NomiLOG

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カクテルやウイスキー、リキュールなどの洋酒の楽しみ方を紹介します

ディタとパライソ、ライチリキュールはどちらがオススメ?味の比較をしてみました

ライチリキュールの特徴

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http://www.pernod-ricard-japan.com/news/liqueur/20170421/1695/

 

ライチリキュールはその名の通り果物のライチを使って作られるお酒です

味の方は上品な甘みと香りが特徴的。比較的軽めの味わいなのでカクテルベースとしてよく使われるお酒でもあります

 

生のライチを食べる機会というのはそうそう無いかもしれませんが、バーにおいてライチリキュールはメジャーな存在と言えます

ライチリキュールを使ったカクテルは種類も多く、そのためオーセンティックなバーからカジュアルなダイニングバーまで大抵のお店には常備されています

ライチリキュールを使ったカクテルは女性の方の人気が高く、特にチャイナブルーなどのロングカクテルは色味も綺麗なためオーダーも多い印象です

身近なところではグレープフルーツ割りやソーダ割りなどの簡単なカクテルを提供する居酒屋なども増えてきています

 

このようにカクテル界にとってはメジャーな存在であるライチリキュール。現在、市販のものでよく流通している銘柄は2つあります

ペルノ・リカール社が製造するライチリキュール、ディタ

そしてジュール・プレマン社のパライソ

どちらもフランス製です

 

どちらもよく見る銘柄なので、家飲みの際などにどちらを購入するか迷った人も多いかと思います

そこで今回はディタとパライソ、2つの銘柄の味を比較して、どちらがカクテル作りに最適なのか考えてみようかと思います!

 

 

ディタ

 

まずはディタの方から特徴を見ていきたいと思います

ディタ(DITA)はライチリキュールの定番中の定番。流通量も多く世界中で愛されているリキュールと言えます

味の方は雑味などは特に感じず、スッキリと澄んだ風味といった印象。ライチの香りもふんわりと適度に香り、万人受けしそうな癖の無い味わいと言えます

この純度の高い味わいが他の材料と違和感なく溶け込んでくれるため、カクテルにするとその味に一体感が生まれます

この使い勝手の良さディタが世界中のバーでよく使われている理由なのでしょう

 

ちなみに実はこのディタ、海外ではSOHOという名前で販売がされています。商標の関係で日本ではSOHOという名前が使えなかったためなんだとか

味の方も日本向けに味が調整されているのかディタとSOHOで少し違いがあるようです。アルコール度数もディタが24度に対してSOHOは21度。私はまだSOHOの方は飲んだことが無いのですが、飲む機会に恵まれたら改めてレビューをしたいと思います

 

パライソ

 

ディタと並んでライチリキュールの代表的な銘柄と言えるのがこのパライソ(PARAISO)

ディタよりは少しマイナーだとも言えますが酒屋に行けば、ほぼ間違いなく置いてあるので入手に苦労するというほどではないでしょう

味の方ですが、このパライソはディタとは少し異なる特徴を持っています

まず香りのベクトルが異なります。ディタのクリアなライチの香りとは少し違う、主張の強いエキゾチックな香りです。

その特徴的な香りはリキュールの濃度がかなり薄くなるロングカクテルにしてもハッキリと感じ取れるほどです

味の方も主張が強め。鮮烈な甘さに加えて、ライチの薄皮を噛んだようなある意味雑味とも言える野生的な風味を感じます

私としては香りも味も生のライチを食べた感触に近いように思います。ディタと比べてライチエキスの含有率が高いからでしょうか

正直これはかなり好みの分かれそうな味ですね。しかし好きな人はとことん好きになれそうな味です

 

 

ではどちらの銘柄が優れているのか?私なりの結論

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https://r.gnavi.co.jp/adrazuhj0000/menu3/

 

どちらも味や香りに特色があるため作るカクテルによって使い分けるのがベターです

どちらかが優れている、ということはありません。作りたいカクテルの味をイメージして銘柄の選択をしていきましょう

 

もちろんディタの方が素直な味だと言えますので、誰が作ってもカクテルの味のバランスは取りやすいです。ですが、個人的にはパライソの一癖ある風味も捨てがたいと思います

ネット上ではパライソの方が値段が安い分、風味が劣るという意見が多く見られましたが、私はそうは思いません。パライソの野生的な風味をうまく活かせば個性的な味のカクテルを作ることができます

 

1本だけ買ってみるとしたら、どちらを選ぶかは完全にその人次第ですね。初めてライチリキュールを買うのならば癖のない味のディタがオススメですし、個性的なカクテルを作りたいのならパライソを選ぶのがいいでしょう

もちろんライチリキュールが好きでカクテルにしてよく飲むという方は手元に2本置いてもいいかと思います。飲み比べる楽しみも生まれるのでオススメです

 

 

ライチリキュールで作るカクテル

2つの銘柄の特徴が分かったところで、ライチリキュールで作ることのできるカクテルを紹介したいと思います

ライチリキュールは柑橘類、特にグレープフルーツと好相性です。スタンダードなカクテルの中にもライチリキュールとグレープフルーツジュースを組み合わせたカクテルがいくつもあります

今回はそんな中からいくつか個人的にオススメしたいカクテルを選んでみました。カクテルの種類ごとにディタとパライソどちらを使えばいいのか、という点も自分なりに考えてみましたので、よかったら参考にしてみてください

 

ライチソーダ

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http://picbear.com/media/1440748872728077397_2076732549

 

【レシピ】

ライチリキュール 1/4

炭酸水 3/4

レモン 1/4個

 

グラスに氷を詰めライチリキュールを注ぎレモンを絞る。ステアした後、炭酸水を注ぎ軽く再ステアする

 

まずはリキュールを飲む際の定番とも言えるソーダ割りから紹介します

ライチリキュールと炭酸水を1:3ほどで割れば完成するお手軽な飲み方です

トニックウォーターで割ってもいいのですが、個人的にはスッキリとした風味になるこちらが好みです

カットしたレモンを絞って入れると、より一層爽やかな風味を楽しむことができます

こちらのカクテルはディタとパライソどちらを使っても美味しいのでお好みの方を使って作ってみましょう

 

チャイナブルー

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http://iwamoto-hiroyoshi.com/laboratory/160406/

 

【レシピ】

ライチリキュール 1/4

グレープフルーツジュース 1/4

トニックウォーター 2/4

ブルーキュラソー 1tsp

 

グラスに氷を詰め、ライチリキュールを1/4、グレープフルーツジュースを1/4ほど入れステア。その後トニックウォーターでグラスを満たし軽く再ステア。最後にブルーキュラソーを1tspほど沈める

 

ライチリキュールで作るカクテルで一番人気なのはこれでしょう。見た目も味もとても素晴らしいカクテルです

ライチの上品な甘さとグレープフルーツ、トニックウォーターのほのかな苦味と酸味がよくマッチしています。スッキリとした飲み口ですがフルーティで香りもふんわりと優しい印象

ライチと言えばトロピカルなイメージがありますが、このカクテルは落ち着いた大人の女性のようなイメージだと私は感じます

実際、バーなどでオーダーしているのも女性の方が多いですね。ブルーキュラソーで作られるグラデーションがとても綺麗なのも人気の理由の一つでしょう

ライチリキュールの銘柄はスッキリとした風味に仕上げるためにディタを使うのが一般的です。透明度の高いディタの味わいはこのカクテルとよく合います

 

ディタフェアリー 

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http://seaborne.e-tetora.com/blog/?cat=7&paged=17

 

【レシピ】

ライチリキュール30ml

ラム10ml

グリーンペパーミントリキュール10ml

グレープフルーツ10ml

トニックウォーター Full up

 

トニックウォーター以外の材料をシェイカーに入れシェイクし氷の入れたグラスに注ぐ。その後にグラスをトニックウォーターで満たしミントの葉を飾る

 

あまりメジャーなカクテルではないのですが個人的に好きなカクテルなので紹介をします

チャイナブルーと同じくメインの材料はライチリキュールとグレープフルーツとトニックウォーター。ですがラムとミントリキュールが入ることにより味わいの印象はずいぶん違うものとなっています

ミントリキュールが入ることにより清涼感とハーブ香が加わり、ラムにより飲みごたえのあるカクテルとなっています。個人的にチャイナブルーはしっとりと上品に飲むイメージなんですが、こちらのディタフェアリーは明るくワイワイ飲むイメージです。ミントの爽快感があるので夏に飲みたくなる味ですね

カクテルの名前は”ディタ”フェアリーなのですが、私としてはパライソを使ったものの方が美味しく感じます。ミントの風味は鮮烈なのでディタの繊細な味わいよりもパライソの主張の強い味わいが合っているように思います。ディタで作る場合はライチの風味が埋もれてしまわないように、ディタの分量を減らすかミントリキュールの量を加減してみましょう

 

 

さいごに

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いかがでしたでしょうか?ディタもパライソもどちらも甲乙付け難い味わいであることが分かっていただけたと思います

今まで片方の銘柄しか使ったことが無かったという方はこれを機にもう片方の銘柄も試してみてはいかがでしょうか?

それぞれの銘柄の味わいの特徴を考えてカクテルを作れば、とても素晴らしい味わいになりますよ!

 

自家製アロマチックビターズとオレンジビターズのレシピ

意外にも手軽に自作できるビターズ、お好みの材料で作ってみよう

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前回の記事ではビターズの魅力と使い方を解説しました

 

www.green-alaska.com

 

アンゴスチュラビターズやオレンジビターズを使ったカクテルが複雑で奥深い風味を持つことが分かっていただけたかと思います

 

手軽にカクテルに個性を与えてくれるビターズですが、近年では独自の材料を使い自家製ビターズを作るバーテンダーも増えてきています

やはり自家製ですと自分好みの材料で作ることができ、味の調整が効くところが魅力的です

そこで今回はアロマチックビターズとオレンジビターズ、2種類のビターズの自作レシピを紹介しようかと思います

複数種類のスパイスやハーブを使うので材料を揃えるのが少し大変ですが、作り方は意外にも簡単。ぜひトライしてみてください!

 

 

材料

自家製ビターズを作るにあたってはこちらの書籍を参考にしました

 

 

今回の自家製ビターズは書籍のレシピが基本となっているので細かい分量の記載については割愛させていただきます

興味が湧いたらぜひ書籍を購入してみてください。ビターズのレシピの他にもミクソロジーカクテルの紹介などがありカクテル好きには興味深い内容となっています

もちろん自分で味を確かめながら材料の選定や分量の調整をしてみてもいいかと思います。それこそがホームメイドの醍醐味ですからね

 

ではまずアロマチックビターズの方から材料を見ていきましょう

 

 

 

【アロマチックビターズの材料】

 ・スピリタス

 ・水

 ・オレンジピール

 ・レモンピール

 ・ライムピール

 ・シナモン

 ・コリアンダー

 ・カルダモン

 ・アンジェリカ

 ・リコリス

 ・エルダーフラワー

 ・ダンデライオン

 

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アルコール度数の高いスピリタスを使うことにより、スパイスやピールの成分を効率よく抽出することができます

このレシピでは甘味成分としてはリコリス、苦味成分としては各種シトラスピールとアンジェリカ、ダンデライオンが作用しています

このように複数のスパイスやピールを使用する事によって、アロマチックビターズの良さである複雑で奥深い香りと味を作りだします

単品ではクセの強いスパイスも複数種使う事によりお互いの香りを高め合い、バランスの取れた風味となります。カレーなどを作る時にも活用されるスパイステクニックの1つですね

 

続いてオレンジビターズの材料です

 

 

 

【オレンジビターズの材料】

 ・スピリタス

 ・水

 ・オレンジピール(フレッシュ)

 ・オレンジピール(ドライ)

 ・レモンピール(ドライ)

 ・カルダモン

 ・クローブ

 ・キャラウェイ

 ・シナモンスティック

 

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フレッシュとドライ、香りの出方が異なる2種類のピールを使う事によって深みのある香りに仕上げています

ドライピールはオーブントースターにアルミホイルを敷き、フレッシュのピールを並べ3分ほど加熱した後にそのまま数時間おいて乾燥させて作ります

オレンジのフレーバーが主役なのでスパイスの使用量は少なめ。甘みが付いていない分、シナモンの甘さが際立ちます

 

今回実際に使った材料はこちら↓

 

マスコット シナモン・カシアスティック 4本

マスコット コリアンダーシード 20g

マスコット カルダモン 25g

ナチュラルハーブティー/アンジェリカルート(20g)

ナチュラルハーブティー/リコリス(20g)

ナチュラルハーブティー/エルダーフラワー(20g)

神戸アールティー ダンデリオン 20g Dandelion ダンデライオン 西洋たんぽぽ ハーブ スパイス 調味料 業務用

マスコット クローブ 20g

マスコット キャラウェイシード 30g

 

 

作り方

アロマチックビターズとオレンジビターズでは少し作り方が異なります。これは使用している材料の特性を活かすためです

アロマチックビターズの方は材料を煮出してスパイスの香りを引き出し、オレンジビターズの方は熱を加えずフレッシュな香りを保持させます 

 

 

【アロマチックビターズの作り方】

1. オレンジ、レモン、ライムの皮を包丁などで薄く削ぐ。果肉と皮の間の白い部分が入らないように注意する。カルダモンは軽く砕く

2. 手鍋に水以外の材料を入れ、火にかける。沸騰して1〜2分で火を止める

3. 余熱を冷ましてから水で希釈する。そのままスパイスやピールごと瓶に移し、3日間保管する

4. 出来上がったものをコーヒーフィルターなどで濾して完成

 

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材料を煮出すことでスパイスやピールの風味を抽出させ香り高い味わいに仕上げます

材料を漬け込んだ後はこまめに味を確かめて好みの段階でスパイス類を取り出しましょう。目安は3日間です

 

 

 

【オレンジビターズの作り方】

1. オレンジとレモンの皮を包丁などで薄く削ぐ。果肉と皮の間の白い部分が入らないように注意する 。カルダモンは軽く砕く

2. ドライピールを作る。オレンジとレモンの皮をオーブントースターで数分加熱し、そのまま数時間乾燥させる

3. スピリタスをアルコール度数60度程になるように水で希釈し、材料を瓶に入れる。3日間ほどの冷暗所で保管する

4. 各種ピールのみを取り出し、さらに3日間保管する

5. 出来上がったものをコーヒーフィルターなどで濾して完成

 

 

こちらは火を使わず漬け込みのみでオレンジの香りをじっくりと引き出します

雑味の無い澄んだ味に仕上げたいので、各種ピールを作る際に白い部分が付かないように注意してください

 

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材料を漬け込む際は直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう

不安な方は冷蔵庫で保管してもOKです

 

 

味の感想

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出来上がったビターズです。左がアロマチックビターズ、右がオレンジビターズとなっています

ビターズボトルに入れるとやっぱり雰囲気が出ますね。使う際もとても便利です

 

まずアロマチックビターズの方からそのままで味見

鼻腔をくすぐる芳醇で複雑な香りがします。多国籍料理のような、スパイシーで癖になりそうななんとも言えない香りです。エルダーフラワーのマスカット香とカルダモンのエキゾチックな香りで爽やかなニュアンスも出ています

味はそこまで苦味を感じず、リコリス由来だと思われる甘味の方を強く感じました。これでしたら他にも苦味成分となるスパイスやハーブを足してもよさそうですね。次回に作る時はレシピを調整してみたいと思います

 

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ジントニックに2〜3ダッシュ程入れて入れて飲んでみました

口当たりなどの飲んでいる時の印象にあまり差はないですが、グラスに顔を近づけた瞬間にスパイスのアロマがふわっと香ります。

その芳醇な香りは余韻にも顔を覗かせ、フィニッシュが長くなり、なんの変哲も無いジントニックがとても飲みごたえのあるカクテルへと変貌しています

あとを引く感じというか、これはハマりそうな味わいです

 

 

続いてオレンジビターズの方をまずはストレートで味見…

…これは凄いですね!市販のオレンジビターズより香りの強さやフレッシュさが遥かに上です!

味の方も程よく苦味があり、凛としていて澄んだ印象の味です。これは色々なカクテルに応用できそうです

 

こちらもアロマチックビターズと同じくジントニックに入れて飲んでみました

こちらはライムの清涼感をオレンジの香りが後押ししていて、とても爽やかな味となっていますね!

オレンジの味はほとんど感じられないのですが、香りには強烈なオレンジ感。フレッシュなオレンジをふんだんに使ったカクテルに勝るとも劣らずの香り立ちの強さです

 ジントニックにはアロマチックビターズの方が合うかと思っていたのですが、私としては圧倒的にこちらのほうが好みです

正直オレンジビターズの方はスパイスを色々揃えたからこっちも作ってみるか、と半ばオマケのような感覚で作ったのですが、これは嬉しい副産物でした!

 

 

さいごに

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いかがでしたでしょうか?自家製ビターズを使ったカクテルが市販のもの以上の素晴らしい味や香りを持つことが分かっていただけたかと思います

一杯のカクテルにこだわりを持ちたい方、自分の店のウリとなる個性的なカクテルを作りたい方、色々なビターズをつい買いそろえてしまうビターズオタクの方などなど…美味しいカクテルを作りたいという意欲のある方はぜひ作ってみてください!

 

 

基本のカクテル「モスコミュール」作り方にこだわってみよう

モスコミュールとは 

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https://stellarosawines.com/moscow-mule-with-a-stella-rosa-twist/

 

モスコミュールはウォッカとジンジャーエール、ライムジュースで作るカクテルです

グラスにウォッカを30mlほど注ぎ、ライムを絞る。そこにジンジャーエールを注いで混ぜればあっという間に完成します

ジンジャーエールのコクとライムの酸味がよく調和しており、そこにウォッカが加わることによってボディも出てきます。シンプルながら味のバランスの取れたとても美味しいカクテルです

 

手軽に作ることができるのがウリの1つとも言えるこのカクテル。知名度も高く、居酒屋などで味わったことのある方も多いはずです

度数が低めで飲みやすい味なので「居酒屋などでお酒覚えたての大学生がよくオーダーする甘ったるいカクテル」といったような少しネガティブなイメージを抱いている方も中にはいるかもしれません

ですが実は意外とこだわり甲斐のあるカクテルでもあるのです

 

そもそもこのモスコミュール、昔のレシピではジンジャーエールは使われてはいませんでした

その代わりに使用されていたのはジンジャービアという飲み物です

ジンジャービアとは生姜を柑橘類、水、砂糖とともに発酵させて作られます。ジンジャーエールと同じく炭酸が入っていますが、こちらは発酵によって発生した天然の炭酸です。糖分がアルコールに変わるため度数も2〜3%ほどになります

味はジンジャーエールと比べると甘みが少なめでとにかく生姜の風味が強烈です。ジンジャービアを使ったモスコミュールの味は甘さが控えめで現代のレシピで作ったものと比べるとずいぶんドライな印象となります

 

このようにモスコミュールはシンプルなカクテルですが材料の選択によって飲んだ時の印象がガラリと変わります。ジンジャーエールに限らずウォッカの銘柄や作り方にもこだわれば、バーのウリにもなり得る個性的な味のモスコミュールが完成します

 

 

モスコミュールの作り方、美味しく作るためのコツ

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モスコミュールの作り方は次の通りとなります

 

1.グラスに氷を詰めウォッカを1/4程度注ぐ

2.1/4にくし切りにしたライムを絞り、グラスに落とす

3.十分にステアをし、その後にジンジャーエールまたはジンジャービアを注ぎグラスを満たす

4.最後に炭酸が抜けないように軽くステアする

 

最後のステアは慎重に行うように気をつけなければならないですが、それ以外は特に難しいこともなくシンプルなレシピです

ジンジャーエールの強い風味が前面に出るカクテルなので細やかな技術の差による味の違いは出づらいとも言えます

そうなるとあまりこだわる余地がないように思えるかもしれないですが、味を高めるために定番かつオススメの方法があります

それは銅製のマグカップを使用することです

 

 

銅製のマグカップというと現代ではほぼ使われていませんが、オーセンティックなバーには常備されていることが多い道具です

なぜわざわざ時代遅れとも言える道具を使うのか?それには2つの理由があります

 

その昔、バーでモスコミュールを提供される際には銅製のマグカップがよく使われていました。その理由はウォッカのメーカーがプロモーションのために広めた、禁酒法時代にお酒を飲んでいることをカモフラージュするために広まった、など様々な説があります

現在でもバーで銅マグがよく使われるのはそうした昔の文化へのリスペクトのためというのが第一の理由です

あえてクラシックな道具を使うことによりレトロな雰囲気を演出できるのでオーセンティックバーのような場所では特に重宝されています

 

第二の理由はやはり味のため

銅マグは熱の伝導率に優れているためカクテルがよく冷え、口をつけた時のひんやりとした感触は清涼感の演出に一役買ってくれます

特に夏場なんかはキンキンに冷やした銅マグで飲むと堪らないです。冷たさで頭は冴え渡りとてもスッキリした気分でバーでの時間を過ごすことができます

 

自宅で作る際も銅マグを1つ持って置けば最高にクールなモスコミュールを堪能することができます

モスコミュール以外にもスカイボールのようなカクテルやアイスコーヒーなどを楽しむのにも最適です。興味が湧いた方は1つ手元に持っておいてみてはいかがでしょうか?

 

 

オススメのウォッカの銘柄

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http://yoru-cafe.com/21/

 

モスコミュールといえばスミノフで作るものをイメージする方も多いですが、極端に品質の悪いものでない限り好みの銘柄を使用するのがいいでしょう

むしろグレイグースやシロックのようなプレミアムウォッカを使用して作るのは個人的には少し勿体無いかな、という感覚があります

というのもモスコミュールに使われるジンジャーエール、またはジンジャービアは生姜の風味が強く、プレミアムウォッカのような繊細な風味をかき消してしまう恐れがあるからです

なので700ml 1000円台ほどののスタンダードで癖の無い味のウォッカを使うのがオススメです

ストリチナヤやアブソルートといった雑味の少ないものならなんでも問題無いかと思います。個人的なオススメは澄んだ味が特徴のスカイウォッカですね。キリッとした爽快な風味がモスコミュールとはよく合います

 

 

 

ジンジャーエール、ジンジャービアの銘柄

次にモスコミュールの味の決め手となるジンジャーエール、ジンジャービアの選定について見ていきましょう

ウォッカは雑味の無い無難な銘柄を使うことをオススメしましたが、ジンジャーエールはモスコミュールの味の大部分を占める要素。なのでこだわるのならここかな、と私は思います

 

まずジンジャーエールを使う場合。やはりウィルキンソンの瓶入りのジンジャーエールを使うのがベターだと言えるでしょう

 

 

スタンダードなものと辛口タイプのもの、2つのバリエーションがありますが、どちらも生姜のフレーバーが鮮烈でモスコミュールをキレのある美味しい味に仕立て上げてくれます

なので辛さのお好みに応じてどちらかを選んで使うのがいいかと思います

定番にして最高峰。迷ったらこちらをベンチマークとして使用するのがいいでしょう

 

続いてジンジャービアを使う場合。こちらも様々な銘柄がありますが、個人的なオススメはフェンティマンスのジンジャービアです

 

 

海外のバーでモスコミュールを作る際によく使われている銘柄で、生姜の他に数種類のハーブやスパイス類を原料として作られています

かなり飲みごたえのある重厚な味で生姜もかなり効いています。ジンジャーエールと違い甘味が少ないので最初に飲んだ時は少し戸惑うかもしれませんが、これで作ったモスコミュールはドライで香り高いとても素晴らしい味になります

あまり一般には流通していないので入手するのは少し難しいのですが、酒屋などで見つけた際はぜひ手にとってみてもらいたいです

 

その他の銘柄ですと本格派トニックウォーターで有名なフィーバーツリーのジンジャービアもオススメです

 

 

こちらは前述の2銘柄とは少しベクトルの違う、上品さを感じる味です。炭酸も控えめなのでゆっくりと嗜みたい時なんかはこちらの方が雰囲気が出ると思います

ジンジャービアと銘を打っていますが、ジンジャーエール寄りの甘味のあるフレーバーです。辛口すぎるのは苦手!という方にはこちらの銘柄がベストでしょう。そのまま飲んでもとても美味しいですよ

 

 

自家製ジンジャーウォッカを使う

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モスコミュールを作る際にぜひ試していただきたいのがこちら。ウォッカに生の生姜を漬け込んで作る自家製ジンジャーウォッカです

作り方は煮沸消毒して乾かした瓶によく洗って水分を拭き取った生姜を皮付きのまま容器に入れ、その2倍量ほどのウォッカを注ぎ1ヶ月ほど待つだけ

わざわざ別の瓶を使うのがめんどくさいという方はウォッカの瓶に生姜を細切りにして入れてもOKです。ただ刻んだ生姜を使うと早く出来上がる反面、ウォッカに濁りが出てくるので注意です

 

使用する生姜の種類は一般的な根生姜を使ってもいいですが、季節物の新生姜を使うとより香りがフレッシュになります

この自家製のジンジャーウォッカを使ったモスコミュールはフレッシュな生姜のフレーバーと辛味がなんとも刺激的で堪らない味わいです。モスコミュールというありふれているカクテルがプレミアムな唯一無二のカクテルとなります!

 

味も調整が効き、個性が出せるので最近ではバーで自家製のジンジャーウォッカを使ったカクテルを提供しているところも出てきていますね

生姜の他にもシナモンやクローブなどのスパイス、蜂蜜を少量加えても美味しいです。合わせるジンジャーエールの味との相性を考えて、生姜の量や甘みを調整してみましょう

 

 

さいごに

基本のカクテルながら奥の深いモスコミュール。材料や作り方をこだわれば飲んだ人の印象に強く残る素晴らしい味のカクテルになります

手軽に作って気軽に味わうのもいいですが、たまには少しこだわりを持って作ってみてはいかがでしょうか?

 

いつものカクテルを少し格上げ!苦味酒「ビターズ」を使ったカクテルとその魅力について紹介

ビターズとは

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http://www.independent.co.uk/

 

ビターズとは苦味酒のことです

昔は胃薬や強壮剤として使用されていましたが、現在はカクテルの材料として使われることが多いお酒です

原料はラムやウォッカなどのスピリッツとスパイスやハーブ類、柑橘類の皮など。その名の通りビターなテイストと鮮烈な香りが特徴のお酒となっています

ビターズが持つスパイスやハーブ由来の複雑な味や香りはカクテルに奥深さを与えてくれます

 

ちなみに最近流行中の同名の缶入りのチューハイとはまったくの別物。あちらはアルコール度数9%ほどのゴクゴク飲める爽やかな味ですが、今回紹介するビターズは一般的に度数45度前後のものが多いです。味の方もお酒というより薬に近いかもしれないですね

 

 

ビターズの使い方

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https://www.behindthebar.com/blog/cocktail-bitters-types-recipes-history-use/

 

前述の通り、お酒というよりは薬のような独特のテイストを持つビターズ。正直、単品で飲んでも苦いばかりであまり美味しいものとは言い難い味です

ではビターズはどのように使えばいいのでしょうか?

その答えは「カクテルの隠し味として少量だけ加えること」です

 

もっとも一般的なのはジントニックの風味付けに使うことです。ジントニックにビターズを1〜2ダッシュほど加えることにより、味の輪郭が引き締まり香りに奥深さが出ます。アルコールの当たりが強すぎると感じた時に加えれば口当たりも幾分かまろやかになります

ちなみに1ダッシュという単位はビターズボトルを一振りした時にグラスに落ちる分量のことを指します。だいたい1ダッシュが2〜3滴くらいになりますね

 

ジントニックの他にはマンハッタンやロブロイといったようなショートカクテルの材料としても使われています

このようにビターズはクラシックなカクテルのレシピの材料としてよく登場するためバーには欠かせないお酒となっています。こだわっているお店だと数十種類ものビターズを常備してあることもあり、それらを使ったカクテルの味は非常に個性的です

近年では様々な材料を使って自家製のビターズを作るお店も増えています。人とは違う自分だけのカクテルを作りたい、という方にはビターズはうってつけの材料だと言えますね

 

カクテルにほんの少し加えるだけで味に深みを持たせることのできるビターズ。とても便利なお酒に感じるかもしれませんが、調子に乗って入れすぎないように注意しましょう

強い苦味と鮮烈な風味のビターズは入れすぎるとカクテルの味のバランスを崩してしまいます

カクテルのレシピにもよりますが、基本的に使う量は1〜3ダッシュに留めておくようにしましょう

ほんの少量ですが、それだけでも十分に効果を感じることができます

 

 

ビターズの種類

様々な種類のビターズが市販されていますが、有名なのはアンゴスチュラアロマチックビターズとオレンジビターズの2種類でしょう

この2つのビターズはいくつかのカクテルのレシピに組み込まれているため、大抵のバーには常備されています

 

アンゴスチュラビターズ

 

市販のビターズの中ではもっとも有名な銘柄。ただ単に「ビターズ」というとこちらを想像する方も多いでしょう

リンドウや様々なハーブ、スパイス類をラムに漬け込んで作られており、なんともいえない奥深い香りが特徴的です

身近なもので例えるなら味はうがい薬に似ているようにも感じます。それがカクテルに入ると複雑な味を生み出してくれるのだから驚きですね

ちなみにアンゴスチュラとはミカン科の樹木のこと。以前はその樹木の樹皮が原料として使われていましたが現在は使用されていません

  

主にアンゴスチュラビターズが使われるカクテルはジントニック、オールドファッションド、マンハッタンなど

カクテルの他にはグラスに注いだミネラルウォーターにビターズを数滴加えたビターズウォーターという飲み方もオススメです。そのスッキリとした味と柔らかな香りにはリラックス効果があり、酔い覚ましにも効くと言われています

 

オレンジビターズ

 

こちらはオレンジなどの柑橘類の風味が特徴のビターズです

柑橘類の皮やスパイスをスピリッツに浸漬して作られており、アンゴスチュラビターズと比較すると苦味成分は抑え目。その分鮮烈なオレンジの風味が際立っています

アンゴスチュラビターズよりはカクテルレシピに登場する機会は少ないですが、工夫次第でさまざまなカクテルの味に変化をつけることができます

オレンジビターズが使われるカクテルはアベイ、アドニス、バンブーなど。スプモーニやマティーニの隠し味として使っても面白い効果が現れます

 

 

ビターズを使ったカクテル 

ビターズは様々なカクテルの隠し味として使われています。クラシックなカクテルのレシピに組み込まれていることも多いですが、近年では既存のカクテルのニュアンスを変化させる手段として模索がされています

定番の使い方から、ちょっと変わった使い方までいくつか紹介してみようかと思いますので、みなさまも遊び心を持って色々なカクテルに加えてみてはいかがでしょうか?

 

ジントニック

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https://www.31dover.com/blog/spotlight-on-bitter-union/

 

アンゴスチュラビターズの定番の使い方、ジントニックに加えるアレンジ方法です

前述の通り、ジントニックにビターズを加えることによって味の変化を楽しむことができます

加えるタイミングはジンをステアする前というのが一般的。ビターズの色によってピンク色になったジントニックは見た目にも鮮やかです

 

マティーニ

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http://drinks.seriouseats.com/2014/04/best-celery-bitters-why-you-need-them-savory-cocktail-ideas.html

 

マティーニのアレンジにもビターズが活躍してくれます

ビターズ、特にオレンジビターズを加えることにより香りが多層的になり、フレッシュでエッジの効いた味わいを作り出すことができます

フルーティなニュアンスも出てくるのでベルモット独特の熟成香が苦手、という方でも抵抗無く飲めそうな味になると思います

 

カシスソーダ

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http://iwamoto-hiroyoshi.com/cocktail/130612/

 

カシスソーダにビターズ?少し変わった組み合わせに思えるかもしれませんが、昔のレシピではアンゴスチュラビターズが加えられていたそうです

カシスソーダを作る際、現代のレシピではレモンジュースなどを加えて爽やかさを出していますが、それに代わってビターズを加えることにより重厚な味に変化します

カシスソーダというと女性が好むイメージがありますが、ビターズ入りのものは飲みごたえがあるので男性にもぜひ勧めたいところです

 

アラスカ

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http://www.theboozepig.com/2015/01/classic-cocktail-alaska.html

 

ジンにシャルトリューズジョーヌをミックスしたカクテルのアラスカ

カシスソーダと同じくアラスカも昔のレシピではビターズを加えて作られていたという話があります

こちらに使うのはオレンジビターズ。確かにその昔のレシピに従って3ダッシュほど加えてみると、シャープな印象のアラスカの味に華やかさが加わります

なかなか素晴らしい味になっていると思うのですが、スタンダードなレシピではなぜ省かれてしまったのでしょうか…不思議なものです

 

ファイン&ダンディ

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http://www.thedrinkkings.com/fine-dandy-recipe/

 

ジンとコアントロー、レモンジュース、アンゴスチュラビターズで作られるカクテルです

レシピだけ見るとホワイトレディにアンゴスチュラビターズを加えたカクテル、といったところ。ただ味わいの方はホワイトレディのキリッとしたシャープな味わいとは違い、重厚さが出てきて飲みごたえがあるカクテルとなっています

ホワイトレディが女性的なカクテルならファイン&ダンディは男性的なお酒、といったところでしょうか

あまりメジャーではないのですが、ビターズの効果が前面に出る美味しいカクテルです。ぜひバーで、または自宅で材料を揃えて作ってみてください

ちなみに筆者は自宅で作る際はビターズをおもいきって5〜6ダッシュほど加えます。これがまたスパイシーになって美味しいんです

  

 

さいごに

ビターズを一本手元に持っておくとカクテル作りの幅が広がることが分かっていただけたかと思います

複雑で奥深い香りと味を持つビターズ。自宅でカクテルをよく作る、特にジントニックが好きだという方は手始めにアンゴスチュラビターズから揃えてみたらいかがでしょうか? 

 

力強いスモーキーな味わいが特徴 - タリスカーのオススメの飲み方について解説

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https://talisker-online.jp/life_with_talisker/isleofskye_trip02/

 

タリスカーはスコットランド、スカイ島で製造されるシングルモルトウイスキーです

スカイ島は1700k㎡ほどの小さな島ですがスコットランドの中では2番目に大きな島です。豊かな自然を有しており、島の情景はまさにダイナミックの一言。ダンヴェガン城のような歴史的建造物や古代のモニュメントも存在しており、文化遺産としての側面でも興味をそそられるロケーションです

 

そのような環境下で作られるタリスカーですが、味の方もインパクトの強いものとなっています

潮の香り、スパイシーな味、強いスモーク香などが特徴で数あるウイスキーの中でも個性的な味わいを持っています。ボウモアやラフロイグなどに代表されるアイラモルトに近い味わいとも言えますが、個人的には少しニュアンスが違うようにも感じます。アイラモルトよりも攻撃的でストレートな、いい意味でわかりやすい味わいといったところでしょうか

塩気や強いスモーク香に隠れて、熟成に使用したバーボン樽とシェリー樽由来と思われる甘さもかすかに感じます。第一印象は攻撃的の一言ですが飲み進めていくうちに華やかで繊細な側面に気づくことができるというのも面白いところです

 

 

飲み方別の味の解説

例のごとくさまざまな飲み方でタリスカーを飲んでみました

今回レビューするのはタリスカー10年。さまざまなバリエーションが展開されているタリスカーの中でもっともスタンダードな銘柄です

 

やはりどの飲み方でもスモーキーな香りが全面に出て、やや癖の強い味わいだと感じます。ただその分、その荒々しい風味に虜になった方はこのウイスキーから離れられなくなる、そんな魅力を持つモルトだと思います

スモーキーなウイスキー、特にアイラのウイスキーが好きな方は試す価値のある銘柄です

それでは私個人が印象に残った飲み方についていくつか紹介していきたいと思います

 

ストレート

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https://whiskyreviews.net/2016/02/09/talisker-10-year-old/

 

グラスに注ぐと、タリスカーの特徴であるスモーク香がふわりと漂います

口当たりはサラッとしていて比較的スムース。しかし刺激的なスパイシーさがあります

味の方は甘みよりも塩気、苦味を強く感じる印象。男性的で力強い味わいといったところです

香りの方はやはりスモーキーさが際立っており、樽香やモルトの香りはやや控えめ。シンプルでメリハリが効いた分かりやすい香りだと感じました

ストレートで飲むとアルコールの当たりも強めなので万人に勧めることのできる味わいとは言えませんが、ガツンと力強い味わいが好みの方にはうってつけだと言えます

じっくりとタリスカーの潮の香りとスパイシーな味わいに浸りたい方はストレートで飲むことをオススメします

 

水割り

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https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13118284/

 

水割りにしてもタリスカーの強い個性は健在です

この飲み方ですと後味に特色が出てきます。ストレートで飲んだ時にも感じられたスパイシーな風味が口の中に鮮やかに残り、なんとも爽やかな気分にさせてくれます

これは他のウイスキーの水割りでは中々体験できないタリスカーの個性と言えます

 

加水されたことで香りも拡がりスモーキーさも際立ちます

ただ味のほうは甘めの風味がよく出てくるようになります。それにつられてスモーク香の奥に潜んでいたカラメルのような香りも全面に出てきて、ストレートで飲んだときとはずいぶん印象が変わってきます

刺激的だが上品な甘さもある、なんとも忘れがたい味わいの水割りだといえるでしょう

 

ハイボール

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https://talisker-online.jp/life_with_talisker/tag/%E9%A3%B2%E3%81%BF%E6%96%B9/

 

色々な飲み方を試してみて1番印象に残ったのがハイボール。タリスカーのハイボールにはファンが多いと聞いていましたが納得の味わいでした

ソーダで割ることによりドライさが強調。炭酸の反発により香りにも複雑さが増しています

なによりスモーキーさと苦味、甘み、酸味のバランスの調和が素晴らしい。タリスカーのウリである男性的ともいえるパワフルな味わいを十二分に堪能することができます

このタリスカーのハイボールを飲んで思い浮かべるのは荒波の中を航海する船のような緊迫感溢れる光景でしょう

それほどまでに刺激的、爆発的な味わいを持っていると私は思っています

 

作る際はタリスカー1に対して炭酸水3ほどの割合にするのがベターです。濃い目で作ることによって刺激的な味わいに拍車がかかりますが、それがまた堪らない

もちろんこれは私個人のオススメの割合というだけなので、1:4や1:5の割合で作っても問題ありません。強い個性は炭酸水を少し増やした程度では無くならず美味しく頂くことができます

少し変化球的な作り方としては黒コショウをトッピングするというのもオススメです。タリスカーの持つ、スパイシーな香りを引き立て味わいにもアクセントが生まれます。

挽き立ての香りのいいものを仕上げに振りかけてみましょう

 

バランタインやジョニーウォーカーのハイボールに近い味わいを持っていますが、より個性的なパンチの効いた味わいだと感じます

タリスカーを飲むのならこの飲み方で決まりだ、と自信を持って勧めることができる完成度の高さがあります

刺激的な味わいのハイボールは、ほのかな甘みのあるナッツ類とも良く合います。おつまみが欲しい気分の時はぜひ試してみてください。筆者イチオシです!

 

 

さいごに

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http://colorflair.exblog.jp/13314020/

 

刺激的な味わいを持つタリスカーの魅力について解説してみました

タリスカーのバリエーションとしては前述の通り10年熟成のものが基本となりますが、より刺激的な味わいを求める方にはタリスカーストームという銘柄もオススメです。こちらはタリスカーの個性である潮の風味やスパイシーさを際立たせた銘柄。まさにその味わいは嵐のごとく。私が初めて飲んだのはバーでのことでしたが、思わずその刺激的さに笑ってしまうような忘れがたい味です

 

ウイスキーと言えばどこか知的なイメージが先行しがちですが、タリスカーはそれとは少し異なるワイルドなイメージ。たまには気取らず、本能的に、このモルトを味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

最新鋭のカクテル技術、ミクソロジーカクテル、モレキュラーカクテルについて解説

ミクソロジーカクテル、モレキュラーカクテルとは

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現代に入り目覚ましい進化を遂げる飲食業界。それはバーのようなアルコールの世界も例外ではありません

カクテル界では数年前からミクソロジーカクテル、モレキュラーカクテルと言われるものが流行しています

 

ミクソロジーカクテルとは最新鋭の調理技術を取り入れ、フレッシュな果物やハーブ、スパイスなどの材料を使い作られるカクテルの事。従来のリキュールやフレーバーシロップを使ったカクテルとは一線を画しており、使われる材料も独自性があります

 

モレキュラーカクテルとは分子ガストロノミー(分子美食学)の技法をカクテルに応用して作られるカクテルの総称です。ざっくりと言うと科学的な手法を使って作られるカクテル。液体窒素で材料を凍らせたり、アルギン酸ナトリウムで材料を球状に固めたりと、まさに科学実験のような調理法が取られています

モレキュラーカクテルもミクソロジーカクテルの中にカテゴライズされますが、こちらは科学的なアプローチが強いものの事を指します

 

ミクソロジーの手法を使って作られたカクテルの魅力はなんといってもその独自性にあります。これは味や香り、食感に至るまで従来のカクテルでは味わうことのできないものです。思わず釘付けになってしまうような作り方のものも多いのでエンターテイメント性も高いと言えます

 

今回はそんな最新のカクテル技法と、それを使って作られるカクテルの味の特徴について解説したいと思います

自宅で再現するのは困難だと言えるものも多いので、ミクソロジーカクテルを提供しているバーを探して、ぜひその味を確かめてみてください!

 

 

リキッドナイトロジェン

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https://bar-zolddich.com/archives/933

 

リキッドナイトロジェンとは液体窒素のことです

その名の通り液体窒素を使いカクテル材料を氷結させてフローズンカクテルを作る技法のことを指します

大きなボウルにカクテルの材料を入れ、その上から液体窒素を注ぎ、材料を氷結させる方法が一般的です。撹拌するうちに液体窒素が気化し冷やされた材料が残るので、それを食べるカクテルとして提供します

 

この技法を使う利点としてはカクテルが水っぽくならないところ

通常のフローズンカクテルはクラッシュドアイスを砕いたものとカクテル材料をブレンダーなどでミックスして作られるため、どうしても材料の濃度が薄くなってしまいます

一方、リキッドナイトロジェンの技法を使うと、氷などを使わなくても材料を冷やすことができるため濃度が保たれます。これによりアルコール感のある濃い味わいのフローズンカクテルを作ることができるというわけです

 

この技術を使って作られる代表的なカクテルはフローズンモヒート。ラム、細かく刻んだミントの葉、ライムジュース、シュガーシロップをボウルに入れ、液体窒素を加えて撹拌すれば完成です

材料は通常のモヒートとほぼ同じですが、仕上がりは全くの別物。口溶けが滑らかな上質なジェラートのようなカクテルとなります。通常のモヒートよりもミントとライムの香りが強く感じられ、ラムのアルコール感も強めです

初めて口にした時の衝撃はなかなかのものでした…これが次世代のカクテルなのか、と驚愕した覚えがあります

 

エスプーマ

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http://www.schoentrinken.at/gin-tonic-mit-lime-espuma/

 

エスプーマとは特殊な器具で材料を泡状にする技法です

スペインのレストラン「エル・ブリ」のシェフ、フェラン・アドリア氏が料理に使用した事で話題を集め、画期的な手法として世界中に広まっています

泡のソースを使用した料理をテレビやネットなどのメディアで目にしたことのある方もいるのではないでしょうか?

そのエスプーマが近年では料理だけではなくカクテルにも応用されるようになりました

 

エスプーマを使う利点は泡となった材料の吸着性にあります

泡状になった材料は舌に触れる表面積が大きくなりますが、中に空気を含んでいるため質量は当然少なくなります

そのため塩気や甘みなどの材料の味が含まれている成分以上に強く知覚されます

つまり砂糖やシロップの量を抑えた薄めの味つけでも味が濃いように感じるのです

後味にも重い感じが残らずスッキリとした余韻になります

その作用のおかげで、塩気や甘み以外の要素、材料の持つ風味や旨みなどがハッキリと感じられるようになります

普段は味付けの影に隠れていた繊細な風味もエスプーマなら感じることができ、なおかつ泡の吸着性のおかげで満足感のある甘みや塩気を感じることができます

 

塩のエスプーマなどが分かりやすい例でしょうか。以前、塩のエスプーマを液面に乗せたショートスタイルのブラッディーメアリーを飲んだことがあるのですがなかなか面白い味となっていました

口に含むと塩のエスプーマの味が一気に攻めてきて強い塩気を感じるのですが、その味は一瞬で消え後から口に入ったトマトジュースの風味がとてもフルーティに感じられました

塩のエスプーマの味で舌がリセットされてトマトの甘みが強調された、というわけです。これが普通の塩で味付けされたものなら、強すぎる塩気で味のバランスは崩れていたことでしょう

しかもエスプーマなら飲み切るまで泡状になった塩が液面に浮いてくれるので、最後までこの塩気と甘みのコントラストを楽しむことができます。計算され尽くした完成度の高いカクテルと言えますね

 

スローイング

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https://www.broadsheet.com.au/sydney/food-and-drink/200-years-lagavulin-scotch--syd

 

スローイングとはステア、シェイクに次ぐ新たな材料のミックスの方法です

やり方としてはまず大口のマグを2つ用意し両手に1つずつ持ちます。そして一方にミックスする材料をすべて入れ、顔の位置ほどの高さから腰の位置ほどに持ったもう片方のマグに落とし入れます。この高い位置から低い位置にあるマグに材料を移し入れる、という作業を5〜6回繰り返して完成です

ただ材料を行ったり来たりさせているだけに見えるかもしれませんが、高い位置から液体を落とすことによって揮発成分が飛び、材料に空気が混ざります。これによりカクテルがまろやかな味になり香りも立ちます

これのような作用をエアレーション効果といいます

 

ワインに詳しい人なんかはこの技法の効果をよく知っているのではないでしょうか?

ワイン、特に赤ワインはグラスに注ぐサーブの技術によって味が変質すると言われています

乱暴にサーブをしたワインは渋みや雑味を強く感じることもあり、高いワインでも台無しになってしまいます。そのためサーブの技術はワインのプロ、ソムリエの必修科目の1つとなっています

 

この技法を使って作られる代表的なカクテルはブルーブレイザー。ウイスキーに熱湯と砂糖を加えてスローイングをしたカクテルです

面白いのは混ぜた材料に火を付けてスローイングがされるところです。その名の通り青い炎がマグを往復する様子は高いパフォーマンス効果があります

 

インフュージョン

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インフュージョンとは果物やハーブ、スパイスなどをウォッカなどに漬け込み、オリジナルのリキュールを作る技法です

いわゆる漬け込み酒。日本古来の果実酒、梅酒もインフュージョンの一種です

今までに紹介した技法に比べてやや親しみのある印象ですが、その可能性は無限大。漬け込む材料次第で様々な味の自家製リキュールを作り出すことができます

材料を漬け込むことによって、浸透圧により果物やハーブの成分がお酒に溶け出します。生の果物を使えば、市販のリキュールでは味わえないフレッシュ感も生まれます

漬け込む材料を工夫すれば独自のリキュールを作り出すことができ、それを使って作られたカクテルはまさに世界に1つだけのオリジナルカクテルとなります

昨今はカクテルにも技術だけではなくオリジナリティも求められる時代です。自家製のリキュールを使ったカクテルを作ることは、この時代に適応するために最適な方法だと言えるでしょう

 

インフュージョンで作られたリキュールには様々な種類がありますが、個人的にお気に入りなのは、ジンにハーブやスパイスを漬け込んだもの。ジュニパーベリーを漬け込んでジンの風味を強化したり、ホールのカルダモンを漬けて香りにエキゾチックさを加えたりと面白いものがたくさんあります

そしてそれらを使って作られたジントニックは個性的で刺激的な味わいです。他の技法に比べて家庭でも簡単に行うことが出来るのでみなさまも一度試してみてはいかがでしょうか?

 

筆者もこれまでにインフュージョンで色々な自家製リキュールを作っています。作り方などを記事にしてまとめてあるので、興味が湧いたら目を通してみて下さい

 

 【バラの漬け込み酒】自家製ローズリキュールの作り方と美味しい飲み方を紹介 - NomiLOG

 【自家製カルーア】ラムとウォッカでコーヒー酒を作ってみました - NomiLOG

twitterで話題沸騰!いちごの漬込みウイスキー - NomiLOG

 

スフェリフィケーション

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http://www.molecularrecipes.com/molecular-mixology-class/

 

スフェリフィケーションとはカクテル材料にアルギン酸ナトリウムを溶かし込み、それを乳酸カルシウムを入れた水に落とし込むことによって、材料を球状に変化させる技法です

落とし込んだカクテル材料の表面には薄い膜がはり、さながらイクラのような出で立ちに。その見た目からスフェリフィケーションで作られたカクテルはキャビアカクテルと呼ばれたりもします

乳酸カルシウムに材料を漬け込む時間によって食感も変化します。短い時間だとゼリーに近い食感に、数分漬け込むと膜が厚くなりプチプチとした食感に変化します

漬け込んだ材料には苦味成分が付着しているので茶漉しなどで漉した後、容器に入れた水で表面を洗ってから提供されます

完成したカクテルはまさに食べるカクテルといったところ。小気味よい弾力があり、噛み締めると閉じ込められていた材料の香りや味が一斉に口の中に広がり、なんともいえない楽しさを感じます

 

ちなみにスフェリフィケーションは材料を選ばずに行えるというわけではありません。材料のアルコール濃度や粘度などによってはうまく膜がはらず失敗してしまうことがあります。自分で作る場合は試行錯誤を繰り返してちょうどいい材料の割合を探っていく必要があるでしょう

 

スモーク

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https://www.pinterest.jp/onealdwych/the-lobby-bar/

 

文字通り燻煙を使ってカクテルに燻香を付ける手法です

ハンディタイプのスモークマシンを使って大きめで口の狭いデキャンタなどに煙を充填、その後にカクテル材料を投入し数分おく、または軽く撹拌をして材料に燻香を付けます

その他にもグラスに注いだカクテルの上からケースを被せその中に煙を充填させる方法や、シェイカーに材料と燻煙を入れそのままシェイクする方法などがあります

煙の発生源としてはスモークチップを使います。チップには桜、リンゴ、ホワイトオークなど様々な種類があり、使うチップによって香りが異なるのが面白い所です

 

この技法を使って作られたカクテルは通常味わうことのない、燻香が効いたものになります。香りだけではなく味にもスモーク感を感じるのが面白い所。他にもウイスキーをスモークすることでアルコールの角を取るという効果もあります

スモークと相性のいい材料は限られてきますが、生クリームなどの乳製品とは相性抜群です。フルーツ系だとリンゴなどが良く合います。カンパリを使ったカクテル、ネグローニをスモークで作って提供しているバーも見たことがあります

 

ちなみに短時間のスモークで作る燻製は料理の分野だと「瞬間燻製」と呼ばれており、人気を博していますね。燻香が付いた料理は近年流行中なので、同じ手法を取り入れたカクテルは話題性も抜群です

 

 

さいごに

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いかがでしたでしょうか?最新鋭のカクテル技術はどれも斬新な手法で作られる独自性の高いものであることが分かったと思います

最近では日本でもバーテンダー協会などを通して技術の流布がされており、ミクソロジーカクテルを取り入れるお店も増えてきました

興味がある方はぜひ取り扱っているバーを探してみてください!

 

【バラの漬け込み酒】自家製ローズリキュールの作り方と美味しい飲み方を紹介

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こんにちはあらすかです

最近インフュージョン(漬け込み)によるホームメイドリキュール作りにハマっています

本当に凄いんですよこれ。作り方も簡単、好きな材料でお酒を作れる、自分だけの味が出せる、余ってしまったスピリッツが消費できる、といいことづくめです!

今回は最近作った自家製リキュールの中からバラのリキュールの作り方を紹介しようかと思います

 

みなさんはバラの花の香りを嗅いだことがありますでしょうか?

これがまたスッキリと若々しい香りでなんともいえない爽やかな気分にさせてくれるんです

バラのリキュール作りに使用するのはそのバラの花びら。華やかな香りがお酒に溶け込んでとても美味しいリキュールが出来上がります

味も素晴らしいのですが、それ以外にも嬉しい効果が。バラには美肌効果や冷え症改善、ホルモンバランスの改善など女性の悩みに効果をもたらす成分が含まれています。美味しいだけではなく健康効果も期待できるという優れものなのです

見た目もバラの花の色が溶け出してとても綺麗なものになります。ぜひ材料を揃えて作ってみてください!

 

材料

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 バラの花びら(ドライタイプ)  約3g

 ウォッカ 約200ml

 氷砂糖 約80g

 レモン  1/2個

 シナモンスティック  1本

 

今回はこのような材料と分量で作ってみました

漬け込む材料に特に決まりはないので、この他にも自分好みのハーブやスパイスを加えてみるのがいいかと思います

それでは各材料について解説していきます

 

バラの花びら(ドライタイプ)

まずはメインとなる材料のバラの花びら。今回は手軽に手に入るドライタイプのものを使用しました

ドライフラワーはハーブの専門店、輸入食品店などで購入することができます

もちろんフレッシュなバラが手に入る方はそちらを使用してもOKです

ただ食用ではない花には農薬が添加されている場合があるので、自宅の庭などで育てたものを使うのが無難でしょう

生のものを使う場合はドライタイプの分量の2倍ほどの量を使用してください

 

 

ウォッカ

ホワイトリカーなどでも構わないのですが、今回はウォッカを使ってみました

使った銘柄はストリチナヤ。このあたりは癖の無い味わいのものならなんでもいいと思います

本当はグレイグースを使おうかと思ったんですけど、高いんですよねアレ…今回はお財布事情により断念しました

グレイグースは華やかな香りを持つウォッカなのでバラの香りとよく合います。高い完成度を目指す方はぜひ使ってみてください

 

 

氷砂糖

甘みを付けるため、そして浸透圧により漬け込む素材のエキスを抽出するために氷砂糖を加えます

氷砂糖はゆっくりと溶け出すため、材料の成分が漬け込むお酒に泌みだしやすいとのことです

興味がある方は原理を調べてみてください

ただ今回はメインの材料が成分が解け出しやすいドライタイプの花びらなので、グラニュー糖などで代用しても構わないと思います

参考までに分量を記載しましたが、この辺りは味を見ながらお好みで。最終的に材料を取り出した後に追加しても構わないので、最初はザックリの分量で作っちゃいましょう

 

レモン

フレッシュな酸味を加え、鮮やかな色を出すために入れました

使うのは皮を剥いた果肉の部分です

苦味を出したいのならば皮を漬け込むのもアリだと思いますが、今回はスッキリとした味に仕上げたかったので見送り

皮も漬ける場合は表面の黄色い部分をなるべく薄く剥いて加えてみてください。内側の白い部分まで使ってしまうと渋みや雑味が出てくるので注意です

 

シナモンスティック

スパイスはバラの香りによく合うシナモンを選びました

このようにスパイスを加えることで香りに奥深さが生まれます

シナモンにはリラックス効果や血流改善の効果もあるので、バラの成分との相乗効果が期待できそうです

 

 

 

作り方

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1.瓶を煮沸消毒してよく乾かす

2.レモンの皮をカットし果肉の部分を取り出す。皮も漬け込む場合はピーラーなどで表面の黄色い部分のみを薄く削ぐ

3.材料を瓶に入れウォッカを注ぎ冷暗所で保存する

4.約1週間後に漬け込んだ材料を茶漉しなどで濾して取り出し完成

 

簡単に説明すると瓶に材料を入れてウォッカに漬けるだけ。簡単ですね

材料を漬け込みっぱなしにしていると渋みや雑味が出てくるので、バラの色素が抜ける1週間を目安に取り出します

バラの色が白っぽくなってきたら程よく成分が抽出された証拠です

今回はバラの渋みを抑えたかったので4日ほどで取り出してみました。ドライタイプの花びらを使ったためか、短期間でもしっかりと色と香りをお酒に移すことができました

最後に味見をして甘みが物足りないと感じたら、グラニュー糖などを少しずつ足してみてください

 

 

味の感想

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漬け込んで待つ事約1週間。綺麗なピンク色のリキュールが完成しました

見た目が本当に綺麗ですね。着色料無しでこれほど鮮やかな色が出せるとは驚きです

 

味の方も素晴らしいです。バラの優雅で爽やかさな香りが鼻腔をくすぐり、穏やかな気分にさせてくれます

味には若干ながら渋みを感じるもののレモンの酸味と砂糖の甘さがあるため、特に気になる程でもなく、それもまた味の特色として生かされているように感じます

ストレートでも美味しいですが、ロックにして飲むとスイカに似た香りが出てきて面白いです

ナイトキャップに飲めば清々しい安らかな気分で眠りにつくことができそうですね

今回は上記の材料で作りましたが、これにオレンジフラワーなどのドライフラワーやスターアニスを加えて作っても美味しいです。特にガリアーノやオパールネラのようなアニス系のリキュールが好きな人はスターアニスを入れて作るのをオススメします

 

 

ローズリキュールを使ったカクテル

ストレートやロック、水割りなどでも美味しくいただけるローズリキュールですが、カクテルにするとより深く楽しむことができます

カクテルにもオリジナリティを求められる時代。自家製のシロップやビターズ、リキュールを使用したバーも増えてきています

自家製のリキュールを使う事によってカクテルに独自性を持たせることができます。やはり自分だけの味を作り出すことができる、というのはなかなか楽しいものです

ぜひみなさんもご自宅で作ってみてください!

 

ローズトニック

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レシピ

  自家製ローズリキュール 1/4

  トニックウォーター 3/4

 

グラスに氷を詰めてローズリキュールを注ぎステア。その後にトニックウォーターを注ぎ軽く再ステアする

 

リキュールのカクテルの定番、トニック割りです

ローズリキュールの甘く華やかな香りにトニックの苦味と酸味が加わる事により、飲みやすくバランスの良い味わいとなります

トニックを注いだ時の色合いも綺麗で見た目にも鮮やかなカクテルです

 

 

ジャックローズ

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https://gochiso-saga.com/sphone/syunya_sagameshi/saganaji/detail.php?id=1682

 

レシピ

 カルバドス 30ml

 自家製ローズリキュール 10ml

 グレナデンシロップ 10ml

 ライムジュース 10ml

 

材料をすべてシェイカーに入れシェイクしカクテルグラスに注ぐ

 

本来バラの成分が入らないジャックローズにカクテルの名前に倣ってローズリキュールを加えたレシピです

ほのかなリンゴの香り、グレナデンの甘み、ライムの酸味にバラの香りが加わり華やかさが生まれています。飲みごたえがあるのに余韻はスッキリ。なんともいえない複雑な味わいを持つカクテルです

 

バラと柚子レモンのカクテル

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レシピ

  自家製ローズリキュール 1/4

  柚子レモンジュース 3/4

 

グラスに氷を詰めてローズリキュールと柚子レモンジュースを注ぎステアする

 

ローズリキュールの飲み方を色々試している時に柚子レモンのジュースがコンビニで売られているのを発見して、試しに組み合わせてみたら相性抜群でした

甘酸っぱい柚子とレモンの味わいと香りがバラとよくマッチします。手軽に割り材が手に入りますし作るのも簡単。それでこの味が出せるのは素晴らしいです!

バラのリキュールの他に、ハーブリキュールのスーズなんかともよく合う柚子レモンジュース。かなり優秀な割り材なのかもしれません!

 

 

さいごに

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材料を揃えれば簡単に作れるバラのリキュール。その味は売り物のリキュールと比べても遜色なく、素晴らしい味わいです

作り方さえ分かってしまえばバラの他にもラベンダーやエルダーフラワーなど色々なドライハーブでリキュールを作ることができます

ぜひ漬け込み用のビンを揃えてトライしてみてください

一度漬け込み酒にハマってしまうと、いろいろなものを漬け込みたくなってくるはずですよ!