカルの香りをダイレクトに味わうことができるので、和のボタニカルにこだわって作られたこのジンを飲むのにうってつけの方法だと言えます

 

ちなみにストレートでジンを飲む際は冷凍庫で冷やしてトロリとした状態になってから飲むのが一般的ですが、季の美は常温で飲むのもオススメです

ジンを冷凍することは鋭すぎる口当たりを抑える効果がありますが、香りの拡がりのよさも若干抑えられてしまいます

一方、季の美は冷凍せずとも口当たりが非常に柔らか。常温でも飲みやすく、その香りを存分に堪能することができます

 

ジントニック

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http://www.trip.kyoto.jp/event/news/kinobi_2017_0405/

 

ジンで作るカクテルの定番であるジントニックにしても、その味わいに季の美の個性が顔をのぞかせます

ジントニックは辛口で爽快感溢れる味のものが一般的ですが、季の美を使用したジントニックは口当たりが非常に柔らかで甘めの味わいとなります

香りの方は柑橘、特に柚子が際立っている印象

清涼感のある香りの奥にほんのりとスパイシーさも感じます

口の中にじっくりと浸透していくような柔らかな口当たり…どこか和の趣を感じる香りと味…まさにクラフトジンを使うことでしか味わうことのできない至高の一杯と言えるでしょう

 

ちなみに筆者は自宅でジントニックを作るときについつい面倒だからとライムを入れない事もあるのですが、季の美で作ったジントニックは元となるジンの味のバランスが高いレベルで整っているため、それでも美味しく飲むことができます

このような完成度の高いジンを作り出したことに対する尊敬の念が堪えません…

 

マティーニ

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https://whisk-e.co.jp/news/knb6cocktails/

 

カクテルの王様とも呼ばれるマティーニ。辛口のカクテルとしても有名ですが、季の美を使用して作ることにより、口当たりのいいフルーティーな味わいのカクテルとなります

私はジンが大好物なのですが、実を言うとマティーニは積極的に飲むほうではありませんでした

お酒もあまり強くないですし、やはり口当たりが鋭すぎる感じがして…バーに行っても飲みやすいジントニックの方をオーダーしてしまうことが多かったです

しかし季の美で作られたマティーニはまろやかで飲みやすく、アルコールのキツさを感じさせない素晴らしい出来でした

馴染みのバーで出していただいたのですが、今までにない口当たりの良さと爽やかな風味に感動した覚えがあります

マティーニに苦手意識がある方でも一度は試してみる価値のある味だと思いますので、季の美を置いているバーを見かけたらオーダーをしてみてはいかがでしょうか?

もちろんミキシンググラスを持っていてステアの腕に自信があるという方はぜひ自宅でも一度作ってみてもらいたいと思います

 

水割り

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 https://kyotodistillery.jp/howtodrink/mizuwari/

 

ジンの水割り?と疑問に思う方がいるかもしれませんが、季の美は甘めの味わいとなっているので水割りでも美味しく頂くことができます

季の美の公式サイトによると割る時の割合は水とジンを1:1にするのがオススメとの事です

水割りにすることで度数が20度ほどになるので、ジンをそのまま飲むのに抵抗があるという方にも受け入れられる味になるかと思います

その華やかで芳醇な風味はまるで上等な日本酒を飲んでいるかのごとく

無色透明のジンと水の組み合わせなので見た目は透明になるかと思いきや、少し濁りが出てくるのも面白いですね

天然のボタニカルをふんだんに使用しているためにこのような見た目になるのだそうです

 

 

総評

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https://www.miyakohotels.ne.jp/westinkyoto/restaurant/list/ml/original_cocktails/

 

ジンらしいシャープでドライな味わいを期待する方は肩すかしを食らってしまうかもしれないですが、飲みやすく甘めでフルーティな味が好みだという方にはピッタリの一本です

クラフトジンの良さである個性が際立つ独特の味や香りも持っており、国産のジンということで話題性も抜群です

ジンはあまり好んで飲むほうじゃない、という方や女性の方にも薦めたくなる銘柄ですね

何より日本初のクラフトジン蒸留所で作られたジンがこれほどまでに高い完成度を誇っているという事実に驚きを隠しきれません!

ジンが好きで好きで堪らない!という人から初心者の方まで満足させることのできる優秀なジンだと思います

 

クラフトジンの中でも一際異彩を放ち、その人気が高まっている季の美

最近は生産も軌道に乗り、バーのラインナップに加えられていることも多くなりましたし、リカーショップでもよく見かけるようになりました

読者の皆様もぜひ一度、季の美を味わってみてはんなりとした気分に浸ってみてはいかがでしょうか?

 

 

このジンが気に入った方には、クラフトジンのまとめ記事をオススメしています。

味の傾向についてそれぞれ詳しく書いてみましたので、この中からお気に入りの一本を見つけてみてください!

 

www.green-alaska.com

 

ジンベースのカクテルのレシピについては、こちらの記事にまとめてあります。

定番から創作レシピまで幅広く紹介してますので、参考にして作ってみてはいかがでしょうか?

 

www.green-alaska.com

 

【自家製カルーア】ラムとウォッカでコーヒー酒を作ってみました

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こんにちは、あらすかです

今回は自宅で作るコーヒー酒について紹介をしたいと思います

自宅で作るお酒といえば以前の記事ではイチゴの漬け込みウイスキーについて紹介しました

 

twitterで話題のいちごの漬込みウイスキー。色々なウイスキーで作ってみました - NomiLOG

 

この時に漬け込み用の瓶を買ったので、せっかくだから他にも何か作れないかな〜と色々調べていたところ、コーヒー豆を使って自家製のコーヒー酒が作れることを知りました

作り方を見たらわりとお手軽。豆を挽く必要もないとのことなので手持ちの豆で早速作ってみることにしました

今回は漬け込みに使ったお酒や作り方について紹介していきたいと思います

 

コーヒーのお酒はカルーアがあるからわざわざ作らなくても…と思った方もいるかと思いますが自作をするとそれとは一味違った味と香りになります

既製品も美味しいですが、ぜひ自作も試してみてください!

 

 

今回使った材料と道具

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・容量450mlのビン

・コーヒー豆 約50g

・コーヒーシュガー 約60g

・スカイウォッカ 約350ml

・ロンリコ ホワイトラム 約350ml

 

※分量はお好みで調整してください

記載の分量ですと市販品のカルーアに近い甘さとなります

 

漬け込み用のビン

ビンは漬け込みに適したキチンと密閉できるガラス製のものであればどのようなものでもOKです

前回のイチゴウイスキーと違ってコーヒー酒はある程度の期間の保存がききます

最初は小ぶりなビンでお試しして、味が気に入ったら大きめのビンで作ってみましょう!

 

ただ注意点が一つ。コーヒー豆にお酒の水分が吸収されてしまいますので最終的に出来上がるのは容量からコーヒー豆の体積を引いた量となります

出来上がってみると案外量が少なかった!と思う事もあるので、少し大きめのビンを選ぶようにするのがいいかもしれません

 

コーヒー豆

コーヒー豆は酸味や渋みが少なく苦味が強い深煎りのブレンドを使用しました

私は普段苦味が強めのコーヒーを好んで飲んでいるのでその味に近くなるような豆を選びましたが、好みの豆で作っても構わないと思います

私は近所の喫茶店で豆を調達しました。飲みなれたコーヒーの味が漬け込み酒にすることでどのように変わっていくのか楽しみです!

 

スピリッツ2種

ウォッカとホワイトラムで2種類のコーヒー酒を作ってみました

漬け込み酒を作る際、一般的にはホワイトリカーを使いますが今回は洋酒を使用します

これは単に自分が洋酒好きだからというのもあるのですが、ホワイトリカーよりコーヒーの風味との親和性が高いと思ったからです

ラムはカルーアの原材料として使用されていますし、ウォッカとコーヒーリキュールを合わせたカクテルなども有名ですからね

 

スピリッツの銘柄は安価でスタンダードなものを選んでみました

ロンリコはコクのある甘さが特徴的

スカイウォッカは名前やボトルデザインの印象通り、澄んだ空のような鋭くキリッとした風味が特徴的

それぞれ完成した際にそれぞれ違ったベクトルの味になりそうですね

 

コーヒーシュガー

甘み付けにはコーヒーシュガーを使ってみました

甘めの仕上がりにしたかったので量は少し多めに

普通の砂糖でも美味しく作ることができますが、コーヒーシュガーはカラメルが添加されているのでコーヒーの風味とよくマッチします

 

作り方

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作り方の解説、といっても特に難しい工程は特にありません

材料をビンに入れラムやウォッカを注ぐだけです

豆を挽かなくても漬け込むことでコーヒー豆の中にスピリッツが浸透していき、コーヒーの成分が溶け込んでいきます

手間だけでいえば普通にコーヒーを淹れるよりお手軽ですね!

 

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スピリッツを入れた後はビンの蓋をしっかりと閉め、使用した銘柄と漬け込みを開始した日時を表記したラベルなどを貼っておくのがいいでしょう

漬け込みの期間が一目で分かりますし、今回のように同じ色のスピリッツを使用して複数のお酒を作った場合、見た目では区別できなくなるためです

 

漬け込んだ後は高温多湿な場所を避けて1ヶ月ほど保管すれば完成します

豆を漬けっ放しにしておくと苦味や雑味が出てくるので漬け込み期間が終わったら豆を取り出します 

 

味の感想

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漬け込みから一月経ったコーヒー酒です(色々な飲み方を試した後に撮影をしたので量が減っていますが、豆を取り除いた段階ではビンの7割程度の容量となりました)

コーヒー豆やコーヒーシュガーの色が溶け込み、かなりの黒さとなっていますね

 

早速ストレートで味見をしてみます。まずはラムで作った方から

まず驚いたのはその香り。市販品のカルーアと比較するとコーヒーの芳醇な香りがよくお酒に溶け出しています

カルーアを缶コーヒーに例えるなら、自家製コーヒー酒は喫茶店で飲むコーヒーといった感じ

味の方もやはりコーヒー豆を使っているだけあって苦味がよく出ていて本格的な仕上がりです

苦味と微かな酸味、そしてラムの膨よかな風味と甘い香りが口の中にふわっと広がり、思わず口元が緩んでしまう優しい味わい…これは市販品で味わう事はできないですね

雑味や渋みもほとんど感じず純度の高い味といった印象です

 

続いてウォッカの方も味見

こちらはラムで作った方に比べると鋭い口当たりとキリッとした味が特徴的です

ラムと違って元となるお酒にほとんど香りが無いからか、コーヒーの風味をより強く感じる事ができます

余韻もそれほど長くないので後味がスッキリと爽やかな印象

今回は苦味が強めで酸味が少なめの豆を漬け込みましたが、この味ですと酸味のある豆の方が合うかもしれないですね

 

 

それぞれのコーヒー酒に合う飲み方

出来上がった2種類のコーヒー酒を色々な飲み方で飲み比べてみました

その中で特に美味しいと感じた飲み方を紹介します!

 

ロック

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出来上がったコーヒー酒をそのままの味で楽しみたいという方にはロックで飲むことをオススメします

ストレートではややアルコールの強さが気になりますがロックだと適度に加水され、かなり飲みやすくなるといった印象

自家製ですとコーヒーの風味がよく出ていますので氷が解け進んでも香りが損なわれず、じっくりと楽しむのに最適な飲み方となります

食後にデザート感覚でグラスを傾けるのがオススメです

 

ミルク割り

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お次はカルーアミルクなどでもおなじみのミルク割り

この飲み方はやはり定番だけあってとても美味しいです!

作る際の材料の割合は牛乳とコーヒー酒を2:1にするのがオススメ

ラムの方は柔らかな口当たりとまろやかな風味、ウォッカの方は少しシャープな味わいとなります

 

ラムで作った方もウォッカで作った方も、どちらも美味しくいただける飲み方ですが筆者はラムの方が好みだと感じました

原材料に共通点が多いだけあって味わいもカルーアミルクに近いものがあります

ただ、市販のカルーアで作ったものと比べるとやはり香り立ちのよさが段違いです

こっくりとした甘さに渾然一体となった苦味と本格的な香り…これは一月待った甲斐があったな、と思わせてくれる素晴らしい味でした

生クリームを加えたり、シェイクでふんわりと仕上げたりとアレンジのし甲斐もある飲み方。筆者一押しです

 

コーヒー割り

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最後にオススメするのはコーヒー割りです 

アルコールの度数も適度に下がり、コーヒーの風味も薄まらないので純粋な風味を楽しみたいけどロックで飲むのは少しキツ過ぎた!と感じた方にオススメしたいです

作る際の分量はコーヒー酒とコーヒーを1:1にするとお酒らしさも感じられて飲みごたえのある味になります

こちらの飲み方だとウォッカで作った方のコーヒー酒の美味しさが際立ちますウォッカのシャープな飲み口がアイスコーヒーのキレのいい味とよくマッチしており、暑い夏に飲みたくなるような爽やかさがあります

 

ちなみに割り材に使うコーヒーは漬け込みに使った豆と同じものから作るのもいいですが、あえて別の品種で作ったコーヒーを合わせてみるというのも面白いです

複数の豆の風味が合わさり奥深い味となります。コンビニのドリップコーヒーなんかと合わせるとお手軽でいいですね

 

さいごに 

自家製コーヒー酒の魅力、分かっていただけたでしょうか?

仕込んでから美味しく飲めるようになるまで少し時間がかかってしまいますが、作り方は簡単。味は本格的です。

 

ちなみに今回紹介した材料で作るコーヒー酒はアルコール度数が28度ほどになるため、市販のコーヒーリキュールと比べると度数が高めになります

アルコールが強いものが苦手な人はカラメルシロップを添加する、コーヒーシュガーを多めに入れて甘めに作って割り材の量を増やす、など工夫をしてみましょう!

このように自分好みの味に調整できるのも自家製のいいところですね

コーヒーもお酒も好きだという方は病みつきになる味なのでぜひ一度お試しください!

美味しいハイボールの作り方【守るべきポイントは5つ】

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こんにちは、scarlet@alaska_nomilog)です。

 

自宅で、カクテルを作っています。

ハイボールには、少しこだわりがあります。

 

今回は、おうちでハイボールを美味しく作るためのポイントについてです。

 

 

この記事を読むと、

  • 作るときのポイント
  • 自分の好みに近づけるためのレシピ

を、学ぶことができます。

 

美味しいハイボールには「ロジック」があります。

 

「なぜそうするのか?」というところも含めて、作り方を見ていきましょう。

 

シーバスリーガル ミズナラ・エディション - 鮮烈な甘さが特徴の日本人のためのウイスキー

シーバスリーガルの新顔、「シーバスリーガル ミズナラ・エディション」

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http://www.pen-online.jp/feature/food/chivasregalmizunara-yamaguchi/1/

 

シーバスリーガルといえば、バランスの取れた味わいで評価が高いウイスキー

 

昭和の時代からファンの多いお酒で、当時は非常に高価でした

そのため、「サラリーマン憧れのウイスキー」「出世の象徴」なんてイメージが付いている方も多いと思います

ですが現在は関税などが引き下げられたことで、誰でも気軽に楽しむことができるようになり人気の銘柄となっています

 

そのシーバスリーガルに2013年から新たなバリエーションが加わりました

それがシーバスリーガル ミズナラ・エディションです

 

 

シーバスリーガル ミズナラ・エディションの製造コンセプトと特徴

 

このウイスキーの製造のテーマは「スコットランドから日本への贈り物」 

シーバスリーガルのマスターブレンダーであるコリン・スコット氏が日本を訪れた際、日本のウイスキー作りの技術に感銘を受けたことがきっかけとなって作られました

日本人の味覚に合わせて原酒をブレンドしており通常のシーバスリーガルとは少し異なる味わいが特徴となっています

販売地域も日本限定となっておりスコット氏の日本に対する敬意の念が感じられます

 

このウイスキーの最大の特徴は、熟成の工程で日本原産の樹木であるミズナラから作られた樽を使用していることです

 

 

ミズナラ樽の特徴

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http://forest17.com/sinrin5/sin5_13.html

 

ミズナラは主に北海道や東北などの寒冷な地域に生息している日本固有の樹木です

ドングリの木、と言ったほうがはっきりとしたイメージが湧く人が多いかもしれませんね

ミズナラの樹木の中でウイスキーの樽として加工されるのは樹齢200年以上のもの。

希少な上に加工も難しい素材なので作られた樽はホワイトオークなどの樽と比べて高価なものとなります

 

ミズナラ樽はウイスキーの貯蔵に使われる樽の種類の中ではメジャーとは言えないものなのですが近年世界的に注目を集めています

ミズナラ樽で熟成されたウイスキーは白檀のような神社や仏閣を彷彿とさせる神秘的な香りを纏います

そのオリエンタルな香りが日本独自の味わいの特徴となり海外のウイスキーファンを魅了しているというわけなのです

日本人の視点から見るとどこかノスタルジックな、心が穏やかになるような香りだと思います

 

ミズナラ樽で熟成されたウイスキーといえば国産のブレンデッドウイスキー「響」が有名ですね

 

 

こちらも世界的に評価の高いウイスキーで、胸がすくような繊細な香りと味に魅せられた方も多いかと思います

このような日本独自の香りが特徴的なミズナラ樽をスコッチウイスキーの熟成に使うのはきわめて異質な試みだと感じます

 

 

シーバスリーガル ミズナラ・エディションの飲み方別の味わいの解説

ミズナラ樽の特徴が分かったところで実際の味の解説に移りたいと思います

レビューをするにあたりストレートからハイボールまで一通りの飲み方を試してみましたので、飲み方ごとに感じた味や香りの特徴を書いていきたいと思います

 

ストレート

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http://www.imgrum.org/media/1160910699178971585_1705375211

 

まずはストレートで味わってみることにします

グラスに顔を近付けるとバニラやカラメルなど甘さに青リンゴのようなフレッシュさが加わったような香りが感じられます

口に含むと口当たりはスムースですが舌の上に鮮烈な味と香りが一斉に広がります

通常のシーバスリーガル12年と比較すると、生姜のようなスパイシーさと濃厚な甘さを特に強く感じるといった印象でスモーキーさはほぼ皆無。アルコールのキツさも特に感じません

この銘柄の特徴であるミズナラの香りは思ったより表面上には強く現れていない印象。しかし濃厚な味わいの奥にウッディなニュアンスを感じることができます

 

総評すると滑らかな口当たりながら舌の上に濃厚な甘さが残り、味わいにいつまでも浸ることのできるといったところ。明確に個性を感じる味だと思います

 

ロック

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http://www.emmon.me/wp/?p=2988

 

ロックにすると口当たりにシャープさが加わります

口に含んだ際の香りの広がり方はストレートに比べると穏やかになった印象

冷やされて加水がされることによって酸味のある香りは少し薄まり、バニラの香りが際立ってきます

もちろん濃厚な甘さも健在で、氷が解け進んでいってもその甘さはそうそうに薄まることはありません

ゆっくりと嗜み、飲みきる直前にはかすかな渋みを感じるかな、といったところです

 

水割り

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ストレートで飲んだ際に感じた濃厚な甘さは水割りにしても強く残ります

サラッとした口当たりなのに、こっくりとした甘露さを感じ余韻もかなり長い印象です

一瞬、ウイスキーの分量を間違えて入れすぎてしまったかな?と思ってしまったほど飲みごたえのある味。水割りにしてもここまで濃厚さが失われていないのには驚きました…

私自身もそれほど多くの銘柄を飲んでいるわけではないのですが、これはちょっと初体験の味。一見の価値ありです

 

ハイボール

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http://www.imgrum.org/media/1529483139151773572_4564183691

 

最後にハイボールで味わってみることにします

特徴である甘さはやはりソーダ割りでも健在。こちらもかなり飲みごたえのある味だと感じました

ただハイボールの良さである香りの広がりといった面では一歩遅れをとっている印象。

軽快な爽やかさが欲しいハイボールにはちょっと不向きじゃないのかなとも思いました

もちろんこれは私自身の好みを反映した評価なので、どっしりとした重めのハイボールが好きだ!という方には受け入れられる味かと思います

 

 

総評とオススメの飲み方

 

私個人のオススメの飲み方はストレート、もしくは水割り

特に水割りにした際のスムースながら濃厚な風味は非常に個性的なのでぜひ味わっていただきたいです!

ただこの銘柄は水割りやハイボールでの飲み方でも力強い味わいとなるので、食事と一緒に楽しむといった用途には少し不向きじゃないかと思います

つまみなども用意せずに単体でじっくりと嗜むのが相応しいでしょう

 

この銘柄は日本人の味覚に合うように原酒をブレンデッドして作られたとの事ですが、確かに納得の味。飲みやすいのに個性を感じる、ウイスキー初心者から上級者まで楽しんで飲むことのできる優れた一本だと思います

 

ちなみにこの銘柄は販売地域が日本のみとはなっていますが期間限定の販売というわけではなく、今のところは通常のシーバスリーガルとともに通年販売されるとの事

バーなどに行けば置いてあるところも多いですし、比較的よく流通していて酒屋などでもよく見かける銘柄なので飲むことのできる機会は多いかと思います

この記事を読んで興味が湧いた方はぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?